『エロマンガ先生』との出会い
一人旅やツイッターに加えて、さらにこの年になって始めたことは、ブログの執筆だった。
だが、ブログを書こうと思ったきっかけになったのは、『エロマンガ先生』というアニメを見たことだった。
複数の人が、最近面白かったアニメとして『エロマンガ先生』を勧めていた。
変な名前のアニメだなと思いつつ、ネットで検索すると、意外にも好意的な批評が多く、関心をもった。
dmmで全部借りて視聴し、原作のライトノベルを買って読んだ私は、自分でも思っていた以上に、この物語にはまってしまった。
私の職業が言語学者であるため、いわくありげな台詞に心魅かれたというのはもちろんある。例えば、
「"小説王" に、わたしは、なる!」(伏見つかさ『エロマンガ先生1』電撃文庫、p. 197)
「ひどいっ! ぱんつまで脱がされたのに! お、弟にだって見られたことなかったのに! ひどすぎるよ和泉ちゃん!」(伏見つかさ『エロマンガ先生2』電撃文庫、p. 159)
「我が恋心に、恥ずべきことなど欠片もなし!」(伏見つかさ『エロマンガ先生3』電撃文庫、p. 205)
などである。ただ、それ以上に共感できたのが、登場人物たちの小説執筆に対する思いを表現した、以下のような台詞だった。
「実は俺が小説家になったのも、インターネットで小説を公開している人たちが、楽しそうだったからなんだ」[和泉マサムネ](伏見つかさ『エロマンガ先生1』電撃文庫、p. 82)
「もっとわかりやすく言うなら、遊びね、遊び。言葉の綾で仕事と言うことはあるけれど、わたしにとってずっと変わらず、小説を書くのは遊び。この世のなによりエキサイティングな、人生でいちばんハマったゲーム」「わたしと同じゲームで遊んでるのに、手を抜くなんて許さないわ。つまらない真似はやめて頂戴」[山田エルフ](伏見つかさ『エロマンガ先生1』電撃文庫、p. 244)
「私の夢は『世界で一番面白い小説を書くこと』だ! 自己採点一〇〇〇〇〇〇点の小説を! 私が、心の底から面白いって、笑って読める小説を、おなかいっぱいになるまで、何冊だって私のために書いてやるんだ!」[千寿ムラマサ](伏見つかさ『エロマンガ先生2』電撃文庫、p. 296)
私も授業用の教材を作成したり、専門的内容の入門書を書いたりしているのだが、そういったことを楽しく本気で取り組んでいるゲームのようにとらえていたし、自分が面白いと思う教材や本を作りたいといつも願っていたからだ。
なんかね、まさかライトノベルを読んで、ここまでシンクロ率が高くなるなんて思ってもみなかったんだよ。
これ以外にも、『エロマンガ先生』には魅力的な台詞がたくさんあって、その魅力を言語学的に解剖するというゲームを、本気でやってみるのも面白いんじゃないか、なんてね、思い始めた。
そこで、ブログを書こうと思ったんだけど、Livedoorはすでに研究会のブログを運営していたから、混乱を避けるため別のところにしようと思った。
アメーバブログにしたきっかけは... 実は、ある方のアメーバブログを読んで、その人がこれまで色々苦労しながら一生懸命生きてきたことを書いているのを読んで、自分ももっと本気で生きなきゃって思ったから。
それで始めたアメーバブログがこれです。https://ameblo.jp/tdlinguist3784/
アニメに出てくる有名な男の子たちも、
「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ…」
「僕だって、自信があってやる訳じゃないのに」
などと言いながら、自分の運命を生き抜こうとしていたしね。
そういう訳で、アメーバブログを始めたが、そこからさらに別のものも始めることになって、私の人生はさらに変わってゆく。
...んですが、いまだに自分に自信はないし、いつも逃げ出したいと思ってるw