二重埋没法手術のリスク(術後編)
前回、二重埋没法手術のリスクについてお話ししましたね。前回のコラムをまだご覧になっていない方はこちらから御覧ください。
今回は、前回の続きで、二重埋没法手術のリスクで、特に術後に起き得るリスクについてお話し致します。
①ダウンタイム
まず1つ目のリスクは、ダウンタイムがあるということです。ダウンタイムは手術によって腫れている期間のことで、二重埋没法2点留めであれば、およそ1〜2ヶ月間とご説明しています。1ヶ月間強い腫れが続くということではなく、二重のラインが設定のラインに落ち着くまでの期間の目安です。ダウンタイムにどのくらいの腫れが出るかは、術式やデザイン、内出血の有無などで大きく変わります。
ダウンタイム中は、幅が設定より広い、左右差がある、食い込みが強い、ラインが少しガタついているなどの症状が出る傾向にありますが、ダウンタイムが終わればそれらの症状は解消します。
②希望するデザインとの相違
2つ目のリスクはデザインの相違やラインの不具合です。ダウンタイムが終わってからもある、左右差、埋没点の凹み、ラインのガタつき・引きつれ、希望するデザインとの相違などは自然には治らないので、修正手術の対象になります。当院では、全てのメニューにおいて無料で修正手術を承ります。
③糸の感染
3つ目のリスクは糸の感染です。人間の皮膚や粘膜は、消毒しても無菌状態にすることは不可能であり、術後にキズから菌が侵入することもあります。通常は、免疫機構が働いて感染することはないのですが、どのような手術においても感染を100%防ぐことは現在の医療技術では不可能です。埋没糸に感染した場合、埋没点がニキビのように赤く膨らみます。その場合、抜糸をして感染が治ってから再度埋没を行うことになります。当院では、このような術後の合併症に対しても無料で対応いたします。
④糸の露出
4つ目のリスクが糸の露出です。糸が皮膚の浅い部位に埋没されている場合に稀に起き得ることです。そのような場合、埋没点がシコリになったり、感染の原因になりますので、露出している糸を発見し次第、抜糸が必要になります。
粘膜側も同様に、糸が露出する可能性があります。糸が露出すると、強い痛み、涙が止まらないなどの症状が出ます。そのような症状があれば、早急に抜糸が必要です。放置して角膜を傷つけて、不可逆的な視力障害を起こしたという報告がありますので、症状がある場合は必ずご相談ください。
⑤糸に対するアレルギー
5つ目が糸のアレルギーです。
埋没糸は、アレルギーが起きにくい素材を用いていますが、ごく稀にアレルギー症状を起こす場合があることが報告されています。このような場合は抜糸が必要になります。
⑥糸が取れる・ラインが元に戻る
6つ目が糸が取れてしまうリスクです。
術直後に強くこするなどの要因で、糸がほどけてしまってラインが消えてしまう場合と、糸の状態が変わらなくても組織が徐々に切れて時間とともに手術前の状態に戻ってしまうことがございます。
埋没法は切開法に比べて元に戻りやすい手術なので、様々な方法で取れにくくなるような工夫をしており、また、万一取れてしまっても一定期間の再手術を保証しているプランを用意しているクリニックがほとんどですのでご安心ください。
医師選びで大切なこと
いかがだったでしょうか?今回は、前回に引き続き人気メニューである二重埋没法手術のリスクについてお話ししました。プチ整形で手軽なイメージのある埋没法でも、様々なリスクがあることがわかっていただけたかと思います。大切なことは、リスクがあることを知ることと、何かあった場合にきちんと対応してくれるクリニックや医師を選ぶことではないでしょうか?
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【参考動画】
埋没法の術後のリスクについて美容外科医が徹底解説します。
https://youtu.be/GUKYmmAtG0E