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推しを描く

〔2021.04.16〕
エッセイ回。
オタクが突然、推しを描きだした!

…最近は、拙noteをたばふじさん界隈でない方も読みに来てくださっています。
どのワードがひっかかるのかわかりませんが、おすすめに出るんだそうですね。ご迷惑をおかけしてます。ありがとうございます。

少しだけ説明します。
当方、田畑勇一さんと藤本淳史さんという2人の芸人さん(共に吉本興業所属)を推しているオタクです。
田畑さんと藤本さんは、2020年まで田畑藤本(通称「たばふじ」)という漫才コンビでした。2020年末で解散され、今はピン芸人として活躍されています。

推しを描きたい

推しを推すことに関して、できることは何でもやりたい。

推さなかったことへの後悔からスタートしているオタクとして、その思いは強い。

現地には滅多に行けない、今はコロナでプレゼントを贈れないなど、できないことも多いから、できることはとにかくやりたい。
その中のひとつ。


推 し を 描 き た い


これはずーっと密かに抱いていた気持ち。
ダイタクファンの皆さんがいろいろ描いてるのが、ずっととっても羨ましかった。


…でも私は壊滅的に絵心がない。

美術はずっと3だった。
実技だけだったら3では済まなかったと思う。
試験で稼いでいたクチだ。
描ける絵といえば、小5から自分のマークにしている、似顔絵とも言えない微妙なイラスト一本刀。

4月に入って推しの誕生日となり、
「こういう時に『おめでとう』って推しのイラストが描けたらどんなに楽しいだろう…」
と気持ちがむちゃくちゃ高まっていた。

初めて描いた推し〜練習開始

4/6(火)。藤本さんの誕生日の3日後。
生まれて初めて描いた推し↓

うん、精一杯だ。
藤本さんは私が好きな前髪ダウンスタイルにして、田畑さんは、宇宙ふしぎ発見の中で一番好きな動画「太陽系を知ろう」から、フリップから少しだけ顔を出す田畑さんを描いた。

ただ、このままではいつまでたってもTwitterに上げられるクオリティにならんと思い、練習を始めることにした。

お絵描きが好きになるかどうか自信がなかったので、初期投資をせず、pixivのsenseiという、無料で親切にイラストの基礎を教えてくれる動画サイトと、A4のコピー用紙とシャーペンでスタート。

ちゃんと習えば描けるようになるもんだな。
漫画などでよくあるキラキラの目が描けた時は感動した。
アタリとかも勉強して、なんかイラストレーターになった気分だ。

その頃、フォロワーのkoyamayuさんに弟子入りした。「弟子入り」といってもお互い地方住みなので、基本自分で頑張り、描いたら見てもらう感じ。褒めてもらえると素直に嬉しい。

本当はもう1つ、私が描くのを頑張ろうと思えたきっかけのnoteがあったんだけど、今見てみたらなくなってた。残念。
タモンズの動画編集をされているももこ(ももD)さんの、学生の頃から描いてこられた推しイラストの変遷。
ももこさんははじめから絵が上手でいらしたので比較にはならないけど、もしかしたら何年も描いてたら上手くなっていくかも…と夢が膨らんだ記事だった。

初めての壁

senseiの練習はとても楽しいけれど、推しとは関係ない切長イケメンを延々描いていくことになるので、
「推しを描かねばよ。」
ということで、senseiと同時並行で独自に写真の模写をはじめる。

ここで思わぬ壁にぶち当たった。


お手本の写真の推しの顔を正視できない。


冗談みたいだが本当の話。

絵を描くために推しの写真を細かーく見ていて、勝手に恥ずかしくなって、ひとりで照れて悶えて筆が進まない。

なんということだ。
みんなはどうしてるんだろう?

