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Gibson J-45はいいぞ

皆さんは気持ちが沈んだ時には何をしていますか?
運動する、美味しいものを食べる、爆睡する…
どれも素晴らしい解消方法だと思います。
ですが、僕はギターを手に取る事で憂鬱な気持ちを吹き飛ばしています。
そのギターこそが僕の愛機であり別名『Workhorse』と呼ばれている名器、Gibson J-45なのです。

2022年製 Gibson J-45 standard


ここで僕の所有しているGibson J-45の基礎スペックを記載しておきましょう。

TOP:シトカスプルース
サイド・バック:マホガニー
ネック:マホガニー(Slim Taper)
ブリッジ:ローズウッド(アッパーベリー)
指板:ローズウッド
ナット・サドル・ブリッジピン:TUSQ
ペグ:グローバー
スケール:24.75" / 62.865cm
フィニッシュ:Nitrocellulose
インレイ:Mother-of-pearl dots

このように、往年の仕様が踏襲されつつ、TUSQの採用やグローバーペグにより現代でも機能性の高い使さと派手なサウンドが特徴です。
Gibsonは当たり外れが多いと言われています。
しかしTUSQは鳴りの悪い個体でもある程度の鳴りを担保できる特性があると思っているので、ハードウェアと相まって極端に鳴りの悪い個体は少ない印象です。

サウンドとしましてはGibson特有、ましてはJ-45特有と呼ばれているような個性に溢れ、低音の硬質さと泥臭くも温かみのあるサウンド、ストロークプレイへの適正。そして欲しい帯域がしっかり出つつもボーカルとは重なりにくいことから、弾き語りやブルース向けのギターとして不動の位置を築き上げています。
使用アーティストも多数にわたり、

国内
・吉田拓郎・斉藤和義・奥田民生・秦基博・山崎まさよし・桜井和寿・長渕剛・福山雅治・藤原基央・清水依与吏・星野源・宮本浩次・あいみょん・miwa

国外
・Bob Dylan ・Bruce Springsteen ・Jackson Browne・DONOVAN・John Lennon 

などが挙げられます。
やはり弾き語りアーティストや、生音に拘りの強いアーティストが多い印象です。

僕もメインギターとして愛用しているJ-45ですが、新品購入時から変更したパーツや相性の良い弦などいくつか拘りがあります。

・ナット、サドルをオイル漬け牛骨に変更
・ブリッジピンを水牛骨に変更
・弦はGibson SAG-CPB12

という変更を加えております。
TUSQ製のメリットとしては、倍音の多く硬質で明るさのあるサウンドが挙げられます。
しかし、僕の作る曲は感傷的なものや陰が見える物が多く、硬く明るいTUSQよりはナチュラルかつ全帯域を暖かく出してくれる牛骨の方が合うと感じていたからです。
実際交換することで、低音を損なわずに高音は温もりを感じるようになり、より自然なアコースティックサウンドに近づく事ができました。

そして弦なのですが、以前はエリクサーのブロンズ弦(ライト)を張っていました。こちらも煌びやかで良い意味で滑りの良いコーティング弦なのですが、音が綺麗すぎてJ-45のキャラクターとはミスマッチを感じていました。
そこで目をつけたのが本家Gibsonのコーティング弦、SAG-CPB12です。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/291464/

こちらの弦はコーティング弦でありつつ程よいホールド感を併せ持ち、なんと言っても音が良いのです。
年式の若いGibson J-45でも確実にいなたさや低音のGibson感を付与でき、弦とギターお互いのスペックを最大限に引き出す事が出来ます。


この仕様変更により僕のJ-45サウンドは成り立っているのです。
今後手を加えたい場所としては、

・ペグをクルーソンに変更
・ブリッジピンをローズウッドに変更
・ナットは個人加工のため工房に頼み精度上昇

を考えています。
ギターはパーツを変えるだけで音がガラリと変わりますので、自分だけのギターを作り上げていくのはとても楽しく愛着も湧くものです。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。TikTokやYouTubeにてオリジナル曲や弾き語りを投稿しているので、一聴して頂けると幸いです。

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