VORON v2.4製作メモ-1
VORONの中の人達の多くは、所謂"キット買い"をオススメしてはいません。理由としては公式キットは無いこと。特にAliexpressキットは敬遠されている感じあります。ソーシングガイドに則り各パーツを厳選し、組み上げて行く事を推奨しています。
しかしながら日本ではVORONDesignの指定するパーツの多くがローカルで入手が難しい事、Aliexpressで集めたとしても送料等が各々に掛かる事などからKITを買う事が最もリーズナブルだと考えられます。
2021/08/19追記:
FYSETCのキット、どうもACシリコーンヒーターの電圧が220vしかないみたいです。購入前になんとかなるのか問い合わせた方が良いかもです。
どこから買うか??
手っ取り早く日本からキットやパーツを集めるとなると購入先はaliexpressになるとは思いますが今回買ったのはVORON v0.0r1に引き続き
Blurolls Store
プリント精度に重要なパーツであるリニアガイドはHIWIN製を謳っており、他のパーツも無難な品質だと思います。
Aliexpress他にはFORMBOT、PRUSAクローンが割と品質のいいFYSETC(FORMBOTと同じモノとの声)、Funssor(外人さん曰くホンマにダメ)などがあります。Sealand=blurollsです。
航空便のFedex International Priority便で5日程度でした。
aliexpress国際郵便と違い箱潰れ等もほぼ無し。梱包状態も悪くないです。
VORON専用に特性、耐熱性を選定されてるLDO Motorのキット、Phaetus製のDragon HF(高流量)ホットエンド、Gates GT2ベルト、Rpi4 2GB、KingstonのMicroSD、FOTEK製SSR、ホットエンドファンはADDA製、60mmファンはデルタ製、パーツクーリング用ブロワファンだけはちょっとわからないメーカー。
2021/08/19追記:
ホットエンド用のADDA製ファンなのですが静かなのは良いのだけれどもちょっと風量が弱すぎる気がします。
ホットエンド250℃時Dragonのヒートシンクが触れられない程熱いことが判明しました。実運転でプローブが少し溶けたり、クーリングダクトが緩んできたりが発生した原因では無いか?と思っています。消費電力3w位の勢いいいやつでもいいと思います。エンクロージャー閉めたら気になりません
ただ、アルミ押出フレームに関しては切断面がやや直角出ていない方向なモノがあったりしました。
組付け前にどっちに傾くかなどを考慮し締め付け後にお互い突っ張り合って直角になる様なイメージで組む必要があります。
(説明難しい)
どうしても合わない所は0.1mm等のシム板を端部半面に挟んで調整するなどのテクニックが必要になることも。
気になる方はフレームをミスミなどで調達し直しても良いかもしれません。
・V2の肝であるビルドプレート
(ヒートベッド)
指定部材としてはMIC-6(ALCOA社の高品質キャストアルミプレートで内部応力除去処理品)、ATP-5、その他内部応力緩和または除去された類似のものを使う事となっています。
その理由はベッドヒーターによる加熱で反りにくい材質が必要な為。
ところがこの辺の材料、国によっては入手が難しいらしく、日本でも以前はMIC-6を扱う会社が有ったようですが今はやめており手軽に入手というわけではなくなっているようです。
で、付属品のベッドプレートは…
2面研削、4面フライスの様です。
blurollsは付属のベッドはMIC-6との回答をしております。
穴加工は取付部の沈め穴のみ。
v2のベッド取付部がスロット加工化されているのをよく見ますが、正規の図面は沈め穴加工なので間違ってはないです。
デッキパネルの材質について
付属してくる黒色のパネルですが…本来の指定はABS、もしくはそれに類する耐熱性のあるものとなってます。
しかし中華業者の多くは透明パネルと一緒で耐熱性の低いアクリルパネルに統一しちゃってます。
気になる人は組立前にABS板やツインカーボみたいなポリカプラダンへ置き換え準備した方が良いでしょう。
実際に置き換えしてる方もいます
デッキパネルの図面はコチラ
ベッド下に位置するデッキパネルはその下のボードや電源類とコントローラーファンで強制空冷する様になってます。ファンやスカートの準備をする前に嬉しがって試運転をした事で耐熱性不足なデッキプレートが変形してしまいました。
ファンさえ回っていれば110℃ベッド設定でも変形する事は今の所無さそう