続きを望んでいるアニメ_#2~みでし~
以前『東京レイヴンズ』の記事を書いていたら「2期はまだか!!」状態の作品がいくつか浮かんできたのでまた思うところを書いていきたいと思います。
今回の作品は『未確認で進行形』。通称・みでし。
荒井チェリーさんの4コマ漫画が原作です。
可愛い女の子や幼女が登場するゆるふわ日常系ラブコメかと思いきや、全く別の要素も。
主人公の夜ノ森小紅は家事もこなせる真面目でかわいらしい容姿の16歳。2歳年上の姉・夜ノ森紅緒はそんな小紅を溺愛しています。同じ学校に通う二人ですが、学校では紅緒は小紅にデレデレすることは少なく、絵にかいたような文武両道の生徒会長として有名です。
それは小紅の誕生日、小紅に許婚がいることが明かされます。三峰白夜という同い年の少年が現れ、同じ学校に通い、さらには田舎から出てきたという彼を夜ノ森家に迎えることに。田舎者で世間知らずな白夜を心配した妹・真白も転がり込んでくる、という始末。溺愛する妹をとられる心配から紅緒は当初嫌がるものの真白の登場で事態は一転。紅緒はそもそも幼女好きであったため受け入れることに。そんなこんなで彼女たちの不思議な共同生活が始まるのです。
この作品はとにかくキャラが良い。常識人枠の小紅を中心に、妹や幼女を溺愛しつつも学校生活は品行方正に送る(送れてないのだが)紅緒、兄を心配しあらゆる手段を使って高校に編入してしまう9歳の真白、多くを語らない白夜。紅緒と真白が主張の強いキャラであるため小紅と白夜が薄くなるかと思ったらそんなこともなく非常に良いバランス。
さらに面白くするのがキャラ設定。普通の人物、いや紅緒が普通の言動を起こさないのだが、そんな日常系かと思えばそんなことはない。ある日突然現れた白夜と真白の一族、三峰家は人ならざるモノの血筋、いわゆるUMA。そんな異なる種族の二人が許嫁となった理由もなんとも素敵なお話。
小紅は突然の許嫁に動揺はするものの拒絶することはなく、比較的良好な関係で物語は進みます。そんな中爆誕した名言が紅緒の発した「ラブコメの波動を感じる」、通称・ラ波感。ラブコメの絶妙な距離感を感じ取った紅緒のなんとも的確な表現だと思います。
アニメの着地点は小紅と白夜がお互いの想いにちゃんと気付けるのか、というもの。なんともじれったい状況が続くわけです。見てる側としてはやっぱりその後が気になるところ。まあ、原作読めって言われそうだけど動いてるところ見たいじゃん?
また、この作品にはほかにも人間の生活に馴染んでるUMAがいます。その子たちについても気になる。あと白夜たちの本来の姿もちゃんと確認してみたいところ。
『みでし』は楽曲も良かった。
「メランコリック」や「スイートマジック」などで有名なボカロP・JunkyさんがOP、EDともに手掛けています。歌うのは小紅、紅緒、真白の3人。
当時毎回「かわいい~~~~~」と叫びながら見てました。真白たんかわいいよ!
続編の有無に関しては、まあ難しいでしょう。
正直1クール割いたところでやることは1期とそんなに変わらないのでマンネリに陥りそう。でも私は進展しそうで進展しなさそうな絶妙な距離感のドキドキな小紅と白夜を見たい。なんとなく原作読んで知ってる。
制作は動画工房で、『みでし』の雰囲気は『干物妹!うまるちゃん』や『うちのメイドがウザすぎる』、『ダンベル何キロ持てる?』などに引き継がれています。
アニメ終了後にコミックの限定版とかのOADは出ているんですが、やっぱり続きを毎週観たいです。それかせめてプライムビデオで配信してくれたらうれしいなあ。