見出し画像

リーダーだけじゃない!!部下として感じたコーチ型コミュニケーションを身につけることの効果

はじめまして、TCS×Businessの末竹と申します。京都のメーカーでエンジニアとして働きながら、休日は「コミュニケーションを学ぶ文化を創る」を実現するため、コーチとして活動しています。

昨今、「コーチ型リーダー」という言葉を聞く機会が増えてきました。

リーダーがコーチ型コミュニケーションを身に付けることによる変化として、

・"教える"から"考えさせる"関わり
・部下への効果的な聞き方、伝え方
・自分の内側との良質な対話

などが挙げられます。

内容を見ると、確かに必要なスキルだと感じる方も少なくないのではないでしょうか。

では、このコーチ型コミュニケーション、上司にだけ必要なものなのでしょうか。

本投稿では、エンジニアである私自身が、部下としてコーチングを身に付けて効果があったと感じていることについて、ご紹介します。

1.自身の目標設定やその管理能力が向上する

自分の内側との良質な対話は、部下の立場でも非常に効果的に働くと感じています。私自身、現在地の把握、モチベーションの上がる課題の設定、そのために必要な変化などは、自らとの対話の質が上がることで、大きく変化しました。

特に私の場合は、現在地の把握ができているつもりでしたができていませんでした。例えば、まとめた資料の内容を過小評価して、無駄に長い説明をしていたこと、自分の設計検討や作業のスピードを過大評価して計画から遅れることもありました。

コーチングを学び、自らとの対話の質が上がることで、自分を評価すること自体が少なくなり、純粋に内容や現状を見ることができるようになってきました。その結果、現在地のイメージと現実との差が埋まってきたと感じています。

目標を達成することは、今の自分と将来なりたい自分の差を埋めることと言えます。その差がより具体的になることで、より早く、より確実に目標を達成することができるようになりました。

2.部下⇒部下、部下⇒上司のコミュニケーションの質が上がる

効果的な聞き方、伝え方も、上司⇒部下だけに必要なものではありません。部下⇒部下や部下⇒上司の場合でも、効果の高いものだと感じています。

私の場合、コーチングを学ぶことで特に聞く力が高まりました。相手の言葉の裏に隠れた不安や悩み、自分が発する言葉が相手にどう捉えられているか、への意識が高まりました。また、受け取った情報から自分が考えた意見などを正確に伝えることで、感情的なやり取りが減り、コミュニケーションを取ることに対するモチベーションも上がりました。

上司部下関係なく相談する機会、相談される機会が増え、タイムリーに必要な情報を正確に共有することができるようになりました。また、共有することで新しい見方や発想が生まれることもありました。結果として、組織全体としてのコミュニケーションの質も高くなったと感じています。

3.上司を信頼できるようになる

上司は現場をわかっていない、という話を聞くことがあります。私はエンジニアですが、営業出身の上司に同じようなことを思っていました。

異動して数ヵ月後、悶々を抱えた状態の私は、本格的にコーチングを学び始め、自らとの対話の質が上がる中で、自分の決めつけから無意識に偏った見方をしていることに気付きました。上司が別の部署から異動してきたこともあり、現場をわかっていない、この部署をわかっていない、という決めつけや、「ホントはこう思っていますよね?」という偏ったメッセージの捉え方をしていました。

そんな決めつけを手放すために「現場をよく知った上で言っているとしたら?」というような、これまでと異なる自分への問いを持つことで、上司が純粋にどんな組織を目指しているか、そのために自分に期待していること、他のメンバーに期待していることが少しずつ理解できるようになってきました。上司自身が得意なこと、部下に頼る必要があることについても感じ取れるようになってきました。

上司からのコミュニケーションが変わった部分もあると思いますが、私自身の受け取り方が変わらない限り、これほどの変化はなかったと思います。
結果として、私は上司を信頼できるようになり、また自分自身も信頼できるようになり、自分がやるべきこと、上司に任せるべきことが明確になり、組織としての歯車がスムーズに回るようになったと感じています。

4.おわりに

3つの点について、効果があったと感じていることについて、ご紹介させていただきましたが、実は、最初は全くと言っていいほど上手く行きませんでした。

言葉の裏を読もうとしてそれが裏目に出たり、決めつけをなくそうとしてただの優柔不断な人になったり・・・数え切れないくらいありました。ただ、振り返ってみると、これらの失敗あってこその今なのだと感じています。コミュニケーションの質は、知識をインプットしたからといって、すぐに効果が出るものではなく、トライアンドエラーを繰り返して少しずつ高まっていくのだと思います。その理由の一つが、正解がないということであり、だからこそ、学び続けていく必要があるのがコミュニケーションとも言えそうな気がします。

組織に対する課題は、役職に関係なく誰もがそれぞれの思いを持ち感じていることと思います。その課題は、掘り下げていくとコミュニケーションに起因した人間関係に繋がることが少なくありません。コーチングを身につけることが、その解決のきっかけになるかもしれません。

とはいえ、コーチングがどんなものかまだよくわからない、という方もおられると思います。一度、体験セッションなどで、コーチングを体験してみるのはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

画像2

末竹 哲也

愛媛県生まれ。京都の精密機器メーカーのエンジニア。組織の課題は根本的なコミュニケーションにあると感じている中、トラストコーチングスクールと出会いコーチングを学び始める。現在は、エンジニアとして働きながら、TCS認定コーチ、PAA認定パートナーシップコーチとして活動中。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?