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トヨタグループ グローバルハッカソン "Swarm Hackathon 2024"に参加しました


はじめに

トヨタコネクティッド 先行企画部 新規ビジネス推進室の松下です。

10月21日~24日に開催された北米トヨタ主催の"Swarm Hackathon"に参加しましたので、今回の記事ではその様子をお伝えしたいと思います。

Swarm Hackathonとは

Swarm Hackathonとは、世界中のトヨタグループ各社が参加する、特定のテーマに関してアイデアからプロタイプまでを構築するハッカソンイベントです。*Swarmとは世界中から集まるという意味合いで使われています。

今年は、テキサス州ダラスに拠点を置く北米トヨタ本社で開催し、トヨタグループ各社(主にアメリカ、イギリス、インド、日本)から42チーム、総勢205名が参加しました。

今回のチャレンジ(テーマ)は以下の3つでした。
#1 Generative AI(生成AI)
#2 Cyber Security(サイバーセキュリティ)
#3 Open Innovation(オープンイノベーション)

3つのテーマから1つ選択し、企画からプロトタイプまでを約2日間で制作します。いずれのテーマもトヨタグループを前進させる具体的なアイデアが求められます。

チームにもよりますが、多くのチームは本番前にコンセプトや方針はある程度固めてくるのが通例のようです(ハードウェアまで開発を完了させているチームもあります)。

2日目の午後にファーストラウンド(審査)として、北米トヨタグループの社員向けにプレゼンテーションを行い、通過すると、翌日最終日午前のセカンドラウンドへ進みます。

セカンドラウンドを通過すると、はれて当日午後に開催される最終ラウンドへ進み、多数の役員・大勢の参加メンバーの前でプレゼンテーションの権利を得ることができます。

チームについて

トヨタコネクティッドからは、先行企画部から私を含め計5名が参加しました。ビジネスストーリーの企画やプロトタイプの開発までを求められるため、企画、デザイン、開発ができるメンバーで構成されました。

チーム名を "Connected Samurai"と名付け、生成AIに強いメンバーが在籍していることもあり、生成AIをテーマに、旅行計画時や旅行中における課題についてのアイデアを検討しました。

今年は入社歴の浅いメンバーが多く、勝手の分からない状態ではありましたが、本番の約3か月前に集まり、月数回程度の打ち合わせを行い準備を進めていきました。

テキサス到着!

ハッカソンイベントの様子

イベントの様子を紹介します。

1日目: チェックイン&オープニングセレモニー

初日はお昼過ぎに到着し、夕方のオープニングセレモニーまでは、他社メンバーへのご挨拶やハッカソンの内容について簡単にすり合わせを行いました。日本チームは比較的若手のメンバーが多かったですが、アメリカやインドなど、他国チームの多くは、中堅以上のメンバーで構成されている印象でした。

東京ドーム約8.5個分の土地にそびえ立つ北米トヨタ本社(正門)
オープニングセレモニーの様子
会場外では、ハイランダー備え付けのマリオカートで交流を図っていました

2~3日目: ハッカソンスタート

2日目からいよいよハッカソンがスタートします。3日目最終組のファーストラウンドに向けて、コンセプトと実現方法を固め、それぞれが自分のパートに集中します。

ハッカソンの途中には、北米トヨタグループで実際に働いている各分野のエキスパートに自由に相談する機会を設けることができます。コンセプト自体の見直しの検討を迫られるほど、北米や北米トヨタの状況を踏まえた真剣なフィードバックを得られ、非常に有益な機会でした。

ファーストラウンドでは6分間のプレゼンテーションの時間が与えられ、2日間でブラッシュアップしたコンセプトやプロトタイプを英語で説明します。

私たちのチームは残念ながらファーストラウンドを突破することはできませんでした。コンセプト自体は評価されましたが、ファイナルに進んだチームと比較すると、より明確で喫緊性のある課題を選定する必要がありそうでした。集中して取り組んだ分、悔しい結果となりましたが、今後に活きるような経験になったと思います。

北米トヨタグループのエキスパートからのフィードバック
フィードバックに頭を悩ませながら作業を進めている様子

4日目: 最終プレゼンテーション

最終日は、ファイナルラウンドまで進んだ約10チームのプレゼンテーションがメインホールで実施されました。1チームにつき、発表と質疑で10分程度で持ち回り、スタートアップのピッチコンテストさながらの雰囲気でした。

ファイナルラウンドに進んだプロジェクトはいずれも完成度が高かったことが印象的でした。サプライチェーンの最適化や社内の管理システムの効率化など、現在各社が直面しているような具体的な課題を取り上げ、ソリューションまで作り上げていました。

最終ラウンド

まとめ

以上、Swarm Hackatonについて、一連の様子と共に紹介しました。

今回の参加を通じて、北米トヨタグループの盛大な運営や国内外各社のハッカソンに対する取り組みから、トヨタグループのグローバルな風土や新しいものを取り入れ発展し続けようとする文化を肌で感じることができました。

また、国内外42チームの多様な視点で考え抜かれたコンセプトやロードマップは示唆に富み、来年度以降のハッカソンの取り組みや今後の業務においても生かしていけるものだと感じます。

残念ながらファーストラウンドは突破できませんでしたが、社内メンバーとの一連のサービス開発の経験や国内外の多様なスキルと視点を持つメンバーと、共に取り組むことで新たな気づきやモチベーションを得る場としてハッカソンはとても貴重な機会でした。次回以降、さらに良い結果を残せるようチームとしてサポートできればと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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