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SUPER GT開幕戦・第2戦
SUPER GTが開幕してもう2戦。
勿論見てはいましたが、noteには書けないでいました。
さて、まずは開幕戦。
これは完全に予想できない結末でした。
というのも、岡山国際サーキットの特性上、トヨタ・スープラの独壇場になると予想していたからです。
岡山国際は狭くて短いサーキットです。
そのため現代のGTマシンが全開で走行すると、非常に危険。
従って、リストリクターによる調整が行われ、500も300も本来のパワーが出せません。
そこで割を食うのが空力で走るホンダ・NSX。
空力は高速走行してこそ本来の実力を発揮します。
つまり、高速コーナーで持ち味がでるマシンですから岡山は苦しいと予想していました。
同じく苦戦すると予想していたのが日産・Z。
オフのテストでは富士で好調、岡山、鈴鹿では不本意なタイムでしたから、直線のスピードは手に入れたものの、空力のセットアップはまだまだだと思っていました。
ではなぜ岡山国際ではスープラが優位性を持って戦えると予想したのか?
スープラはNSXのように強烈なダウンフォース量は無いとされています。
一方でドラッグも少なく抑えることができています。
ですので、空力の代わりにメカニカルグリップを上げて、足回りで車体を浮かないようにして走るのです。メカニカルグリップは速度に合わせてセッティングできますから、低速でも相応の効果をもたらします。
これを覆したSTANLEY、MOTUL NISMOはお見事と言わざるを得ませんし、流石ワークスチームといったところです。
対照的に気になるのがTOM'Sチーム。
KeePer TOM'Sは2戦を戦ってノーポイント。
au TOM'Sも坪井翔の頑張りはよくわかるのですが、ジュリアーノの速さはまだ見えてきません。
オフシーズンに屋台骨の東條チーフエンジニアを引き抜かれただけに留まらず、チャンピオンチームを解体。
関口雄飛に変わってジュリアーノ・アレジ。
平川亮に変わって宮田莉朋。
二人は良いドライバーだとは思いますが、何かを成し遂げたドライバーではありません。仮に自分がトヨタの人事権を持っていたとして関口雄飛を外してまでエースチームに乗せますか?
多くは言わないですが、トヨタのエースチームをTOM'SからROOKIEに変えようというあの人の影がチラつきます。
…この辺にしておきましょう。
ホンダの気になるチームはAstemo。
満を持して松下信治を招聘して挑んだ今シーズンでしたが、2戦続けての9位。
特に問題なのが第2戦で、他車はウエイトがあり現行規定では優勝経験もある富士スピードウェイで全く上向く兆しが見えなかったことです。
近年はNSXの最適解を早々に見つけてくるREALですので、なんとか脱出をしてほしいところです。
ホンダ…というわけではないのですが、注視したいのがダンロップタイヤを履くModuloとRed Bull 無限。
去年はあった予選一発の速さが今年は完全にスポイルされているのです。
笹原右京が開幕前に今年のダンロップには一発がないようなことを言っていて、ロングライフ方面へ舵を切ったようです。
事実、開幕戦ではModuloが第2戦ではRed Bull 無限が片方のスティントをかなり長く引っ張っています。
後はいつ速さとの両立ができるのか。期待しましょう。