【Instructor InterView👀】TouchDesigner 030 Interactive Particles with Kaoru
2020.7.12に開催された[ TDSW ] TouchDesigner 030 Interactive Particles with Kaoru、インストラクターを務めていただきましたkaoruさんへのQAをnoteにしたためました。
1. 作風について
Q. instagramにアップしている作品の質感が海外っぽくて独特。独自のリファレンスを持っているのかなと思いました。参考にしている作家さんや、興味がある文化があったら聞きたいです。
最近はpaketa12さんのチュートリアルをよく見ています。TOPを使って1から計算をしていて、いろんな色や質感を再現しているのに処理がすごく軽いです。
最初はあまり個性をあまり出さないように、TouchDesignerってどうゆうことができるんだろうって思っていろんな方のチュートリアルを見ていました。今回のParticleもそうですが、比嘉さんのチュートリアルを1回やって、そのあとPBRとか他の表現を覚えたあとで2周目では組み合わせてもう一回取り組んでいます。今は影の勉強をしているので、以前作ったものを学んだことを取り入れてもう一回作ったら全然異なる質感になります。結構気になったものは同じことを何回も繰り返しています。
たくさんのチュートリアルから様々なことを学べますが、ひとりの人のチュートリアルを深掘るようにしてします。
- kaoruさんのinstagramには参考チュートリアルのリンクが貼ってあるので、面白そうなチュートリアルにめちゃめちゃ出会えてます。
よかったです(笑) 素敵な作品だったり、結構同じチュートリアルみんなやってるんじゃないかっていう似た作品が同じ時期によく流れたりするのでinstagramのタイムラインはよくみてます。
- 最近Derivativeが公式Twitterとかinstagramでチュートリアルをシェアしてくれていますよね。
もう追いかけ切れないくらいありますよね(笑)
Q. 作品を作る時、ある程度事前にイメージしてから作るのか、作っていく中で作るものが見えてくるのかだとどちらの場合が多いですか?
ぼんやり雰囲気はイメージしますが、ゴールは決めていないです。仕事ではないので、途中で方向転換しても誰にも迷惑かけいないですし。全く何も考えない状態で作りはじめるのはできないので、ある程度方向性だけ決めています。
2. 影響を受けた作家とビジュアルプログラミングとの出会い
Q. kaoruさんはジョン前田さんに影響を受けたとありますが、ジョン前田さんのインタラクティブコンピューティングのすごいところってどんなところだと思いますか?
私がジョン前田さんを知ったのはプログラミングをやる前でした。illustratorとかphotoshopでデザインをやってきたので、全く違うプログラミングを使ってデザインをするっていうのに衝撃を受けました。
- プログラムを使ってデザインをするのに出会ったのがジョン前田さんだったんですね。
はい、あとは中村勇吾さんとか。
Q. TouchDesignerとかを使ってビジュアルプログラミングを自分でやりはじめたのはいつからですか?
7年前くらいですかね。一人で空き時間に。そのころはprocessingをしていたんですけど、配列とかもわからない状態から分厚い本を1ページずつ読んでいきました。全然作れなかったんですけど、だいたいこんな感じで作っていくんだなっていう概念はその時わかりました。
- お仕事って言うより、趣味ではじめたんですか。
illustoratorとかphotoshopを使って仕事していたのをガラッと変えてこっちを仕事にしました。転換しすぎたし、何やってるのかわからないって感じであっという間に仕事がなくなりましたけど。
3. 使ってるPCやソフトウェア、センサーのこと
Q. PC何を使ってますか?
今までずっとmacを使っていたのですが、TouchDesignerをはじめてwindowsに切り替えました。Alienware Nvidia GPX1060のノートを使っています。買ったのは3年くらい前です。
Q. TouchDesigner以外に使っている、使っていたツールはありますか?
ProcessingとArduinoは使っていましたが、そんなにたくさんのツールを使えるタイプではないです。
Q. これから挑戦してみようって思っているツールはありますか?
TouchDesignerでもまだ知らない機能がいっぱいあるので、理解深めていきながらTouchDesignerでも足りないなって思うところがあったら他のソフトウェアも勉強始めると思います。
Q. kinectやleapmotion以外で使っているセンサーはありますか?
RealSenseくらいですね。仕事でも使える、入手しやすいものだけです。
4. TouchDesignerの勉強法について
TouchDesignerでのPythonおすすめの勉強法ありますか?今回もほとんどノード完結でしたが普段コードは描きますか?
プログラムはあまり得意ではないので、書かないでいいのであれば書かないです。最近はGLSLで素敵な作品たくさんありますし、Pythonで機械学習勉強したいって気持ちはありますがまだとっかかりしかやれていません。GLSLだと「The Book of Shaders」をみたり、今chimanacoさんがYouTubeにチュートリアル作られてるのをみながら勉強してます。TouchDesignerだとTOPでもGLSLっぽいことができたりするんですけど、どちらもやってた方がどちらの考え方もわかってしっくりくることがあるので、そんなに難しそうでなければ書くようにしています。勉強は基本はネットで、本とかはあまり買わないです。TouchDesignerはノードなので本より動画の方がわかりやすいですし。
Q. 比嘉さんのサイト以外でよく見るドキュメントベースのサイトってありますか?
最初はMatthew Raganさんのサイトをよく見ていました。当時は全然リファレンスがなかったので、Mattewさんのサイトを翻訳しながら勉強していました。今は情報探すより先に流れてくるので、そこから興味あるのを拾ってる感じですね。
- Derivativeのツイッターフォローしておいたらいい情報いっぱい流れますし、公式サイトのニュースレターもおすすめです。あとはTDSWのYouTubeチャンネルみてください(笑)
5. Velvetについて
Q. Velvetの由来を教えてください。
夫婦で二人のチームです。由来は忘れました。
Q. 設立はいつですか?
最初は二人ではなかったです。結婚前だからだいぶ長くなりますね。最初はweb作ったりFlash使ったりしていました。静止しているデザインを作っていたんですが、いつかジョン前田さんみたいな動くデザインを作りたいなと思って(Velvetを)はじめました。
Q. 旦那さんと二人のチームということですが、制作するときに役割分担はありますか?
実績としてお見せできるものはないんですけど、基本二人で制作しているので役割分担もかっちりは決めていません。私の方がデザインをやっているので表面的な部分を作って、夫の方が見えないシステム的な部分を作ることが多いです。展示とかだと私が見た目とかインタラクション部分をやる感じで。二人で作っているのでソフトウェアは何を使っても問題なくて、前はprocessingを使っていました。安定性があまりなかったからシステムが止まると現場行ったりしていました。TouchDesignerが安定して稼働するって話を聞いて切り替えました。
Q. システム側もTouchDesignerで作っているんですか?
ほとんどそうですね。もう少し細かい設計が必要な時は夫が何かをしています。
私は全然わからないので、苦しい部分は夫がやってくれています。
- ありがとうございました!
6. おわりに
kaoruさんのParticle x InteractionのワークショップアーカイブはTDSWのPatreonから視聴可能です!
TDSWは毎月2回、週末にクリエイターがワクワクする表現や技術に出会えるワークショップやイベントを企画運営しています。TouchDesignerをはじめ、ビジュアルプログラミング / ノードベースプログラミング / リアルタイムレンダリングあたりのソフトウェアに関する楽しい時間をご用意しておりますのでぜひご参加ください。
イベント情報はPeatixからお届けしています!
YouTube ChannelではTouchDesignerのチュートリアル動画をたくさんご用意してるのでぜひお勉強にご活用ください!