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「写真展」に「本」を作品にしたお話

 皆さまおばんです。

 今回は丁度半年前くらいに終わったとある写真展の時のとある作品についてのお話です。

 ラブライブ!好き、カメラ好きを拗らせた7人のオタクの思いつきと勢いそのままに一年の間に沼津、お台場、原宿、秋葉原の四つの聖地で写真展を開くという暴挙。
最初の沼津の直前に東北でデカい地震があって新幹線が死に、初っ端から参加不可の危機になったりしましたがなんとか走り切りました。
冷静になってみると恐ろしいことをしてたんだなと思います。あの一年はエネルギーに満ちてた…  

 諸々準備段階から一緒に走ってきたサークルの皆さん、各回ご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。

 3箇所回って大千穐楽の秋葉原、そりゃあもう気合入りまくりなわけで、色々と考えまくった結果、4つ出した作品のうち一つを「本」という形で出しました。

前置き長くなりましたが以下本題。
しばしお付き合いの程お願いいたします🤲

⑴ 着想までの経緯

 いきなりなんだ?となるかもしれませんが、大前提として私は数あるコンテンツの中で「ラブライブ!サンシャイン!!」が一番大好きです。今の私の8割方はAqours、沼津との出会いがきっかけで形成されてると思っています。
 今でこそ「なこすき🔥🔥🔥」とか言ってたり蓮ノ空に日常のリソースを吸われたりしていますが、彼女たちの生き様を愛する気持ちは今でも変わっていません。

 1年かけて周ってきた集大成として、Aqoursが紡いできた時間を組写真として出そうということまでは早々に決めていましたが、そこから本を作るのに至った理由を簡単に挙げるとこんな感じです。

  1. 「スウマイダケナンテエラベナイヨー!!!」

  2. Aqoursぬまづフェスの存在

  3. オリジナリティへの欲求

  4. 事前に会場下見ができていた

 以下、一つずつ触れていきます。

1. 「スウマイダケナンテエラベナイヨー!!!」

  これについては読んで字の如くです。方向性を決めてからどの写真を使うか候補を選定していたわけですがまぁ絞れない。組写真だから複数枚選んでもいいとは言えど、流石に何十枚も使うわけにゃいかんのでそれはそれは大いに困りました。

以前の回で壁にたくさん貼る手法をとった人もいた


2.  Aqoursぬまづフェスの存在

 「Aqoursが紡いできた時間を写真で表現する」という至上命題を軸に考える中でふと思ったのでした。

「どうにかしてあのぬまづフェスを彼女たちが生きてきたピースとして作品に入れ込みたい!」

 Aqoursぬまづフェスは、ご存じのとおり(?)
助っ人としてAqours含む浦女生と「一緒に物語を紡ぐ」、言い換えると一時的に同じ世界を生きることができるイベントだったわけですが、このイベントが2022年No. 1と言えるくらい最高の体験だったのでこれを材料として使わない手はないと思った次第。
 ただでさえ数絞れない中でコレを引っ張り出すとまた嵩む上、個人的にあまり表立って目立たせるのは違うとも考えていたのでうまく交わせる方法はないかと結構悩んだわけです。

今でもこの日に戻りたいと思うことがあります。

3. オリジナリティへの欲求

 これはこの作品に限った話ではありませんが、
何度か展示を重ねてくるとどうしても色気が出てきて違うことをしたくなるわけです。
その上、作品出す人たちも皆慣れてきてそれぞれいろんな"色"を出してくるのでとにかく埋もれないようにどうしようか必死でした。極力頑張ることを避けてきた私としては珍しく。

 ついでなので頭を捻って頑張ってみた他の出展作品をご紹介しておきます。本題とは関係ないので簡単にですがご容赦ください。

原宿という立ち止まったら置いていかれるような街で
生きるLiella!!に思いを馳せて。
時計を動かすことで止まることなき時間を表わしました。
シンプルに虹ちゃんたちの放課後を描きたかった。
りんかい線コラボのおかげで妄想がとても捗りました。


4.  事前に会場下見ができていた

 前の3回の写真展の時と状況が大きく違っていた点がこちらです。この時はたまたまギャラリーへ話を持っていく予定の日に上京することができたので、最後にして初めて早めの段階で展示条件を把握することができました。
その段階で物が置けるスペースがあるのを確認していたので、どうにかして活用してやろうと思っていました。

一角はチェキ企画スペースとして大活躍


⑵ そして私は出会った

 前述した状況をどうクリアしようと考えてたらあっという間に2ヶ月ほどが経ち、そろそろ発注かけないとマズいと思いFUJIFILMさんのウォールデコのページに飛ぼうとした時に運命的な出会いを果たしました。

 レイアウトの融通が利く、ページ数を増やせば絞りきれない分も全部使える上、流石に冊子を作品にした人はいなかったのでオリジナリティも確保できる。嵌まりそうで嵌まらなかったピースが一瞬で全部埋まりました。
 考える中でせっかくなら短文も交えてもいいかも?と思ってたのですがそれも実現可能ということで、見た瞬間「コレで行こう!」と即決しました。

だいぶ時間を食いましたが決まってしまえばもうこっちのもんです。

⑶  間に合え納期!突貫工事

 全ての方針が固まった時点で3月半ば。こっちのもんとは言ったものの期限との戦いは避けられなかったのでQU4RTZ‬のライブがあった土日2日の間に全速力で発注まで走りきりました。
 スマホ上で全部作れるので、Aqoursの楽曲を物語が進む順番に流しながらライブ以外の全ての時間を費やして作業してました。
今思えばあの期間の集中力は凄まじかったな……

こんな風に組み合わせていく。


⑷ 想定外の高評価

 なんやかんやありましたが無事当日に展示まで漕ぎ着けることができました。
「やりたいこと」を全速力でやり切ったのでそれはそれは自信たっぷりだったわけですが、「なんか痛々しいもん作ってるやつおるな」って言われる覚悟もしていました。

設置状況

 蓋を開けてみれば想像の100倍お褒めのお言葉を頂いてめちゃくちゃビックリ。
まさか握手求められることになろうとは考えてもいませんでしたよ!

 私が狙った通りの反応をくれた方、自身では思いつきもしなかった視点で見てくださった方、非常に励みになります。本当にありがとうございました。

⑸ さいごに

 唐突な自分語りみたいな記事に長々とお付き合いありがとうございました。半ば勢いだけで突っ走る格好で大変でしたが充実感は半端じゃなかったです。半年ほど燃え尽き症候群気味になるくらいには。
 こういった表現の形もあるよ、と頭の片隅にでも置いといていただければと思います。
特に数絞れなくて困ってる時は便利ですよ!

 展示する中で一部過激派の人間たちから「同人誌として売れ😡」と脅されましたが、そちらについてもうっすらとですが考え始めました。
実現の有無は分かりませんが、今後の私の写真の活動を生暖かい目で見守っていただけると幸いです。

やりたいことはやってしまう、そんな勢いで一年走りきりました。

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