エチオピアで会える人類の母ルーシー
こんにちは!
旅人オンデマンドのぐんいちです。
今回は、人類最初の祖先として有名なルーシーについてです。
ルーシーとは、いわゆるアウストラロピテクスの一人です。
近頃は研究が進み、サヘラントロプス・チャデンシスなど続々とルーシーなどアウストラロピテクスより先に存在したと言われる猿人が発見されていますが、それは一旦置いておきましょう。
ルーシーってなに?
ルーシーとは、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)のなかで最も初期に発見された化石人骨の一つで、約320万年前に存在していたとされています。
1974年にアフリカのエチオピア北東部のアワッシュ川下流域で国際アファール調査隊によって発見されました。
ルーシーは女性骨で全身のおよそ40%が非常に整った状態で発見され、調査隊が好んで歌ったビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」にちなんでルーシーと命名されました。
エチオピア現地の言葉で「貴女は驚異的だ」という意味のディンキネシュ(dinqineš / Dinkinesh)とも呼ばれており、切手にもなっています。
ちなみに、ルーシーを含む化石人骨が多く発見されたアワッシュ川下流域は1980年にユネスコ世界遺産に登録されてます。
ルーシーの特徴
ルーシーは小柄な成人女性と推測されており、推定身長約110cm、推定体重25kg~30kg。
ルーシーの骨格の特徴は、簡単にいうと直立二足歩行の痕跡と、現代人に類似する骨格です。
具体的には、外反足であること、大腿骨の長さに対する上腕骨の長さの比、骨盤の形などが挙げられます。
さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧になってみてください。
ルーシーの死因は?!
2016年テキサス大学の研究グループが、ルーシーの衝撃の死因を発表しました。
ルーシーの化石人骨の骨折のパターンを分析した結果、右上腕骨(肩から肘まで通る長い骨)に鋭い骨折の跡があることから、ルーシーの死因は垂直に落下したことであることが判明しました。
要するに、高い場所、おそらくは木の上から落下して死亡したのです。
研究グループの仮説によると、ルーシーはまず足で着地し、体は右側に向けて前に投げ出されるようにして落下したそうです。
びっくりですよね!それまで木の上で生活していたであろう私たちの祖先は、進化の過程で地上での生活に適応していき、その結果、木から落ちて死亡してしまうなんて、、、。
この説には諸説あるそうですが、皆さんはどう思いますか?
自分なりに想像してみてくださいね!
ルーシーを見られるのは、エチオピア国立博物館!
さて、愛すべき人類の母ルーシーですが、エチオピアにルーシーの化石人骨が保管されている場所があります。
それは、エチオピア国立博物館です。
しかし、展示されているのはレプリカで本物は保管されています。
エチオピア国立博物館はその名の通り、エチオピアの国立博物館で首都アディス・アベバにあります。
入場料はわずか10ブル(=約30円)なので、足を運びやすい!
建物は地上3階と地下の4フロアあります。
ルーシーの化石人骨は地下のフロアに展示されており、説明書きも置かれています。
しかし、それ以外の展示が微妙、照明が暗いというようなレビューもあるので、ルーシーを見に行くためだけに行く方が多いのではないでしょうか。
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」を聴きながらルーシーを観覧するのも良し。
私たち人類の祖先に思いを馳せるもの良し。
是非一度ルーシーに会いに行ってみてはいかがでしょうか?
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