【実際に使ってみた!】midjurneyとは?どう活用する?
昨年から話題になっている、画像生成AIってどうやってAIが画像を生成するの?と全く画像生成AIについて知らなかった私が、midjurneyとはどんなものか、どう使い、どう活用したらよいのかをまとめてみました。
midjurneyとは?
Midjourney(ミッドジャーニー)とはテキストから画像を作成するAIプログラムです。
チャットに打ち込むだけでクオリティの高い画像が生成できると話題のサービスです。
さらに最近リリースされたバージョン5.2ではさらにプロンプトと認識が強化され、画像のクオリティが上がり、リアルな画像の生成が可能となっています。
midjurneyの使い方
「Midjourney」は、チャットアプリである「Discord」のコミュニティに参加して、画像生成AIとチャットすることで利用できます。なので、まずは「Discord」に登録しましょう。(今回はスマホで使う場合の説明になりますがPCでもさほど違いはありません)
① 「Discord」のアプリをダウンロードします。
② 「Discord」アプリを開いて、アカウントを作成します。
③「midjurney」のサイトから招待を受けます。ブラウザでmidjurneyのサイトを開き、Join the betaをタップします。そうすると、勝手に先程ダウンロードした、「Discord」のアプリが開き、「招待を受ける」のボタンを押したら完了です。
画像生成の仕方
Midjourneyは、Discordのチャットルームに入力されたテキストを認識して、画像を生成する仕組みとなります。
その為、まずは画像生成ができるチャットルームに参加することが必要なので、
「🔵NEWCOMER ROOMS」の「🔴newbies-○○(数字はどれでもOK)」という、チャットルームに入ります。(①)
※ここでは世界中のユーザーが見れる状態になっているので、個人情報は流さないように!
①
そして、入力フォームに、/imと入力します。すると、下のように入力フォーム上部に候補が出てきますので、 画像生成のコマンドである、/imagine をクリックします。(②)
②
上記② /imagine をクリックすると、🔴入力フォームに /imagine prompt と勝手に入力されるので、 /imagine prompt の後ろに生成したいテキストを入力します。(③)
そして、送信をすると、Midjourneyがテキストを認識して画像を生成してくれます。
※2023年9/14時点では、無料版で画像の生成はできません
また、有料版に加入している人は、「newbies-○○(数字)」のチャットルームに参加して画像生成を行うことはもちろん可能ですが、DM(ダイレクトメッセージ)で1対1で画像生成のやり取りをすることも可能です。「newbies-○○(数字)」のチャットルームは、世界中の人が利用しているので、自分が生成した画像がすぐ流れてしまい、探すのが大変ですが、DMを使えば誰にも邪魔されずに利用できます。
コマンドについて
コマンドとは、IT用語の一つで、簡単に言うと、コンピュータに対しての命令文になります。そのため、midjurneyでは「/imagine」と入力すると、コンピュータに対して、画像を生成してね〜ってお願いしていることになります。midjurneyではimagineを使うのが主ですが、その他、よく使われるコマンドは以下になります。
midjurneyでよく使われるコマンド
/fast : ファストモードは画像の生成時間が速くなります。しかし、ファストモードには制限があります。
/relax : リラックスモードは生成速度が低速になる代わりに、生成回数が無制限になります。
/blend :ブレンドはいくつかの画像を組み合わせて、ひとつの画像にすることが出来ます。最大5枚までの画像をブレンドすることができます。
プロンプトについて
プロンプトとは、プロンプトは、Midjourneyが画像を生成するために解釈する短いテキストフレーズです。つまり、自分が生成したい画像を出すためのキーワードやテキストのことを言います。
では、プロンプトに「dog」と記載して、犬の画像を生成してみましょう。
たった1つのキーワードだけでもここまで質の高い画素が生成されました。
次は、「an animated,cartoon dog with ears,in the style of 8k 3d,cartoonish innocence, Xbox Series 」と記載して、生成してみると、こんな画像が生成されました。
