夢かもしれん〜一夜限りたばふじ漫才〜
〔2021.06.16〕
時系列崩れますが、どうしても書いておきたかったので、グノシーQ1本だけで日記にしました。
※当方、吉本興業所属の田畑勇一さんと藤本淳史さんを応援しているオタクです。お2人は以前「田畑藤本」というコンビで活動されていましたが、2020年末に解散。現在それぞれピン芸人として活躍されています。
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なんでもない水曜日。
日中の疲れをずっしりと感じている最中に、このツイートで目が覚めた。
えっ?えっ!
田畑さんと藤本さんが1夜限りでグノシーQのMC復活!
あぁ嬉しい!また掛け合う2人が見られる!
グノシー社のクイズ番組グノシーQ。
田畑藤本さんは解散後も2人でMCを務め、3月半ばに卒業されていた。
3ヶ月ぶりの登場。
カウントダウンが明けて…
藤本さん「プログラミングはっ、やっておいた方がいい!」
謎のひとことで始まったグノシーQ。
最近、ラフ&ピースマザーというコンテンツでプログラミングのオンライン講座を担当している藤本さん。生徒さんは順調に集まってるかな?
お2人の距離感は前と変わらず。
田畑さんが前、藤本さんが後ろ。ディスタンスを保った立ち位置。
解散後も2人で担当しておられたし、なんなら私がグノシーを見始めたのは昨年の夏からで、お2人が解散を決めた後だったので、そんなもんか。
横並びでMCをするお2人を見てみたかったな。
無茶ぶり〜漫才
楽しくクイズが進んでいって、5問目の後に事件が。
ブレイクタイムというミニコーナーで、
前日のMC次長課長の河本さんからメッセージが来る。
以前、ここのやりとりでショートコントやギャグを無茶ぶりされたことがあって、密かに楽しみにしていた。
すると、
河本さん「もし田畑藤本がM-1の決勝に進出していたとして、2本目のネタ、お願いします!」
VTRが明けた後の2人の顔!
藤本さん「1本目は終わってるってこと?」
田畑さん「そうや。」
意を決して前に出てくる藤本さん。
横並び、田畑藤本。
田畑さん「どうもー、お願いします。」
藤本さん「お願いします。」
田畑さん「田畑藤本です。」
田畑藤本「お願いしまーす。」
ここから、おじぎから頭を上げずにグルグル考えている田畑さん。天を仰いで田畑さんの第一声を待つ藤本さん。
いつも思う。
漫才師の一番セクシーな仕草は
耳元で一瞬だけ打ち合わせをする姿。
この日お2人は耳元には近づかなかった。
もう、そういう距離感。
ただ、役割は全うした。
数ヶ月ぶりに相方と漫才をする。
与えられたわずかな時間を最高の舞台にするために、頭の中のネタ帳をたぐる田畑さん。
相方に全てを委ねて待つ藤本さん。
13年間ずっとこうやってきた。
もう共に歩むことはやめると決めた2人だけど、
体に染みついて、自然と始まる
田畑藤本、2人の漫才。
1秒にも満たないこの時間が、
たまらなく、かっこよかった。
田畑さんがゆっくりと顔を上げながら発した。
「えーやっぱね、頭のええ人うらやましいと思いますね。」
「頭のええ人うらやましい⁉︎」
この時の藤本さんの顔が忘れられない。
本来しかめっ面で応えるべきこの場面で、
一瞬だけニコッとした。
これか、この漫才を今からするのか。
後説の時間に、ご本人たちは「大事故」とおっしゃっていたけど、私には夢のように楽しい漫才だった。
昨日ちょうど決勝進出者が発表されたABCお笑いグランプリ、2017年に田畑藤本が決勝進出した時の漫才「かしこの苦難」(←タイトルは筆者が勝手につけました)。
勉強を頑張っていることはスポーツを頑張っていることと何ら変わりはないのに、気持ち悪がられ、悪口を言われる。
頭が良くてモテるのは慶應大学までで、突き抜けると逆にモテない謎の領域に入る……
もっと時間があれば、「頭のいい人は最終的に機械と勝負させられることになる」という大好きなくだりも聞けたけど、
クイズ番組中なので途中で「もうええわ。」
横を向いて腕組みをし、天を仰ぐ藤本さん。
田畑さん「(スタッフに)間違えてましたわ。」
藤本さん「いや、間違える人間ではない、私は。」
ここまでがセットで田畑藤本。
夢かもしれん
夢かもしれないと、今でも思う。
解散後、2人とも活躍してくれている。
それだけでも嬉しいのに、2人揃ってくれることも多く、特に3月まで担当されたグノシーQではトークもあった。
解散したコンビのファンとしてはとても恵まれている。
ただ一つ、漫才だけは見せてもらえなかった。
解散ライブがなかった。
最後の舞台はジェスチャーゲームだった。
解散を発表してから1度も漫才をすることなく幕を閉じた。
これだけがものすごく心残りだった。
その漫才を、田畑藤本の漫才を、見た。
まだふわふわしている。
とても幸せだ。
と同時に、頭をよぎる。
「田畑藤本の漫才、こんなに素敵だけど、もう見られないんだな。」
田畑さんによると、
藤本さんは「ネタをしたくない」と告げたと言う。
1年目から我慢してきたとも。
そこで、漫才を続けたい田畑さんが解散を決心したと。
本当だろうか?
この日の漫才、
藤本さんは声が出ていて、田畑さんとのテンポも間も、解散前に比べ遜色なかった。
本当にもう漫才をしたくないんだろうか?
楽しそうに見えた。
プロの技でそう見せてくれているだけなのか?
田畑さんも違っていた。
5月にしゅんPさんとの漫才を見て、
しばらく漫才から離れてるからね、と納得していた。
ただこの日の漫才は違った。
力みがなくて、懐かしいたばふじ漫才の柔らかい声。時間を気にしながら、まわりに目を配り、ネタをところどころ忘れている藤本さんを下支えしながら、堂々と舵取りをしていた。
もっと漫才が下手になってくれていたら、
お2人のテンポがズレて、
目も当てられないくらい合わなくなっていたら、
諦めもついた。
でも、あんな漫才を見せられたら我慢できない。ここ半年、懸命に抑え込んでいた欲が、また一気に噴き出す。
田畑藤本の漫才、やっぱり見たい!
スクショタイムの田畑藤本さん↓
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田畑さん、藤本さん、
素敵な漫才を見せてくださって
ありがとうございました。
これでしばらく生きていけます。
そして、天才的なパスを出してくださった
次長課長河本さんに
最大の感謝を。