おすすめの「歌ってみた」があるのでこっそり紹介します!

今回も最近投稿された「歌ってみた」の中から個人的におすすめしたいものを紹介していきます!

ラヴィット / ピノキオピー ‐香鳴ハノンさん

「Palette Project」所属の香鳴かなるハノンさんによる最新の「歌ってみた」である「ラヴィット」を紹介。流行りものを安易に好きと言ってしまう現代の若者を皮肉った歌詞が特徴的な曲です。

この「歌ってみた」の注目ポイントは2つあります。1つ目はイラストとMV。愛原 くく*さんが担当したイラストは、かわいく、それでいてこの曲の主人公が持つ“地雷感”をしっかり出しています。「歌ってみた」はイラストが印象の大部分を占めると思いますが、しっかりハマっていますね。スリッパや髪留めなど、小物にもしっかりこだわってあるのも素晴らしい!

MVを担当したのは自身もVtuberとして活動している小純マアメさん。この曲が流行ったきっかけでもあるTik Tokを意識した演出で、「歌ってみた」の中毒性を高めることに一役買っています。それ以外でも歌詞に合わせた演出が多々見られるので言葉との繋がりを意識して見てみてください。イラストやMVについては「歌ってみた」の振り返り配信でも詳しく語られているのでそちらも併せてチェックするとよいでしょう。

もう1つの注目ポイントはCメロの“あなたを信じていいかな?”からの部分。この曲の歌詞を見たとき、最も感情が出ているのがこのCメロです。で、香鳴ハノンさんはそこを逃さず気持ちを込めて歌っています。周りの目を気にしてばかりいたこの曲の主人公がようやく本音を言うことができた、そんな姿が思い浮かびます。聴いた人がイメージを思い浮かべることができるのは表現力が優れているということ。香鳴ハノンさんのシンガーとしての実力が伺えます。

香鳴ハノンさんは曲ごとに全く違う表情を見せてくれるタイプの歌声。一見、合わないと思われるような曲でもしっかりと合わせられるのが魅力です。この「歌ってみた」でも新たな一面をファンに見せ、そしてそれが受け入れられた結果、投稿から2週間ほどで1万再生に到達しています。中々に早いスピードで、多くの方が「ラヴィット中毒」になったことが想像できますね。

まだ聴いたことがないよという方も、ぜひ、1度聴いてみてほしいです。きっと映像・歌声が目と耳に残り、何度も何度も動画を再生してしまうはずです。あなたも「ラヴィット中毒」になりましょう!

群青 / YOASOBI - 苓吃エムリィさん

「GuildCQ」所属の苓吃れくいエムリィさんがデビューから半年を迎えた日に投稿した「群青」を紹介。このカバー、初めは歌うまいなーくらいにしか思ってなかったのですが、ファンの方が書いたコメントを見て一気に見方が変わりました。

そのコメントによると、苓吃エムリィさんは働きながらVtuberとして活動する、いわゆる“兼業V”なんだそうです。それを踏まえてMVを見てみると、確かに序盤に映る苓吃エムリィさんはスーツを着ています。

そして中盤になるとVtuberとしての苓吃エムリィさんと交錯し、“名前の無い存在”から“苓吃エムリィ”へと変わっていく様を表現した演出が挟まります。ただしこの時はまだVtuberとして活動していくことに不安があるのか少し虚ろな表情。

しかしラストのサビでは隣にファン(ミイラ隊というらしい)がいることで晴れやかな表情となり、背景が明るくなったこともあって未来への希望を感じさせる姿に。Vtuberとして活動するようになった現在が、とても充実したものだということが伝わってきます。

苓吃エムリィさんがVtuberとして活動するまでのストーリーが感じられるMV、まるでオリジナル曲であるかのようにリンクする「群青」の歌詞、それを彩る歌声と、全てが見事に調和して、感情を揺さぶられる作品となりました。同じ「GuildCQ」のメンバーがコーラスで参加しているのも暖かさを感じます。

これまで支えてくれたファンやメンバー、スタッフへの感謝、そしてこれからにむけての期待・希望。苓吃エムリィさんの“これまでとこれから”がギュッと詰まった「歌ってみた」をぜひ、聴いてみてください。

