好きになれない現状から脱出する方法
はじめまして、TCS×Businessメンバーの河本 遥です。
私は普段広島で営業として働きながら、仕事や家庭においてコーチングを活用しつつ『コミュニケーションを学ぶ文化』の普及活動を行っています。
「職場にどうしても好きになれない人がいる…」
そんな悩みを、同じ職場で働く同僚や部下、上司、もしかしたらあなた自身が持っているかもしれません。
「仕事に対する専門性やスキル」に匹敵するか、もしくはそれ以上に仕事の効率性・生産性に影響を及ぼすのが「人間関係」だとも言われています。
本投稿では、【好きになれない現状から脱出する方法】について、3つの視点に触れながらご紹介します。
1.無理に好きにならなくても、大丈夫ですよ
そもそも「好きになる」必要はあるのでしょうか?そんなことを言ってしまっては元も子もないじゃないか、と思われるかもしれません。しかし、どうやっても解決できない問題にエネルギーを浪費し続けることが、必ずしも得策であるとは限りません。
プライベートにおいては、合わない人とは付き合いをやめるという選択をとることもできます。しかしながら仕事においては、そうとばかりも言っていられません。現状のメンバーで最大の成果を上げることを考える必要があります。
そう考えたとき、どうやっても相容れない相手を「無理に好きになる」必要は、もしかするとないのかもしれません。
【今のあなた】は目の前の相手を「好きになれる状態にはない」ということを受け入れる。それを踏まえたうえで、相手との適切な距離を保ちつつ業務にあたることも、選択肢の一つとすることができます。
2.相手の「何が」好きになれないのかを考える
例えば、5才の男の子が「ピーマンが嫌い」だとします。果たして彼は、ピーマンの「何が」好きになれないのでしょうか。味、におい、見た目、食感。「嫌い」「好きになれない」の対象がわからなければ、克服方法も的外れなものになってしまうかもしれません。
同様に、あなたは一体相手の「何が」好きになれないのでしょうか。発言なのか、伝え方なのか、そのタイミングなのか、態度なのか。「なんとなく好きになれない」の奥には、「実はここが苦手…」という根幹がきっと隠れています。
相手とのやりとりの中で【感情が振れる瞬間】は、それを探るチャンスです。相手の「何が」好きになれないのか。そこを知ることは大きな一歩かもしれません。
3.相手への「思い込み」のフィルターがかかっていないか考える
「上司のAさんは、私は仕事ができないと思っているから嫌味を言ってくるのだろう。」
「部下のB君は、私のことを口うるさい上司だと思っているだろうから、言っても聞かないよな。」
「Cは同僚だけど私より実績を残しているから、きっと見下してる…。」
どうして、そう思うのでしょうか。どこかに「思い込み」のフィルターはかかっていないでしょうか。
私も、過去に同じような経験をしたことがあります。まだ年次が浅いころ、上司から毎日のように厳しい言葉で指導を受け、「きっと上司は私の活動や態度が気に入らず、目の敵にしているんだ!」と勝手に決めつけていた時期がありました。受ける言葉すべてを悪い方向に変換して受け取り、「どうしても好きになれない状態」が続いていました。
私自身のそんな状態が、職場全体に険悪な雰囲気を伝染し始めました。このままではいけないと思い、【相手がその言葉を選択する理由】を考えるようになりました。朝から奥さんと喧嘩してイライラしているのかも、上司も上司に叱られたのかも、私の発言のタイミングが良くなかったのかな?等々。そうすることで「自分」の視点から「上司」の視点に切り替えることができるようになりました。
そこから上司への思い込みが解け、最終的には尊敬できる部分を見つけられるほど関係は改善しました。今では新しい上司・同僚と出会う度に「相手」の視点を自然と意識できるようになりました。
このように、あなたの相手に対する「思い込み」という脳内フィルターが、もしかすると相手との関係をこじらせる要因の一つになっているかもしれません。「〇〇に違いない」「△△であるべきだ」という自分の中の思い込みに気づき、それを手放すことで、相手との関係は大きく変わるかもしれません。
4.おわりに
企業で働くという環境において、組織全員の人間関係が良好であるということに越したことはありません。しかし、必ずしも【そうでなければならない】ということもありません。
今のあなたは、相手の「何が」好きになれないのか、相手への「思い込み」に囚われていないか。それらを踏まえて相手と向き合うために、今日から一つ新しい挑戦をするとしたら、何を始められるか。
そんな「戦略的コミュニケーション」を体系立てて学ぶ場が、仲間が、環境が、TCSにはそろっています。職場のコミュニケーションを見直したい、組織の人間関係に悩みがある、という方はコーチングを学ぶことを検討するタイミングなのかもしれません。
この記事を書いた人
河本 遥
2度の産育休を経て職場復帰し、現在はフルタイム営業として勤務。家庭も仕事もストレスなく楽しめているのは、人間関係に不安がないときだ!と気づき、トラストコーチングに出会う。コーチングで「孤独にさせない・ならない組織」の実現を目指し、ビジネスマン×コーチングとして活動を展開中。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?