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1週間後に控えるTCGイベント『VABEL』の考察

ズマです。

TCGカフェを作るべく活動している僕ですが、11月23日に開催される『VABEL』に参加します。
イベントが発表された際には賛否両論様々な意見がありましたが、1週間前の現時点での僕の考えをnoteに表したいと思います。

良ければ是非最後までお付き合いください。

『VABEL』の内容について

まず初めに僕の考えを書く前に、簡単にVABELの内容をご紹介します。
こちらは非公式のTCGファン交流会という形で、Unitiyという会社のオーナーさんが主催し、多くのカードショップの協賛や、YouTuberのゲストを招いてのイベントとなっています。

現時点でホームページに公開されている内容がコチラ

・高級ビュッフェを楽しみながらのディナーショー
(こちらはゲストによるTCG対戦イベント、トークショーに加え、パフォーマーによるダンスショーもあるようです。)
・稀少な高額カードのオークション
・稀少なカードやシャドーボックスの展示
・ライブペイント

従来の一般的な交流会などと違い、参加者がTCGをプレイするのではなく、主に見聞きして感じる内容がメインとなっています。(もちろんフリーデュエルスペースもあるようです)
セレブイベントということで、当日のドレスコードとしてジャケット着用の指定も有り。

それでは、そんな『VABEL』について僕なりの考えを書かせていただきます。

『VABEL』でTCGはどう変わる?

僕は主に、Twitter上で池っち店長さんのツイートから情報を得ていましたが、詳細の発表前からTCG業界の大物達が、『このイベントでTCGの歴史が大きく変わる』と発信していました。
ただ、イベントの内容が発表された時、その可能性を感じる人ももちろんいましたが、こんなイベントやってなにになるの?という意見も多数見られました。

僕自身はこのイベントの詳細を見た時、『これは凄い!確かに、TCGの社会的地位が変わるきっかけになるかもしれない!』と感じた人間です。
ですが、身の回りの友達にこのイベントについて伝えてみると、やはりこんなイベントに何の意味が?と感じる人が殆どでした。

どちらが正解か?という話では無いのですが、今回のイベント『VABEL』は、確かに既存のTCGユーザーの殆どには、直接的に必要なものでは無いと言っても過言では無いのでしょう。
ただ、このイベントが成功すれば、恐らく既存のユーザーではないもっと広い世界にTCGを新しい形で広めていける『キッカケ』になり得る物だと僕は感じました。

『VABEL』の内容をみても、様々な要素が盛り込まれているように、そこから感じる可能性は僕の頭の中でもかなりの量になります。
この場では、その中からピックアップしてお話していきますね。

TCGの社会的地位が上がる

皆さんのイメージの中で、TCGとはどんなものでしょうか?
世間一般的には、『子供のおもちゃ』や、『オタクのやってる遊び』のようなイメージが強いのかもしれません。
大人になって、TCGをやっていると、『まだそんな子供の遊びやってるの?俺は小学校で卒業したよ』などという人もいるくらいでしょう。

つまり、現段階でのTCGの一般的なイメージというのは、悲しいですがそんなものです。
残念ではありますが、これが現状なのでしょう。

『VABEL』のホームページにはこう書いてありました。

社会の固定観念を変えたい。
もはやTCGは一部の人間が愛する遊びではなく
大人が選択する一流の趣味としての
価値があるのでは無いだろうか?

TCGを趣味としていることを堂々と公言するには抵抗のある人や、そんなイメージに囚われてTCGがやりたくても出来ない人もいると思います。
しかし、イメージし難いとは思いますが、例えばTCGがゴルフやビリヤードみたいな位置付けになったとしたらどうでしょう?

