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感想記事:『あやかしトライアングル』第6話

当記事にアクセスいただき、誠にありがとうございます。
天狗の面を被った老人でなくても「更新が遅い」と言いたくなるのは必至、週刊少年ジャンプ『あやかしトライアングル』第6話の感想を綴りたいと思います。

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開始3コマでラッキースケベ、このスピードに安心感すら覚える。
この下のコマでルーシーちゃんが「ラキスケ」とはっきり言ってるのがなんかジワるw
ToLOVEるならこの後リトが真っ赤になって謝るかヤミちゃん辺りが攻撃するかといったところですが

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あ、ちょっとリアルにキツい返しだコレ
ヤヨが泣くほど取り乱してますが、ToLOVEるではなかった「お触りの方はやめていただけませんか?(敬語)」みたいなマジトーンの拒絶に感じたのでしょう。祭里の方もそっぽ向きながらスマホ取り出しちゃってるし。多分リサでも軽く凹む。

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新規情報:祭里は友達が少ない(マジ)
通常のラブコメだと男主人公には1~2人程度は男友達がいるのがセオリーですが、祭里にはそれもいないし、女性になった以上この先できる可能性も高くないとは。あくまで現時点での予想ですけど、「あやトラには同学年の友人には(少なくとも見た目は)女の子しか出しません」という矢吹先生の鉄の意志と鋼の強さを感じるし、気のせいかもしれない。

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【朗報】見習い時代の忍者服判明。この頃は割と普通。
何が朗報かって、今の祭里の祓忍装束が「いっぱしの祓忍になったタイミングで祭里自身がデザインして、開発部に作ってもらったオーダーメイド」説が濃厚になったことなんですよコレ。ソウガ先輩のとはデザインが全然違うからおそらく装束は各人のオリジナルだろうし、修行時代とデザインが異なることから最初から支給されてた服ではないこともほぼ確実。作り手の方で設計した可能性もありますが、作る側からすればなるべく同じような規格で揃えた方が製作コストが抑えられるはずだから、そうでないってことは祭里の要望を最優先して作られた服装ということになるわけでして。
要は祭里の「腋露出ノースリーブ帷子衣装」は祭里自身が所望したものである可能性が高くなったのです。あんなスケベ衣装を自分から着たがるとか、やっぱ誘ってるよこの子。

閑話休題。友達いないこと自体はそこそこ気にしてるけど、任務優先と割り切ってる祭里に対してのすずちゃん(↓)。

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かわいすぎかコイツ
たしなめるというよりは無言で「ヤダヤダ」言ってるような、よほど信頼を寄せてる相手じゃないとできない表情がいいね。そこで折れる祭里ちゃんもかわえかわえ。

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ルーシーのガニ股撮りで草w
そしてさらに凹むヤヨ。猫出しただけでここまで言われたらそら嫌われた思いますわ。
ただ相変わらず矢吹先生上手いなと思うのは、ここの「ヤヨが祭里に嫌われた=拒絶されたと思い込む」流れはこの後のために必要な展開なんですけど、そこに不快感がほとんど(個人的にはまったく)無いとこなんですよね。祭里にしたら仮にも宿敵をナデナデするなんてもってのほかだから反射的に強い拒絶になるのはまあ致し方なしであって、でもヤヨからすればまだお触りもしてないのに猫拒否されたとあっては、セクハラシップを反省する流れに行き着くのは割と自然で、さらにこの一連をコミカル寄りの表情で構成することでギスギスしてる感じはまるで無くなっている。

なんでもないことのようですけど、この「読者にいたずらに不快な思いをさせない描き方」って結構難しいことだと思うんですよね。あたしもオタク寄りの人間としてプロアマ問わず種々の物語を読んできましたが、やっぱり作者側の表現したい流れのせいで不当な不利益を被ったり、逆に痛い思いをせずに終わったりしてるキャラがいるって、もうそれだけで読む気が失せるもんなんですよ。特にコメディチックな作品の場合はこういう要素がダイレクトに笑いや癒しを台無しにしてくるから、ただ作品を消費するだけの読者が考える以上にシビアなところなんじゃないかと、あくまで持論ですけど思うわけです。
ToLOVEるは矢吹・長谷見両先生がこの点を徹底してたのもあって私がファンになるほどの最高作品となっていますが、矢吹先生単独でもこの辺りは抜かりないところが「流石プロだ、違うなぁ」ですよ。
全国のクリエイター志望者はToLOVEるを読め。もちろん新品を自費でな。

