表参道への「聖地巡礼」
2017年12月26日の13時頃、私は表参道の舗道にいた。
当日横浜から渋谷へと移動した私は、そのまま宮益坂を登って表参道に来たのだ。
表参道の舗道を歩くことは、私にとって特別な意味があった。
表参道は確かにおしゃれな街で、年の瀬だったためか多くの買い物客やカフェで休憩している人たちで賑わっていた。
だが、私の来た目的は、ある種の「聖地巡礼」だった。
THE ALFEEが1984年10月に出した「恋人達のペイヴメント」という有名なシングル曲がある。
あヽ 街の灯が 冷たい風ににじむ
長い髪 君のシルエット… 立ちつくす街角
もう泣かないで 顔をあげてごらん
あどけない微笑を 僕にあずけてほしい
http://www.alfee.com/disco/single/song.asp?SID=33&CID=
この曲は私が高見沢さんを好きになったきっかけの1つなんだけど、歌詞に見られる映画かドラマの一場面のような展開、いかにも大人な恋愛観が、当時中学生だった私には憧れだったのだ。
で、この曲ができたきっかけには有名なエピソードがあって...
高見沢さんがある冬の日に表参道を歩いていると、目の前を一組の年配のカップルが歩いていたそうだ。
それも仲よさそうに手をつないで、肩を寄せながら。
そのカップルを見ていてできたのがこの曲なんだと。
2000年代に入ったコンサートのMCで、高見沢さん自身が、この曲をコンサートで歌うときの気持ちが、年を追うごとに変わってきたと言っていた記憶がある。
時代が変わるにつれて、世相もカップルの在り方も変わってきたのかもしれないし、結局独身のままでいる高見沢さんにとって、この曲のもつ意味がどのように変わってきたのかはわからないが、私にとって、この曲は東京に対するあこがれの一幕であり続けた。
実際に歩いてみて思ったのは、やはり雰囲気のある街だなってこと。
そこにあるお店は、おそらく大阪や神戸にもあるものが多いんだろうけど、街の雰囲気は梅田とも三宮とも違う、何か大人の街だという気がした。
現地に行ってみないとわからないこと、現地に佇まないと感じられないことってやっぱりあるんだなってしみじみと思った。
聖地巡礼... 他にも行きたいところが東京にはまだあるんだけど... すでに行ったところに関しては、また書いてみたいな。