ガム
じぶん、ガムを噛むのが苦手みたいです。
一時期、禁煙の一環でガムを噛むようにして過ごしたことがある私。
ガムを噛む時に間違えて口内のニクをガジっと噛んでしまう、というポンコツをしまくって、一つ噛み終わるゴトにクチんなかがズタボロに。
ガチで痛すぎて1週間で禁煙はシッパイにおわったのだった。
今日、センパイから何気なくもらったガムを噛んでいたらフト、そんなことを思い出したもんで、どことなくオトナシくしっぽりとガムを噛んだ。
きっとあの頃のボクは、ガムと自分の境界線がわかっていなかった。
ガムを噛んでいる自分ばかり見て、噛まれるガムの気持ちになれていなかったんだと思う。
今も、僕にガムの気持ちはわからない。だけど、「ガムの気持ちがわからない」コトはわかる。
だからガムを思いやることも、自分とガムの距離感を気にすることもできる。
人もガムも同じなんだろーね。相手のコトが見えていないと自分もアゥチしちゃうんだ。
味のなくなったガムを噛み続けてる時間は、別れ際にグダついてなんとなく遠くまで歩いてしまうトモダチとの時間を思いだす。
痛みを伴わないガム噛みは、ただおいしい。だけど、痛みのないボクたちが正しいのかって、たまに思うよ。
……笑っちゃうよネ。
ありがとう、オトナになったボクとガム。
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ゴショーミあれ。