![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80506390/rectangle_large_type_2_61f3f40c088df0926fee017b47bb0b0c.jpeg?width=1200)
カナダと日本の受験の違うところ
今日は、カナダの私立校受験と日本の受験を比べ、何が違うのかにスポットライトを当ててみようと思います。
こちらはエージェントとしての私の経験、そして留学生として、カナダの私立高校に留学した私の経験をもとに書いています。
日本の受験とカナダの受験で一番違うところは
「基本、試験のみで入学は決まらず、一人一人を総合的にみる」
という点です。
このアプローチは例えると、みなさんがご存知の日本の受験よりも、就職活動に近いものかもしれません。
今までの学校での成績、最低限の英語力があるか、受験生のポテンシャル、性格、学校との相性、今までの経験、意欲、これから頑張っていけるほどの精神力がありそうか諸々、数ヶ月に渡って審議され、合否が決められます。
数学と英語の能力検査を行う学校もありますが、数学は日本の方が遥かにレベルが上、そして英語は留学生としての扱いになるので、あまり心配されなくて大丈夫です。
以下は知っておくと得するポイントです:
絶対的な定員数は決まっていません
大まかな枠組みはありますが、学年ごとに生徒数は変わってきます。
特にGrade 10以降は親の都合で学校を離れる人もいるので編入受け付け人数も毎年変わります。
国籍のバランスもとっているので、学校に日本人が多ければ次の年は少数に抑えたり、日本人の数が極めて少ない場合には日本人の生徒を積極的に取ろうとする姿勢を見せたりもします。
寮の定員によっても合格数が変わります。寮の定員を考えると、合格基準をある程度満たしているけれど、残念ながら合格できないということもあります。これは毎年変わるのでエージェントと密に連絡をとって状況を把握していく必要があるでしょう。
そして定員数の変化ですが、その次の年に在籍生徒数が変わるかもしれないので、それによっても合格数が変わります。
必要とされる語学力は学年ごと、学校ごとに違います
アップルビー、トリニティ、リドリーは特に競争率が高いため、合格の基準も高く設けられていますし、受験する生徒の能力も高いです(Gradeが上がるほど競争率は高くなります)。
Grade 9以上の入学を希望する場合は、TOEFL Jr. 800、またはTOEFL iBT 75+あるといいでしょう。このレベルまでいかせるのにはかなりの労力を要しますが、現地の大学に進学する生徒と対等にやっていくには、それくらいの英語が最低限必要になります。
目安では、英検2級、準一級は持っていた方がいいでしょう
面接のときに質問に受け答えできるくらいの英会話は準備しておきましょう。
日本の学校の英語の成績は5段階中4位あればいいでしょう。あまり日本の英語教育の成績の心配をする必要はありません。
もし英語が足りなくても、他に強い分野があれば合格できる可能性もあります。小さい頃からずっとスポーツをしている、部活で部長をしている、学級委員をしている、など諦めずに物事を続けられる姿勢、またはリーダーシップを発揮しているという経歴があれば、学校ももっとその生徒のことを知りたいと思うでしょう
自分の強みを前面に出して、少し英語力が足りなくても他でカバーできるところがあれば自信を持って受験して欲しいですし、親御さんも背中を押してあげて欲しいと思います。
上で触れましたが、
勉強以外のスポーツや音楽の経験などは、あればあるほどいいです
絵画コンテストで賞をもらった、部活を頑張っている、誇りに思うものがある、カナダに行ってもxxxを続けて取り組みたい、こんなことに興味がある、等、自分自身が得意なもの、頑張ってみたいもの、大好きなことを前面に出すことが大切です。
通常願書にそれらを書く欄があるので、エージェントの私と一緒に考え、選考を勝ち抜けるよう「強い」願書を作成しましょう
学校が見るのは、日本を離れても、遠いカナダという地で辛くても頑張ることができる忍耐力、強い精神力があるかどうか、物事を乗り越えることができる自信を持っているか、楽観さを兼ね合わせて持っているかです。
そして以下は親御さんへのアドバイスです:
世界を舞台に活躍して欲しい、英語を流暢に操り、国籍、国境を超えて活躍して欲しいと思うのならば、カナダの私立校に入学するのが一番の近道だと思います。アメリカと違い、永住権も簡単ではないですが、きちんと準備すれば取得できる可能性もありますし、視野が広がるだけでなく、人間としてかなりたくさんの経験ができる素晴らしい環境に身を置くことができます。
理想としては、一年以上前から希望の学校に目をつけ、早い段階で出願すること。アドミッションに名前を覚えてもらい、入学に対して強い意欲を持っていることを知ってもらうことです。
そして一番大事なのは本人の行きたいという意志を尊重すること。
親が留学させたいと一生懸命になっても、願書や面接、私や学校との会話で、本人が本気で行きたいかどうかは伝わってきます。子供の意志がなければ合格しても留学生活は大変だろうと思います。
これはとても現実的な、本当の話です。
とってもカナダ・海外に行きたい、頑張りたい、一生懸命学校で頑張ってお友達を作りたい、色々なことをやってみたいというお子さんであれば留学はぴったりだと思います。
もし留学のイメージがつかない、カナダがどういう国かわからない、というご心配があれば、夏休みのプログラム参加を強くおすすめいたします。
そして最後ですが、合格後の学費は高くつきます。カナダドルはアメリカドルやユーロに比べて弱いので、アメリカやイギリス、その他ヨーロッパの寄宿制学校に入学させるよりかは安くつくでしょう。アップルビー、トリニティ、リドリーの場合は、授業料、寮費、一時帰国費、スクールトリップなども併せて年間最低700~900万円は用意しておいた方がいいでしょう。
自分の子供は留学に合っているかも、とお思いになる方はinfo@transitionscanada.com もしくはこちらからお問い合わせください。
一緒に合格を目指しましょう。