バルセロナに行ったときの話
9月上旬の夜、研修講師をするために降り立った新横浜駅周辺をうろついていたときにかかってきた「バルセロナ行くけど行く?」という一本の電話。
そのへんの喫茶店に行くぐらいのノリでしたが、これがすべてのはじまりでした。
Smart City Expo World Congress
3年ぶりにスペイン・バルセロナで開催されることとなったSmart City Expo World Congress(SCEWC)。
世界から120ヶ国以上、20,000人以上が現地参加するといったスマートシティの展示会の視察ツアーということで、2022年10月13日から19日までの期間、こちらに参加させていただきました。
26時間!!
家を出発してドイツ経由で26時間、着きましたよバルセロナ!
ドイツ・フランクフルト経由で、夜中にバルセロナ空港に到着したため、初日はホテルに移動するだけで終了。
どうやらウクライナ情勢を受け、ロシア上空を飛行せずに経路変更した運航となったようで、北極を通ったらしく北極の氷が見えたそうです。
街なか散策
翌日からバルセロナの色んな所を散策してきましたので、備忘録的に書き記しておきます。
(1)Superilla(スーパーブロック)
1992年のバルセロナ・オリンピックや、2004年の世界文化フォーラム開催といった巨大イベント開催後に発生したオーバーツーリズムを解消させ、市民の生活空間を広げるために実施されたという「スーパーブロック」を散策しました。
車道の使い方を市民が決める。バルセロナの「スーパーブロック計画」とは
タクシーで現地に向かいスーパーブロックの付近に降りて現地の方に道を尋ねたのですが、現地の方も知らないようでGoogle検索をしておよその場所を教えてもらいました。
周囲にはそれなりに高いビルもあったのですが、歩行スペースがとても広く散策するには絶好な場所となってます。
(2)Spotify Camp Nou(カンプ・ノウ)
バルセロナと言えば、サッカーのFC Barcelonaが有名ですよね。
https://www.fcbarcelona.jp/
超ミーハー気分で、ホテルから30分ほど歩いてカンプ・ノウ スタジアムまで行ってきました。
前日にスタジアムツアーにも申し込んで、ピッチやロッカールームも見学させていただき、もう大満足!テンション爆上がり!
(3)Canòdrom(カノドロム)
Canòdromという、地域や都市のさまざまな社会的関係者が参加するデジタルイノベーションセンターに行ってきました。
もともと、大型犬でもあるグレイハウンドのレースが行われていたそうで、こちらではレース用のトラックを見渡せる観客席側の奥や1階にコワーキングスペースや会議室を設け、地域のワークショップや、展示会、映画上映などを行っているそうです。
地域住民はこの施設で行われることについても、Decidim内において発言することができ、住民参加によって運営されているそうです。
こちらにCode for Japan 関さんとxID 日下さんと一緒に訪問し、Decidimの運営本部の皆さんと意見交換を行いました。
といっても、英語ができませんので、横でそれなりの雰囲気を堪能しただけでしたが、バルセロナでは多くのユーザーが地域課題の解決に参加していること、なぜ、これほど多くの人が参加しているのかということについて聴くことができ、市民参加の取組に対する多くのヒントを得ることができました。
つい先日行われたDecidim Fest 2022もCanòdromで実施されたとのことで、当日に使われた看板や会場も見学させていただきました。
よく見るとKAKOGAWAという文字が!!
とうとうバルセロナまで加古川の名前が知られるようになりました。
Decidim y la ciudad democrática: Kakogawa, Monterrey, Bruselas, Nueva York y BCN
(4)Arenas Mall 〜 Montjuïc National Palace
もともと闘牛場だったものをジャッキアップしてショッピングモールにしたというなかなかの発想で作られた「Arenas Mall」ですが、屋上には展望台があり、バルセロナ市内をぐるりと見ることができます。
大事なことを忘れてないか?
SCEWCの3日間色んなブースを見て回りました。
何か新しいソリューションが展示されているかというとそうでもなく、どちらかというとそこで行われているワークショップなどには世界各国から来られている方々と会話することができたようですので、やはりリアルイベントならではという光景が繰り広げられてました。
とあるブースにおいて、実際何に困ってますかと片言の英語で聞くと、「実装すること」という回答が。これは世界どこでも一緒なんでしょうね。
BIツールで可視化しただけの画面を見せて、やった気になっているブースも散見されていたのもここに来なければ気づくことはできなかったかもしれません。
また、スーパーブロックの近くに住んでいる方へ道を尋ねたときに、スーパーブロックであることはいちいち知らないわけで、スーパーブロックという単語を知らなくとも、あの辺りに行けば車は10km制限となっているんだしといった具合に地域に溶け込んでいるという状態となっていました。
改めてデジタル技術の実装を最優先することよりも、市民の声を聞きながら街を良くしていくという取り組みがスマートシティへ続いていくものであることを再確認できました。
バルセロナでは、古い建物を再利用し住むといった住環境だそうです。
地震が少ない地域だからこそできるのでしょうけど、何でもかんでも新しくすることが正しいのではないことも気付かされました。
できてりゃええやん。
そんな言葉が一番しっくりくるような気がします。
帰国して
バルセロナ→フランクフルト→羽田→神戸と24時間かけて帰ってきました。
行きと2時間違ってますが、偏西風の影響でルートは違っているらしいです。
バルセロナ空港に比較的早く到着したので、空港で朝イチからビールを飲んでました。
途中フランクフルトでもビールを飲んでいきたかったのですが、なんとバルセロナの約2倍の価格!!
ユーロの小銭を使い果たしてしまったので止む無く断念。
当然、飛行機の中では爆睡したので、帰国後も時差ボケとならず。
バルセロナのワインや生ハムは絶品でした!!!
とはいえ、帰ってきてからの日本の米とカップラーメンとポテトチップスはやっぱり美味しい(笑)
20年ぶりに海外へ行きましたが、日本の丁寧さ、海外のだいたいさの違いをとても感じました。
丁寧さをもって日本のクオリティを保っているという反面、細部に拘りすぎて進まないという状態に陥っているのではないか、ちょっとでもできていないことを五月蝿く言い過ぎているのかもしれません。
一方で、バルセロナでは、たまたまなのかもしれませんが、普通に飛行機や電車は遅れるし、タクシーは暴走(!?)してるし、裏路地に入ると巨大なゴミ箱があるにも関わらずゴミ箱に捨ててないし・・・といった感じで。
とはいえ、何でも行政任せにせず、自分たちで合意形成をやっていく姿にバルセロナに住む人達の力強さを感じました。
SCEWCにおけるスマートシティアワードでは、ソウル市が最高都市賞受賞を受賞し、他にもキーウ市(ウクライナ)、トロント市(カナダ)、シドニー市(オーストラリア)、ボゴタ市(コロンビア)、クリチバ市(ブラジル)といった都市が受賞したそうです。
キーウ市はデジタル化への取り組みにより、市民アプリを改修し、襲撃とシェルターの場所を知らせることで、市民の命を救うのに役立てたそうです。
今回、韓国のブースは国を挙げての盛り上がりを見せてましたが、日本はそういったプロモーションの点においても、足元にも及ばないなと感じました。
技術力やソリューションでは引けを取りませんので、次回は日本も何かしらの賞を受賞できるものだと信じています。
今回の視察ツアーでご挨拶させていただいた皆さま、また関係者の皆さま大変お世話になりました。ありがとうございました!!!
追記
視察ツアーであるき続けた結果、以下のような結果となりました。