このように、どんな種類の犬で、どんなスタイルで描いた犬なのかなど、プロンプトを詳細に書くと、自分の意図に合った画像の生成が可能になります。
ただ、早速プロンプトを作成してみよう!と思っても抽象的なワードしか思いつかず、なかなか自分の中の語彙力だけでは思い描いているような画像が生成できない、、なんて事があると思います。そんな時に手助けとなるのがmidjourney prompt helperです。
midjourney prompt helperを開いてみるとこんな画面が出てきます。
アートスタイルの中にはポップアートやコンテンポラリーなど、アートの種類、ライトの中にはネオンライトやダークライトなど光の種類が並んでおり、なかなか自分では思いつかないような、細かい表現に関するワードが多く並んでいます。
なので、自分が生成したい画像の特徴に加え、これらのアートスタイル、ライトの種類などを追加していくことで、イメージに近い画像が生成されやすくなります。これらのキーワードは、写真の専門的な用語であったり、アートの専門用語などになっていることが多く、あまり聞きなれないワードが多いのですが、なんとなく理解しておくことで、自分が作りたい画像に必要なワードを選びやすくなるでしょう。
また、「,」を入力するボタンもありますので、文章として記載するのではなく、単語を並べる場合には、「,」で区切るようにしましょう。
著作権について
midjurneyに限らず、現時点ではAIイラストサービスについての著作権については、法制度が追いついていません。つまりグレーゾーンというわけです。そのため、はっきりとしたことは言えませんが、midjurneyの利用規約に基づくと、「基本的に権利はユーザーにあるが、一部例外がある」と記載があります。その例外というのは、①有料会員ではない場合② 年間100万ドル以上の収入のある企業の場合 になります。企業の利益のために利用する場合は、Pro Planに加入する必要があると記載されています。
しかし、AI画像生成には〇〇に似ていると言って訴えられる可能性は0ではありません。著作権に関しては、商用利用する前に十分に調べる必要がありそうです。
midjurneyの利用規約
わたし的活用方
今回、midjurneyについて調べてみて、どう活用していけるか考えてみました。やはり、まだ商用利用をするのはグレーな部分も多いのて、私は個人利用(主にポートフォリオ作成)や、アイディアの手助けとして活用していくのが良いかなぁと思っています。
ポートフォリオ作成のため、案件以外でページデザインやバナーデザインをつくりたい時、フリー素材から画像を探すのですが、フリー素材となると、安っぽい人物になってしまったり、なかなか自分が作りたい商品の画像が見つからないということが多々あります。そんなとき、midjurneyを使えば、質の良い画像が作れるため、その画像を使用し、バナーやページデザインを作れば、質の高い作品ができるのではないかと思います。
また、midjurneyは、webデザインのアイディア創出の手助けになるとも考えています。下記は、他の方が紹介している、webサイトの画像が生成されるプロンプトになります。この〇〇のところに生成したいサイトのキーワードを入れるとそのキーワードのサイトが生成されます。
実際に下記の〇〇を、「おしゃれで自然な家具屋」にして、生成してみました。
beautiful landing for Stylish and natural furniture store website,design,ux/ui,ux,ui-ar3:2--q2--v4
ほとんどメインビジュアルは写真のwebデザインなので参考にするのは難しいかもですが、色合いやメイン商品の配置、影などはwebサイトのメインビジュアル制作時などに参考にできそうです。
次は、〇〇を「いちごのアイスクリーム」にし、「beautiful lighting」をくわえ、バージョンを5にして生成してみました。
beautiful landing for Ice cream with strawberries website,design,ux/ui,ux,ui, beautiful lighting-ar3:2--q2--v5
こちらも、背景のグラデーションの感じやイチゴの散りばめ方、影などはメインビジュアル制作時に参考にできそうです。
このように、丸っと参考にするということは難しいかもしれませんが、レイアウトを参考にするなど、アイディアの手助けになるのではないでしょうか。私は制作に行き詰まった時にアイディアのヒントとして、活用してみたいなあと思います。
まだまだ勉強出来ていない使い方があるので今後もmidjurneyを学びながら上手く活用していきたいと思います。