《前編》📢イベントレポート📢アジア圏とのチームでビジネスを加速させるには？

2023年9月27日 12:44

こんにちは☀
TCICコミュニティマネージャーの田中と広報の山本です！

「コンテンツ業界でオフショア開発など海外展開を考えている方向け」のオンラインイベントを開催しました！
アジア圏を中心にグローバルにご活躍されており、TCIC入居者とOBである起業家2名をお招きし、トークセッションを行いました。
TCICインキュベーションマネージャーの川野が、ファシリテーターとして進行を務めました。

★開催概要
【日時】2023年8月24日（木）18時00分～19時30分
【形式】オンライン
【参加費】無料
【参加対象】
・国内コンテンツ及び周辺ビジネスで海外展開、グローバルチームの組成を考えている方
・海外のクリエイター、コンテンツ制作会社とのコラボレーションを将来的に検討されている方

🔽イベントの詳細

TCICのnote限定で、イベントの様子をレポートでお送りします📝
前編、後編とつづきますのでお楽しみに！！

アジアはアツイ

GoogleのCEOにインドの方が就任されたり、ベトナム・中国のEVが盛り上がったりと、今アジアが世界を動かしていく潮流が高まっています。
そんな勢いがあるアジアと共にチームを組みプロジェクトを進めることで、市場の拡大が期待されます。

今回はアジアでグローバルチームを作り、コンテンツビジネスを手掛けているTCICのOB・現入居者のお二人に、アジア、特に中国とのチームの作り方をお話しいただきました。

登壇者紹介

株式会社スタジオトライディア　代表取締役
早川　孝之（はやかわ　たかゆき）氏

＜プロフィール＞
デジタルハリウッド卒業後、デザイナーとして様々な案件を担当しジェネラリストとして勤務。その後、中国のCG制作会社に6 年半勤務し現地で現地スタッフの指導やマネジメントを行う。2019 年に帰国後、日本と中国・アジア地域の連携を担う役割で活動を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により計画を変更。日本・台湾・中国の技術実績のあるメンバーが集まり、共同でCG制作を行い日本のコンテンツをアジアに広めていくために「株式会社スタジオトライディア」を創業。

会社URL：https://studiotridea.com/

株式会社ALL LINK VISION　代表取締役
古江　正彦（ふるえ　まさひこ）氏

＜プロフィール＞
1981年広島県生まれ。アジア唯一の映画の総合大学『北京電影学院』の本科生（監督科）を卒業後、東京の映像制作会社に就職。NHKスペシャルなどドキュメンタリー作品の制作に参加するほか中国で撮影するドラマのコーディネーターなどを経験。
幼少期から剣道を続け、中国留学中に中国人に剣道を指導した縁で、2012年にイタリアで開催された世界剣道選手権に中国ナショナルチームの監督として参加。
その後、広島に戻り広島テレビに就職、呉支局で記者兼カメラマンとして勤務。2017年から2021年まで中国・北京のNNN中国総局に出向し、特派員記者として勤務。中国の政治、経済、文化など多岐にわたるテーマを取材。2022年、広島テレビを退職し「株式会社ALL LINK VISION」を立ち上げる。

会社URL：https://alllinkvision.co.jp/

グローバルチーム組成のご経験とメリット

ー今はどのような国と仕事をしていますか？
早川さん：
私の場合、海外のCGデザイナーと仕事をしています。一緒に仕事をしている国は中国が多いです。その他に台湾やカンボジア、ミャンマーに依頼することが増えています。デザイナーの質や意識はどの国も変わりません。

ー コミュニケーションで苦労することはありますか？
早川さん：
どの国にも言えることですが、言語の壁は大きいです。日本の言い回しが現地の言葉で翻訳できず、間違って伝わるケースは結構ありますね。

ーコミュニケーションのスピードはどうでしょう？
早川さん：
仕様書などは翻訳が必要で、その時間ロスはどうしても発生します。納期については「海外と協業しているので時間がかかる」とあらかじめ日本側のクライアントにお伝えしています。

ー海外のコラボレーション先はどのように選んでいるのでしょうか？
早川さん：
何度かトライアルで協業し、相手の速度感を確認して、一緒に仕事ができそうか判断しています。また現地に行き、直接コミュニケーションを取ることも重要視しています。顔を合わせて話すことで、どういうコミュニケーションをとればいいかが見えてきます。

ー中国の北京映画学院で一緒に学ばれた方とビジネスをされていますが、いかがでしょうか？
古江さん：
もともと同級生ということで信頼していました。しかし、事の進め方や考え方が日本と違うことで問題は発生しました。例えば合意していたことを、急に変えることが多々あり、中国でビジネスを進めていく上では、日本側の考え方を変える必要があると痛感。一方、こちらの意図もわかってほしいということも伝えています。お互いの合意がとれる妥協点を見つけるのは難しいなと思っています。

ー日本にきて古江さんと一緒にビジネスをやるモチベーションはどこにありますか？
古江さん：
一緒にビジネスをしている彼らについて言えば、幼い時に日本にいたこともあり、日本で働くことに抵抗がなかったようです。自由に表現ができる場所として、日本を選んでいるところはあるでしょう。母国の中国で表現制約が厳しくなる中で自由に表現をしたい、そのソリューションが日本で働くことという感じです。

ーターゲットを中国にしたのはどういったお考えがあったのでしょうか？」
古江さん：
もともと中国と関りがあったことは大きいです。中国でのビジネスで利益を出すために何ができるか模索していく中でたどり着いたのが今のショートムービーですね。個人的には中国ではなく、中国語圏という広い視野で考えたいと思っています。中国だけに限ると、情勢によって左右されてしまいますので。しかし、まずは中国市場でやれることからと考えています。

イベントのレポートはまだまだ続きます！
近日中に公開予定の《後編》をお楽しみください！

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