『考える』のループから抜け出せない

一度考え出すと、止まらないことがある。

一つのことから派生して、あれもこれもと心配ごとが増え、「考える」のループに入ってしまう。

そうなった時は何をしてても手がつかない。

洗い物をしてても同じ食器を2回洗っていたり、何か目的を持って自室に来たのに、何をしに来たのか忘れたり。。。

「あーいかんいかん」と
『今』に集中しようとするが、30秒くらいで『考える』のループに入ってしまう。

あまりにもひどい時は2時間くらいそのことを考えてる。
そんな時はもう『考える』に身を委ねて何もしないようにしてる。

頭が痛くなってきて、ほかのことを考えようとしても離れられない。

夜にそいつがやってきた時は厄介だ。

0時に寝床について、ループに入り、5時に強烈な眠気と共にループから外れる。

『考える』内容は深刻そうに見えて、どうしようもないことだったりする。

なんで振られちゃったのか?
またよりを戻す方法は?
あの人にどんなタイミングで声かけよう?
そもそも何を話そう?

などの恋絡みの『考えごと』や、

就活の時には
俺の強みって?
やりたいことって?
地元に残る?上京する?
親は?友達は?彼女は??
でも本当に大切なこととは??

考えが尽きない。

あまりにも考え過ぎてしまうと、最終的にはネガティブな感情になり、軽い鬱状態になる。

悩むことがない人、あるいは悩み事があっても真剣に考えない呑気な人が羨ましいなと思う。

これは決して馬鹿にしてるわけではない。

本気で羨ましいなと思う。

だって、考えても結論の出ないことでウジウジ悩んでても病むだけだし、その時間マジで無駄だし。

一見、物事を真剣に考えることのできる、真面目そうな奴に見えるかもしれない。

しかし、真面目そうに見えるだけで、なんの答えも出せない無能な人間なのだ。

特にこの症状が酷かったのは10代後半から20代前半。

小学校、中学校の時なんかは悩み事はなかった。

本気で自分は頭が良くて、スポーツもできる方だと思ってて、将来は何にでもなれると思ってた。
多少、嫌われたり怒られたりしても全く気にしてなかった。
むしろ嫌ったり怒ったりする奴の方が間違ってて、俺は正解だと思ってた。
本気でそう思っていた。

しかし、高校に上がると、そうはいかなかった。

中学校の時は学年で10番以内(120人中)にいた俺も高校では後ろから数えた方が早かった。

部活がキツ過ぎて、全力を発揮できなかった。
その頃から周りのやつとの差を感じ、真剣に部活をやらなかった。どこかで手を抜いていた。
当然、レギュラーにはなれず、後輩がコートで汗を流して試合をしている様子をベンチで眺めるだけのやつになっていた。
当然、部活がキツすぎて、毎日課される授業の予習復習に手がつかず、成績は落ちた。

しかし、ちゃんとやれてるやつも沢山いた。
だから純粋に俺がだらしないやつだった。

はっきり言うと、腐った。

そしてそれから自信がなくなった。

かろうじて受かった大学は地元の私立大学。
名前さえ書けば受かると言われていた。

そんな大学に来るやつも低俗なやつばかり、講義を真面目に聞いてるやつなんか全体の1割にも満たなかった。

俺は真剣に後悔した。

親に高い学費払わせて何をしてるんだろうと。
同じ学費なら国立のレベル高い大学が良かったし、こんな大学なら、そこまで行かなくても良かったのではないかと。

それから自己嫌悪に陥った。
本気で自分が無能であることに気付かされたし、こんな俺なんか将来なんの役にもたたねぇし、大した職にもつけねーだろうなと思った。

大学4年間はそんなネガティブなことばかり考え、終わった。

それから悩むよになり、『考える』のループにハマってしまった。

今は社会人4年目。

毎日が忙しすぎて、些細なことを考える暇はない。
寝る時もぐっすり眠れる。

本当に忙しくなってきて、『考える』に費やす時間も体力も無駄だと感じるようになった。
無駄というか、そもそもそんな暇は無いというのが事実。

『悩む』、『考え過ぎる』というのは暇な証拠なのかもしれない。

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