滝沢歌舞伎幕開け〜2人の姫に、何度だって恋をする

映画館で観て、涙が出た。

ほんっっとに何故かわからないけど

気づいたら涙が出ていた。

あまりに綺麗で、気高くて

「私を落としてみせて？」とでも言うかのような目線のあべ姫

自担にも関わらず、青年めめに

「あべ姫に手ェ出すんじゃねェよ！！！！！」

と言いたくなるほど美しすぎる姿で

でも私なんかが止める前に、彼女は目線ひとつでめめの前に線を引いた

なんて強い人なの

どんな哀しみが、どんな怒りが、どんな別れが

貴女をそこまで強くしたの

そんな想像をどこまでも、

たった数分間で私たちにさせるんだ、貴女は。

あまりに可愛らしくて、無邪気で

「私と遊んで？貴方の世界を教えて？」とおねだりするようなお顔をするさく姫

大人な男性（もしかしたらもう亡くなっている方かも）しょっぴーに

「この子を守ってあげて」

とお願いしたくなるほど、純真無垢なお姫様

蝶々を追いかけて、お花を摘んで、

素敵な男性に出会って貴女は恋を知るのね

危なっかしくぱたぱたと走り回って、

でも時々、はっとするほど色気のある目を向けるのね

自分の元を離れていって

遠く美しく蝶のように桜のように飛んでいってしまうような

不安さえも感じさせるの、貴女は。

綺麗で、儚い。桜のような2人の“舞”

普段は歌、ダンス、トーク、演技、クイズ、アニメ、アフレコ、モデル...

とんでもなく沢山の武器で戦う2人が

全てを手放し、目線ひとつ、しぐさひとつで

芝居小屋を魅了する

全ての芸能の礎である芸事へ、敬意を込めて

それすらも自らの武器に昇華してしまう

なんて貪欲で、気高い人たちなんだろう

舞台に立つ者としての覚悟が込められた姿に

私は、何度だって泣いてしまうみたいだ

今宵も桜のように舞い、芝居小屋を彩る2人に

何度だって恋をしてしまうみたいだ

滝沢歌舞伎ZERO2021 が無事に千穐楽を迎えられますよう

祈りを込めまして。