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毎日の暮らしを豊かにする余白/ふるさとを「帰りたくなる場所」と定義してみる

昨日は、「帰省」の言葉に込められた素敵な文化についてご紹介しました。

ふるさとへは「帰る」それとも「行く」?

皆さんは、「ふるさと」へ「帰る」と言いますか?それとも「行く」と言いますか? これは、ふるさととの心理的な距離感によるのではないでしょうか。

生まれ育った場所で、今も両親が暮らしているような場合は、「帰る」と表現する人が多いでしょう。一方、自分が住んだことがなく、祖父母の家があるだけの場所であれば、祖父母のところに「行く」という言い方をする方が自然かもしれません。

しかし、たとえ住んだことがなくても、特別な思い出が詰まっていたり、かつて一時期を過ごしたことがある「第2のふるさと」のような場所には、「帰る」という気持ちが強くなることがあります。

ふるさとは帰るそれとも行く

ふるさとは「帰りたくなる場所」

「ふるさと」について、従来の「生まれ育った場所」という定義に加えて、「帰りたくなる場所」という要素を加えると、ふるさとの捉え方がより広がり、深みを増すように思います。

ふるさとを、単に物理的な場所としてだけでなく、そこに住む人々や文化、思い出などとの感情的な繋がりを重視することで、ふるさとに対する愛着がより深まります。
また、「帰りたくなる」という感情は人それぞれ異なるため、人それぞれ、この日本にいろいろなふるさとが存在可能になります。

この定義に基づくと、ふるさとは、
安心感や癒しを与えてくれる場所
温かい人とのつながりを感じられる場所
自分らしくいられる場所
楽しい思い出が詰まった場所
新たな発見や刺激を与えてくれる場所
など、多様な側面を持つ場所として捉えられます。

ふるさとの風景

ふるさとが毎日の暮らしを豊かに

この新しい定義は、ふるさとの新しい役割を生み出すことができるのではないでしょうか。
都会では希薄になりがちな 人とのつながりを育んだり、
ストレスの多い現代社会において心の拠り所となったり、
新しい自分を発見したり・・

人々がふるさとに「帰りたくなる」と思えるような魅力的な地域づくりは地域活性化に繋がったりするなど、多くの可能性を秘めていると思います。

さて、みなさんには、いくつ帰りたくなる場所がありますか?
私は2つかな~

明日は、今住んでいる場所の他に、3つのふるさとを持つと、毎日の暮らしがもっと豊かになるというお話しをします。