カメラ目線の写真は特にいけない。
senseiの切長イケメンの時は何も感じないのに。
いかんいかん。心頭滅却、心頭滅却…。


4/8(木)夜@自宅。
正面顔の練習しかしていないので正面顔の写真をチョイスして完全に失敗。
照れと必死に闘いながらなんとか描きあげた推し。

右上にsenseiの切長イケメンがいる。
ちょっとボーイフレンドのまっこんさんに似ている。
まっこんさんって正統派ハンサム顔なんだな。

ただ、紙に書いて写真に撮ると、我が家の照明の関係でどうしても暗くなってしまうのと、ペンで描いて消しゴムで消す作業が下手なので、デジタルに手を出すことに。

アイビスペイント

スマホで使える無料のお絵かきソフト。
ダウンロードして、まずはYouTubeのアイビスペイント初心者向け動画を見まくる。

実際に模写してみると、下書きと線画でレイヤーを替えるので、消しゴムの手間がいらないし、拡大して描けて何度も描きなおせて、なんとなく、紙よりも自分に合っているツールのような気がしている。
ペンとか買わなくて済むし。

4/13(火)夜中、アイビスペイントで初めて描いた藤本さん。
カメラ目線じゃない写真を選択。

自分としてはむちゃくちゃ満足。
ササッと描いた風に見せかけて、もちろんものすごく時間がかかってるんだけど、とにかく嬉しい!
迷わずTwitterに初投稿。恥ずかしげもなく。

極めて珍しい藤本さんのイラストの登場に喜んでくださるフォロワーさんもおられて、幸せに浸る。

4/14(水)、M会議の田畑さんを描く。
4/13(火)にももDさんのメイキングチャンネルで新動画「MライブのZoom反省会(通称「M会議」)」が上がっていた。
私が一番描いてみたかった「漫才を語る田畑さん」。

テキスト挿入を習得。

実はこの時、色塗りにも挑戦している。
ただ、背景が宇宙だったため塗るところが多すぎて、手に負えず途中で断念。

またもやササッと描いた風を装った、本当はむちゃくちゃ四苦八苦した線画。

今見て思ったけど、背景塗らずに田畑さんだけ塗ったらいいやん。
もうちょい勉強して、再挑戦します。

結論

推しを描くのは楽しい!

推しをみんなでわいわい推すのは楽しい。
一方、私が描く私だけの推しは格別だ。

ライブを見るとき、
これまでは覚えておきたいフレーズなどをメモに残してきたが、
これからはそれに加えて、
「あ、ここ描きたい!」
みたいな瞬間も見つかるのだと思う。
楽しみが広がる。

また、夜の時間が楽しい。

私の推しは2人ともstand.fmというネットラジオをされているが、藤本さんは基本ゲリラ配信。田畑さんはふだん予定を立てて配信してくださるものの、一度だけ、なんの前触れもなくゲリラ配信をした前科あり。
そんなお2人を追うオタクの皆さんは、最近毎晩寝るに寝られない。配信があるんかないんかソワソワ起きていて、1時ごろおそるおそる寝て、朝起きてstand.fmから通知が来ていないことを確認して「昨晩はなかったんだ」と安堵するという、なかなかに不健康なサイクルとなっている。

そんな中、最近の私は、夕飯後に仮眠して23時ごろ起き、そこからお絵描きタイム。夢中で描いているうちに1時になって就寝というパターンができてきた。
待ってる間もヤキモキしない。
推しを想い過ぎて心がこんがらがったりしない。
推しを想う気持ちが「絵が上手くなりたい」という情熱に変換されていく。

描くって健康的だ。

ゆくゆくは、ダイタクの絵師さんたちが描いているようなオリジナルのイラストが描けたらさらに楽しいだろうけど、現時点では、写真の模写だけで十分幸せだ。

とりあえず、1ライブ1模写。
頑張ります。

ー・    ー・・・    ・・    ーー・・    ーー・ー・    ・・

オタクは「描く」を装備した。

オタクだって
進化するのだ。

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みき
僭越ながら公開しました。