より多くの人々がTCGに関心を持つきっかけとなり、『子供っぽい』という偏見も無くなることでしょう。

最近ではTCG barというお店もできていますよね。
ダーツバーやビリヤードバーの様に、全国各地でTCG barが当たり前に存在する未来が来るかもしれません。

そうそう、Twitter上で僕と同じTCGカフェを開こうとしている方や、既にTCG喫茶を経営している方とも繋がることができました。
大人の趣味として様々な形でTCG業界を盛り上げたいという方は、案外多いのかもしれませんね。

競技以外の楽しみ方が生まれる

もうイベントの内容そのまんまですが、TCGを『観戦』すると言うのは、中々聞かないと思います。

『VABEL』が成功すれば、TCG観戦やTCG対戦ショーを求める人が出てくる可能性もあると感じました。

スポーツ観戦に例えるとわかりやすいと思いますが、自分がそのスポーツをプレイして無くとも試合を観戦するのが趣味という人は沢山いますよね。
そんな風に、自分はTCGをプレイしてないけど、観るのが好きだという人が増え、これまでTCGをプレイしたことが無い人にも、そういう楽しみ方を求める人が出てくるかもしれません。

現に、YouTubeで対戦動画や開封動画は見てるけど、実際に自分はプレイはしてないという人も沢山いますよね。

更に言えば、きっと大切なのはそれだけでなく、そういう体験にお金を払う人が出てくる事が大切なのでは無いでしょうか。

観るだけならそれこそYouTubeで十分でしょうが、映画やライブのように実際にお金を払ってショーを観る人が増えたら?
もしかしたら、プロレスのようにシナリオが決まっているけれど、その演出を楽しむ人や、その道のプロが生まれるかもしれない。
もしかしたら、ゲームの勝敗にお金をかける、競馬のようなギャンブルが生まれるかもしれない。
遊戯王の世界大会が、サッカーW杯の様にテレビで中継されるかもしれない。

規模が大きくて、実際に僕もそうなると思っているわけではありません。

ですが、そんな夢の様な可能性の第一歩になり得るのだと僕は感じています。

2万円というチケット代について

高いという人、安いという人、もう本当にこれも様々です。
僕は安いと思いましたが、高いと思う人の気持ちも分かります。

結局のところ自分にとって有益なのかどうかなので、これに関しても正解はないのでしょう。
2万あれば強いデッキ作れるし、土曜の午後いっぱい使えば存分に対戦が出来るわけですから。

最初の方にも書いた、既存のユーザーの殆どには不要なものかもしれないというのは、こういう事です。
ただ、自分にとって必要ないからって、高いとか意味ないとか文句言うのは違うと思いますが、、、

リアルな話としては、話を聞く限り利益を求めた価格設定ではないのでしょう。
そう言う意味では、恐らく2万円という価格は安いと言えると思います。

池っち店長も、Twitterでは6万~8万の価格でもおかしくない様な内容と言っていましたね。

僕自身も最初に内容を見たときは、元よりセレブイベントと謳っていたし、豪華な内容だから自分には手が出せないであろうと思っていましたが、価格を見てすぐにチケットを購入しました。

結論として、僕の見解は『安いどころか安すぎる』なのですが、価値を感じない人も多いでしょう。
それはそれとして僕自身は、『2万円に対する内容やサービス』ではなく、当日自分自身が『何を見て、どう捉え、どう感じてくるか』が大切だと思っています。
払ったお金に対する対価を相手から受けるだけでなく、自分自身で大いに価値のある有益な日にしたいと思っています。

まとめ

これが全てではありませんが、僕が考える『VABEL』はこんな感じです。

最後にまとめとして少し噛み砕いた言葉で締めましょう。

何の意味があるのか?と思う人たちは恐らく『TCGの歴史を大きく変える』という言葉の受け取り方を変えるといいかも。

僕もこのnoteで規模が大きい話をいくつか書きましたが、このイベントによって次の日から世界が変わりそういう世の中になるとか、そんな革命的な話ではなくて。
将来的にTCGというものが今ある形以外の様々な形で広まっていき、今は夢の様な話でも、それが実現するための第一歩になる可能性があるという事だと僕は捉えてます。

スマホが普及する前、iPhoneを持っている人はごく少数派で、赤外線が使えないとか不便だとか言われていた時代があった。
でも今、iPhoneを持っている人は大勢いるし、スマホを持っているのが普通だ。

要するに、現在この世にないものを生み出そうとすることは、多くの人の批判がつきものであるということだ。
『VABEL』というのは、今のTCGの『当たり前』を変える第一歩なのかもしれない。

今、『そんなイベント意味がない』と言っている人が将来、『そういうイベントどこでもやってるじゃん、当たり前だろ』と言っているかもしれない。

最後までご購読ありがとうございました。

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