ちなみに苓吃エムリィさんは2月14日には超ときめき♡宣伝部の「すきっ!」のカバーも投稿しています。こちらは打って変わってアイドル感の強いかわいい「歌ってみた」となっているのでそちらも注目です。

One more time, One more chance / 山崎まさよし ‐ 月城セシルさん

月城つきしろセシルさんが投稿した4つ目の「歌ってみた」は山崎まさよしさんの名曲「One more time, One more chance」。別れを描いた歌詞が特徴の曲です。

この「歌ってみた」の見どころの1つがMV。イラスト・動画作成共に月城セシルさん本人が担当しているのですが、暖かさを感じるイラストが曲と絶妙にマッチしています。

ストーリーとしては何らかの事情があって離れてしまった2人を描いていますが、あまり多くを描いていないことがポイント。シンプルな作りで、見る人によって捉え方が変わってきます。この「One more time, One more chance」という曲自体、捉え方が色々あるもので、そのイメージをより増幅させる効果があると言えます。月城セシルさんの心に沁みる歌声を、MVがより鮮明にしているといった感じでしょうか。

別れと言うと恋愛をイメージしがちですが、友達、家族、ペットなど別れの形も様々。聴く人それぞれに大切な存在はあるはずです。そんな“失ってしまったもの”、あるいは“失いたくないもの”を思い浮かべながら聴いていただきたいですね。特にこれから訪れる春は環境が変わりやすい季節。この「歌ってみた」がより響く時期とも言えそうです。

曲ごとに全く違った表情を見せてくれる月城セシルさん。初めての「歌ってみた」である「ヴァンパイア」と今回の「歌ってみた」を続けて聴くと本当に同一人物かと疑いたくなってしまうほど。その多様性こそ最大の魅力です。ぜひともその世界観に足を踏み入れてほしいです。

既に次の「歌ってみた」の投稿も準備しているそうなので、そちらにも期待が高まりますね。

ぜぶら / DASHI feat.初音ミク ‐ 乃木乃つもさん

乃木乃のぎのつもさんの最新カバーは「ぜぶら」。疾走感のあるメロディーが癖になる曲です。

乃木乃つもさんと言えば、かわいい声が特徴のVtuberさんですがこの「歌ってみた」ではダウナーなかっこいいイメージで歌い上げています。いつもとイメージが違う…?と思いきや、実はこれも元々乃木乃つもさんの中にあるもの。翠ししゅもさんとのコラボ「歌ってみた」である「スロウダウナー」でも同じような歌声を聴くことができます。乃木乃つもさんを熱心に追いかけている方ならば今回の「歌ってみた」もあまり意外に感じることもないのかもしれませんね。

乃木乃つもさんは歌だけに特化しているわけではなく、ゲーム、様々な企画などでマルチに活躍するVtuberさんです。しかし自分に合った雰囲気の曲を見つける力、そしてその雰囲気と自分の歌声を重ね合わせて表現する力は素晴らしいと思います。原曲の雰囲気を大事にしながら自分の良さも出すというのは中々難しい作業ですが、毎回しっかりとこなしているのはさすがです。

今回の「ぜぶら」の中では“吠えろ”の後の「がなり」が秀逸。原曲では激しめな「がなり」になっていますが乃木乃つもさんの場合は少し抜け感のある「がなり」に。それが“らしさ”を感じさせるもので、聴いていて気持ちいいので、ぜひ、注目してみてください。

シンガー然とはしていないものの歌に関してかなり高いポテンシャルを持っている乃木乃つもさん。これからの歌関連の活動も要チェックです!

まとめ

今回は4曲紹介しました。バレンタインデー付近でたくさんの「歌ってみた」が投稿されたため、紹介したいものはまだまだあるのですが文章量がえらいことになるのでこの辺で…。

良質のカバーが揃っているので、ぜひ、聴いてみてくださいね!最後に紹介したVtuberさんのチャンネルも貼っておくので気になった方の登録もお願いします!

▲香鳴ハノンさんのYouTubeチャンネル。

▲苓吃エムリィさんのYouTubeチャンネル。

▲月城セシルさんのYouTubeチャンネル。

▲乃木乃つもさんのYouTubeチャンネル。

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