在学中、父がカルト宗教にハマった話

山上容疑者の話で…自分も似たところがあるので;ちょっと書きます。
ここだけの暴露です。

大学3年の時、父が事業に失敗しまして

今のようにLINEとかない。連絡がつかない。
なんせ、生活費も…学費もゼロ円生活になってしまったので
とりあえず連絡つけたかったんですが。

奨学金は県からのをもらっていたはずですが
受け取り先が親の口座になっていました。
理由は、昔学生の口座に振り込んだら、遊びに使った悪い学生がいたから
一旦、保護者が管理することになったらしいんです。
ですが、うちの場合は…その父が私の学費を使い込んだ。

結局大学には「待ってください」で滞納したまま。待ってもらいました。

貧困は壮絶を極めた


生活費は夜のバイト(スナックです。変な客はいるにはいましたが、売春とかは無し)で稼いだりはしましたが
当時はカツカツで拒食症になるほどご飯を食べていませんでした。
なぜか「ご飯食べなくても人って生きれるじゃん!」とか変な事言い出したり。不安と貧困で頭おかしかったです。
病気になっても病院に行けなくて。熱中症で死にかけました。
足を怪我した時は血まみれで「薬草」(ドラクエかw)探して貼ったり
今も傷跡が残ったままです。貧乏の苦しみを知っています。
あれってもう「諦め」てしまいます。
「ああもう、死んでもいいや」とか、だんだん生きる気力が無くなっていくんです。
「火垂るの墓」状態というか。なんでも口に入れる。そして妄想で味がする。不思議〜。
夜バイトしてると「姉ちゃん、3万や」っていう男はそこら中にいましたが、セックス嫌いだったので無理でした。(なんせ自分、LGBTQのL寄りQなので…)
いやでも妊娠とかしてたら完全詰みだろ。偉いぞQな自分。

何だこれは、お札だ


その父がやっと、手紙をよこしました。
手紙にはナントカ(大山)という新興宗教のありがたいお札が入っており
「これに祈っていれば必ず幸福は訪れる」と言うものでした。

確かに当時の父は、お店を支えた母を病気で失い、祖父(父の父)も失い
店はうまくいかず、大変だったとは思いますが
新興宗教に怒りは湧きませんでした。
ただただ「呆れ」です。
「こりゃもう無理だ」
父を頼っても仕方ないし、大学なんか行かなくたって生きてる人は多い。

私は大学をそのまま放置して、フルタイムでバイトに入りました。
同じ年の学生が、恵まれた学生らが何の苦もなく授業に出るのを
「いいなあ」と眺めながら、喫茶店の窓を拭いてました。

父とはもう連絡しないことにしました。
「やるべきことをやる」
そしてどうせなら「それでも面白く生きてやる!」
バイトしながら必死で漫画描いてました。

捨てる神ありゃ拾う神あり

エッセイ漫画なんかは描かなかったんですが
不思議と漫画描くと、誰かは見てくれるもので
面白いと言ってくださる読者様が私には神でした。
当時は睡眠時間3〜4時間だったと思うけど、本当に本当に楽しかったです。
そうこうしているうちに、漫画のデビューが決まったりして
忙しくてそれどころではなくなったんですが。

着服された奨学金を返済しろと


ある日、奨学金(使ってないのに)返済しろと県から連絡が来た
ので
友人二人も一緒に私に付き添ってくれて
親のところに、どうなっているのか聞きに戻りました。
結果は…親と叔父と祖父が集まりましたがなぜか、
「私が生まれてきた事が全て悪い」ように言い、責めるだけ責めて
話を聞いてくれない!全く!
お布施に使ったことは悪くないわけだ!
信心が足らない者が全て悪なんだ…

結局は一度でも宗教にかぶれてしまった人らとは、もうマトモに言葉を交わすのは無理なんだなと思いました。
ですので、もう親らと話すのはやめて、直接県の育英会と話をして
支払われたのはいくらかを聞いて、全額働いてちゃんと返すことにしました。返済しました…。

カルトの人は「考えている"つもり”」


まず絶対に。カルトに手を染めた人間とは
「付き合ってはならない」のです。
なぜなら、もうあの人らは「きちんと考える頭」を壊されているから。
宗教の人は宗教の人なりに「幸せになるには」を、考えているつもりでいます。美しい、綺麗な事だけは山盛りです。
世界が平和になるには、この世から不幸を取り去るには…
あらゆる理想に邁進し、努力もするでしょう。
でも、麻薬に近い。

しかしそれは「信仰」です。考えるって、疑うことから入りますからね。現実として具体的にどうするか
すっぽり抜けてしまう…
これがマインドコントロールなのではないかと思います。

まあそんなことがあったので
自分は振興宗教はゴメンです。
勧誘されるくらいなら私が教祖だって言ってやるわい!(ヘンリー8世か)









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