上の流れから過激なスキンシップを反省するヤヨ。巷ではリサ枠と言われてますけど、友達の気持ち踏まえて省みる常識人的な思考するあたり、鳥羽弥生というキャラがリサ単なる後釜ではないよ、ということがうかがえます。まあ風紀委員だろうが殺し屋だろうがプリンセスの妹だろうが、気に入った獲物にはそこまで親しくない段階でも片っ端からセクハラして回る「歩くセクハラ・リサミオコンビ」もあたしは好きですけどね。

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じゃあ止めろよw
じゃあ~止めてあげなさいよw。ルーちゃんのボーダーラインどうなってんのよ。撮影はOKだけどお触りはNG、道具の持ち込みは有料オプションで対応するコスプレイヤーの撮影会的感覚かよ。割とマジでありそう。

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祓忍の仕事はパワーでゴリ押しだけでは済まないようです。前回時点までだと「祭里ちゃん結構強いけど、ホントに実務半年の新入りなの?」とぼんやり感じてましたが、むしろ単独妖怪の退治くらいはできて当然という界隈なのでしょう。『ヒロアカ』でもヒーローはヴィラン退治だけじゃなくて、民間人保護や災害復旧その他、戦闘力だけじゃやっていけない職業として描かれてますが、基本的に仕事がソロプレイらしい祓忍は援軍を気軽に呼べない点でキツそうです。

隠れてる妖怪をあぶり出したはいいが、場所は運悪く階段。割と洒落にならない角度で落っこちるヤヨ。

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はい、お姫様だっこいただきました!
何気に着地直前に思いっきりしがみついてるヤヨも可愛さポイント高め。

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ここのまっちゃんの可愛さには負けるけどね!
いや、何この子かわいすぎ過ぎでしょ。直前まで身体以外は所作も含めて普通に男の子だったのになんでここだけ「ボッチ女子の仲良くなりたいムーブ」かましてんのよ。冒頭のラキスケ時と心の開き方は違うけどまだ照れが抜けないせいか、相変わらず目線は合わせてないのも萌える。

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仲良しさん同士でLINEのグループを作る。現代風のつながり方ですな。
ToLOVEるではコンビ描写はとても充実していましたが、3人以上のグループとなると沙姫様一派くらいで、あとはその都度自然と集まってお話が動いていく感じだったので、ネームドの4人組とはっきり示されるのは差別化の1つかなと感じました。
あんま関係ないですけど、ToLOVEるダークネスは1話の見開き扉を始めとして「モモ・ナナ・ヤミ・メア」の4人組がカラーイラストで描かれることが多くて、初見の人からすると「このカルテットが中心なのかな」って思うようになってるんですよ。実際この4人が話の軸になってるのは確かなんですけど、この4人だけが一緒にいるところって実はめちゃくちゃ少ない。リトとルンのデートを尾行してる回程度だったはずです(ヤミが積極的に他人とつるむキャラじゃないのが原因の1つ)。だからこの4人がセットで写ってる1枚絵とか商品とか見ると「半分くらいは仕事で揃ってる」感がしてジワるんすよね。まあそんなところも含めて好きなんすけど。


話逸れましたが、女の子になった祭里の周囲環境が構築されていく今回はまさに「いい!あたしが読みたかったお話!」でした。ToLOVEるのリサはモブキャラとしての下積み期間が非常に長かったですが、今作のヤヨとルーは最初からメイン格として扱っていくであろうこともうかがえます。

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友達できて良かったね祭里ちゃん…

【おまけ】

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筋盛先生は傭兵を引退してから教職免許を取ったのか。
それとも教職免許を取ってから傭兵に赴いた変わり種なのか。
果てしなくどうでもいいですね。

それじゃあサヨナラ よろしくね


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