RAWとLOGについて、今更聞いちゃダメですか?
今回は、動画撮影の世界でよく耳にする「RAW」と「LOG」についてご紹介します。
それぞれ何ができるのか?違いは何なのか?あなたは突然聞かれてはっきりと答えられるでしょうか?
「LOGよりRAWがイイんでしょ?具体的に何がって言われると…ちょっとよくわかんないけど…」というふわっとした認識だった人も、この機会に確認してみましょう。
とは言っても、言葉にして改めて説明するのってムズカシイ…ということで、特性をシンプルにご紹介していきます。
●動画の「RAW」とは
・レンズを通して、撮像素子(イメージセンサー)に映る明暗情報をほとんどそのまま保存される生データ。
・写真RAWと同じくそのままの状態では未完成で、編集(現像)前提の記録方式。
・明暗・ホワイトバランス・シャープネスなどを自在に設定可能。
・データ容量は極めて多い。
理解しておくとわかりやすい、写真RAWについてはこちら。
●動画の「LOG」とは
・RAWデータから色調・彩度・諧調を処理した圧縮データ。
・編集とカラーグレーディング前提の記録方式。
・高いダイナミックレンジで、白飛びや黒潰れを無くせる。
・適正露光は撮影時に設定する必要があり、編集可能な幅は小さい。
・低コントラスト撮影になるため、ガンマ表示アシスト機能やLUT対応のモニターが必要。
・暗部においてノイズが目立ちやすい場合もあり、露出補正をプラスにする必要がある。
聞き慣れない用語が多いと「つまり…どういうことだってばよ…」となる人もいると思います。そこで、なんとなくイメージできるように図をご用意しました。
●「RAW」と「LOG」どちらで撮影すればいい?
RAWで撮るなら…
・動画RAWはとてもデータ容量が多いが、その分後からできることは多いので、編集項目が多い場合は推奨される。
・映像表現に凝る必要のある「映画」「ドラマ」「CM」など、映像・放送業界の中でも使うシーンは限られている。
・2〜3時間全編RAWとなるとメディア容量や転送速度に悩まされるが、数分のショート映像であれば現実的に扱いやすい。
・撮影後の編集時間が限られるような「TV番組」「報道番組」ではRAWは不向きと言える。
・RAWを編集するには、Blackmagic Resolve、Adobe Premiere Proなどのソフトウエアを使用する必要がある。
LOGで撮るなら…
・明暗と色調だけを整えることができれば良しとする撮影であればLOG収録で問題ない。
・「映画」「ドラマ」「CM」「TV番組」「自主制作」どれにおいても推奨される。
・「ドキュメンタリー」などの変化の激しい、忙しい撮影現場。
・正確なモニタリング環境が整っていない場合、また光の環境が変化しやすい現場。
自分が撮影しようとしている環境で、適しているのか?心配なときはシーンごとのサンプルが豊富なCanonのこちらのページをチェックしてみましょう。
●動画LOGのサンプル映像
同じメーカー内でも特性の違いがあるLOG撮影について、メーカー毎のサンプル映像を集めました。
【SONY】
【Canon】
【Blackmagic】
●論よりレンタル
ここまでRAWとLOGそれぞれの特性と違いについて紹介しましたが、結局どういうことなのか?というのは試して見たほうがいいでしょう。
東京カメラ機材レンタルでは、RAWとLOGの撮影を可能にするビデオカメラ・一眼レフを取り揃えています。
動画撮影のクオリティを上げていきたいとお考えの方は、一度レンタルしてみるのがおすすめです。
良いものとわかってはいるけれど、本当に自分にとって必要なものなのか?というところもわかってくると思います。
【RAW/LOG撮影可能なカメラ】
※RAW収録には ATOMOS NINJA V、ATOMOS SHOGUN 7 などの対応外部レコーダーが必要です。
※RAW収録には CFexpressTypeB カード が必要です。
【LOG撮影可能なカメラ】
東京カメラ機材レンタルでは法人はもちろん、個人の方向けのカメラレンタルも行っております。
こういったものを撮りたいなどのご相談もスタッフが親身になってご対応いたします。
カメラの予約方法は2つ。
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