りゅうちぇる・ペコ夫婦の離婚と池ジュン子「水玉ハニーボーイ」
正直りゅうちぇるさんにも奥さんにも全く興味が無いのですが、離婚理由として
>ryuchellは「女性を好きになることは、僕の人生の中で、初めての事でした」「一生一緒に居たいと思えたからこそ結婚して夫婦になる道を選択し、そしてその愛が形になり、最愛の息子も生まれました」とした一方、「“本当の自分”と、“本当の自分を隠すryuchell”との間に、少しずつ溝ができてしまいました」と告白した。
>さらに「父親であることは心の底から誇りに思えるのに、自分で自分を縛りつけてしまっていたせいで、“夫”であることには、つらさを感じてしまうようになりました」などと明かし、その悩みをpecoに打ち明けたところ理解を得られ、今回の決断に至ったと説明した。
現代で無敵なキーワード「本当の自分」が出てきたwので興味が湧いてきました。「女性っぽい男性タレント(でも性的嗜好は自称ノーマル)」がどこに需要あるのかいまいち把握できてなかったけど、これで分かった気がします。あからさまな男性性と向き合えない女子(高齢女含む)だったんだと。
少女漫画を含む少女文化にも、そういう奥手なのにませた女子向けの作品は多数あって、「女装の男子と付き合う女子」だけでも
「前略ミルクハウス」川原由美子(1983〜1986年)
「デボラがライバル」多田かおる(1987〜1990年)
と人気漫画家が題材にしてるだけあってある種普遍的なお約束モノ。結局女装男子が女子とカップルになるという点からは、「自分だけを見てくれる異性」としての「オカマ」や「女装男子」という都合の良い夢の結晶でもある訳で。
幾多の先行作品がありながら自分が池ジュン子先生の出世作「水玉ハニーボーイ」(2014〜2019年)を思い出したのか、というとりゅうちぇるの出始めの時期と被ってるから。日本の世間というか一般社会が実在する女装男子を許容したことが前提となっている(と個人的に思っている)。日本における女装男の芸能界における居場所は令和4年現在
①ドラァグクイーン上がり(水商売キャスト含む)
②歌舞伎や新派などの舞台女形(美輪明宏氏はこっち
③ビジュアル系バンドメンバー
④他にメインの仕事を持っている(IKKO氏はこれ
くらいしかない。
芸能人でさえ少ない居場所なのに少女漫画で女装男子がイキイキ生きてる学園生活はやはりファンタジーでもあるが、「私だけを好きでいてくれる男性」の幻想への執着心が凄いんだろうな。その幻想が今回の「夫であることが辛い」「自分自身を偽ってる」という一方的な拒絶で壊されたことがどう影響するのか?正直分からないが、女性の欲望は限りがないので今回の出来事も我欲に押し流されて忘れ去られるのだろう。女装男子は女子に都合の良いぬいぐるみなんかじゃなくて、立派なチンコが生えていた、というお話。
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