サンボマスター
私の周りには文化的に成熟した「文系エリート」がとても多く、
「グレープさん、こういうバンド絶対好きだと思う!」
「この映画見てみてほしい!」「この本読んで欲しい!」
そんなありがたいレコメンドをいただくことがわりかしある。
ただ、ホンットーにコレばっかしは誰が悪いとかではなく、そういうレコメンドって大体当たらないノダ。いや、オレがひねくれてるからとかそーゆんじゃなくて。そーゆんじゃなくてサ。
誰かがオレのことを考えてくれる。それだけでもこの上ないシアワセなんですが……それと好みとはホンットーに、マッッッタクの別バナでして。
固有名詞をあげちゃうとカドがぴんこだちしそうなのでヤメときますが、例を挙げるとアレですよ、サンボマスター。
大学の友達に「桜介(本名)、サンボマスター好きそうだよね、コピバンやってほしい!」と言われたことがある。
バッキャローてめーこのやろー、オレはな、イエモンとドレスコーズとオカモトズとキヨシローが好きなんだぞう。
誰がお前あんな汗臭くてTシャツでステージ出るようなメガネかけたまん丸の……
メガネかけたまん丸だからか!?ア!?おい!?オレがメガネかけたまん丸だからそう思ったんかテメーこのやろー、見た目で判断か!見た目で判断かこの裸眼野郎!裸の眼!ヌードアイ!視力良好のブルーベリー野郎が!!!!オイわかさ!!!!!連れてけコイツ!ジャムかワインにしちまえ!!!!!!
……まぁいいよ。やんねーよ、サンボマスターなんかよ。あんな真っ直ぐな歌聴けるもんか。見てわかんだろこっちはひねくれてんだぞ。
とまー、このように。私は大した理由もなくサンボマスターが好きではなかった。
好きでは「なかった」! なかったんだよそう。
今日ミメイ、新宿行きの電車の中でウトウトしながら「新しいフフをンフフのは♪新しいフフとンフなのは♪」
と、アタマの中で誰かがしきりに歌ってやがった。
あーなんだっけこの歌。あ、あれだ
「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」だ。
そういえばオレ、モジって遊ぶのに向いてる曲名だな(「世界はそれを被告と呼ぶんだぜ」「世界はそれをおもらしと呼ぶんだぜ」等)ってコトくらいしか、この歌のイメージ無いな。
と、ふと思い立って聴いてみた。わざわざ調べてやった。
結論いい曲すぎて全然クソ感動しちゃった。リアルに数えて今日だけで10回は聴いた。
「心の声をつなぐのが これ程怖いモノだとは」
「悲しみで花が咲くものか !」
「悲しみの夜なんてなかったかのように歌いだすんだぜ」
思い出す歌詞がすべてパンチラインすぎてほんとうにしびれてしまった。
ラブアンドピースってあんなにかっこよく言える言葉なんだなー
オレがサンボマスター好きそうって言った、まなか(だったか誰だったか覚えてないけど)。
サンボマスター好きとか言ってて草、と思ってた健人。
ごめん、サンボマスターってめっちゃカッコイイ!
食わず嫌いやめるよオレ、もっと全部食らう。もっと全部食らってもっとまん丸になる。音楽的にまん丸になる。
……イヤ、音楽的に丸いのは良くないか、トゲトゲにぴんこだちして行くよ。
世界はそれをひねくれ者と呼ぶんだぜ。
今度アルバムを聴いてみます。