ありがとうございました。
桜を見ると、田畑藤本を思い出します。
あの日、首相が放った突然の全国休校宣言を皮切りに
社会の機能が一斉に急停止して、
仕事のキャンセルが相次ぎ、
することがなくなって、
毎日、桜の公園をただただ歩きました。
厳密にいうと、
たばふじさんを知ったのは桜の季節よりも少し後です。
桜が散った後もウォーキングは続けていて、
帰ってきてもすることがなく、
布団に丸まって、日がな大阪チャンネルを見る
どうしようもなく怠惰な日々の中で、
たばふじさんに出会いました。
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桜を見ると、田畑藤本を思い出します。
桜並木を通ると、
あの時鳴り続いた電話の音が聞こえてきます。
絶望感の中で電話を取る自分のため息が、
見通しを失った不安で
体がブルブル震えた感じが蘇ってきます。
そして、
サンパチマイクを挟んだ2人の姿が、
学生服で語り合うYouTubeの映像が、浮かんできます。
楽しくて、
スマホを握りしめて、
その時だけは笑って、
毎日心待ちにして。
私の光でした。
あの逃げ場があったから、
今の穏やかな暮らしがあると思っています。
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桜を見ると、田畑藤本を思い出します。
12月のあの朝、
ズンっと胸に衝撃を受けて、
気がついたら真っ暗な井戸の底にいました。
なんとなく覚えがある感覚。
見通しの立たない真っ暗闇を
照らしてくれた光だと思っていたら、
彼らもまた
ブラックホールでした。
春の絶望感は、
思ったほど長くは続かず、
前のようにはいかなくなったとはいえ、
私もみんなもそれなりに慣れて、
今は、この目に見えないやっかいものと、
しかたなく一緒にいる感じ。
たばふじを失った絶望感は、どうだろう。
もう大丈夫…
まだウジウジ…
解散したからそれぞれの活躍が…
やっぱりお互いがいないと…
いつ問いかけても、答えが違う。
きっと、これからも
ずっとそうやっていくのでしょう。
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田畑さんが、新しいコンビを組みました。
コンビ名は「とらふぐ」。
新しい相方さんは、元笑鷺の阿部直也さんです。
結成日は、今日なのだそうです。
人生は何があるかわからないけど、
私がずっと祈ってきた
田畑藤本再結成は、
とりあえず、叶わないこととなりました。
そこで、
これまでオタクの戯れ言をずっと綴ってきた
このnoteを
いったん終わることに決めました。
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たばふじさんの漫才が、見たいなぁ。
見たいなぁ。
桜の花びらほどの、淡い夢だけは、
まだしばらく手の中ににぎったまま、
藤本さんととらふぐさんを応援する
静かなオタクに戻ります。
こんな駄文におつきあいくださった皆さま、
これまでグダグダと、ごめんなさい。
そして、
本当にありがとうございました。
田畑藤本さん、ありがとうございました。
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↑モールス信号でした