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ルームクリーナー(車内清掃用洗剤)の商品化まで

こんにちわ。洗剤屋をやっています。

ルームクリーナーって聞くと、ルンバなどのお部屋を掃除するロボットのこと?って思う方もおられますよね。

車業界の方はすぐにお分かりになるかもしれませんが、車内の汚れを落とす為に使う洗剤のことをルームクリーナー、略してルークリと呼んでいます。

今回は、人にも環境にもやさしいルームクリーナーを商品化するまでの経緯を少し書いてみたいと思います。

20代の頃、町の自動車工場に勤めていました。中古車として売り出す車や、業者向けのオークションに出品する車の清掃作業を主にやっておりました。

すごく強い洗剤を使っていて、1週間に1度は手の皮が入れ替わってました(泣

使っていたのはエンクリ、つまりエンジンルームの手ごわいオイル汚れも一発で落とせるエンジンルームクリーナーでした。

安く手に入るエンジンルームクリーナーを希釈して、様々なところの清掃に使うのは自動車屋あるあるなのですが、これだけ強い洗剤を狭い車内で噴霧して体に良いはずがありません。

違う業種に転職し数年後、その会社で車関連の洗剤やコーティング剤の商品を扱うことになり、忘れかけていたあの記憶がよみがえります。

ぜひ使う人にやさしいルームクリーナー作りたい、そんな思いがあり開発担当Yさんと試作の日々を送りました。

いろいろな洗剤を買い入れては性能を確かめて、自分たちが目指すべき洗浄力とは何か考え、落とせる汚れの種類や使う人の体への負担について、検討を重ねました。

自分たちの営業の車で最初はテストしていたのですが、その内に車内が全部綺麗になってしまい、汚れを求めて解体屋さんに行って天井ボードをまるまる1枚を買ってきたり、わざわざコーヒーのシミを作って長く放置してから汚れの落ち方を見たり、ちょっとした苦労もありました。

既にあるエコ洗剤をベースに、経験豊富な開発者であるYさんが試作品を作ってくれては自分たちで試して、実際に業者さんに使ってもらって評価をもらっての日々、ようやくバランスの良いクリーナーを完成させることができました。

サンプルテストに協力して下さった車屋さんからは、「車内清掃しているのが女性スタッフなんだけど、この洗剤は手が荒れなくて良いと言っているよ」とのお言葉が。

サンプルテストをしてくれた別の業者さんからは、「最初は全然落ちないよと思ったんだけど、使っているうちに、だんだん使い方が分かってきて、欠かせなくなった。1本送ってくれ」との連絡が数か月後に入り、これまもた励みになるお言葉でした。

送り出した商品が誰かの役に立つって、うれしさをしみじみと感じます。

プロ用の業務用品ですが、使ってみたい方、使ってみての感想を下さる方はこちらまで。info-tcrystal@soleic.jp

https://t-crystal.com/




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