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天真爛漫なキャラクターとハッとさせられる歌声 ミクストガールズメンバーピックアップ!Vol.2 雪白キャルさん

※見出し画像は雪白キャルさんのティザーPVよりサムネイル画像を引用しています。

今回はミクストガールズメンバーピックアップ第2弾として雪白ゆきしろキャルさんを紹介。Vtuberとしてのキャラクター性とアイドルとしての個性、どちらにも優れたメンバーなので要注目です。


天真爛漫で破天荒!予測がつかないキャラクターで魅せる

まずは普段よく目にすることになるであろう、配信上での雪白キャルさんについて書いていきます。デビューからおよそ2ヶ月が経過し、キャラクターがより鮮明になってきたこともあり、だからこそ見えてきたものがありますね。

最初に感じるのは天真爛漫なイメージ。ミクストはソロだけでなくコラボ配信も頻繫に行いますが、どちらにおいても常識に囚われない配信を見せてくれます。独特のワードセンスで紡がれる数々の発言は、Vtuberの配信に慣れている方でも予想がつかない方向から飛んできて、他ではあまり聴けないような言い回しに思わずクスッとしてしまうでしょう。ずっと地に足がつかないままに展開していく配信は癖になること間違いなし。一度見てみてほしいです。

コラボにおいてもその存在感は変わらず、常に輪の中に入ってトークを回すというよりも、所々で印象的な言動をして場をかき乱すトリックスターのような感じ。こちらでも常識に囚われない破天荒さで、見る人の頭に残るムーブをしてくれます。

基本的にはゲーム配信が主ですが、ゲームスキルはそこまで特化しているわけでもない印象。それよりも、自身のゲームスキルでさえもネタにするトークで配信の面白さを作り上げていくスタイルです。ミクストメンバーはキャリアに対して配信上のコメントが流れる速度もかなり速いですが、それを的確に拾っていく器用さもあります。総じて見ると、配信者としては既に高い力量を持っていると言っていいでしょう。初見時は見た目と声のかわいさに注目がいきがちですが、その先にある独自のキャラクター性も魅力です。

ハッとさせられる歌声はアイドルとしての可能性に満ちている

続いてはバーチャルアイドルグループであるミクストらしく、アイドルとしての雪白キャルさんの魅力について見ていきましょう。

まずはファンサービスについて。ミクストは大々的に広告を打っていることもあり、デビュー前から現在までもの凄い伸びを見せています。その為、ファンの総数も多く、メンバーはデビュー間もない時期から一挙手一投足に対して多数のリアクションを受けることになりましたが、そんな中でも雪白キャルさんは積極的にファンとの交流をしてくれています。

所謂「エゴサ」や「リプ返」、さらには「アーカイブコメントに対する返信」など、数が多いだけにかなりの労力を使うであろうことも頻繁に行ってくれて、ファンとしては嬉しい限り。こういったことは数字上で目に見えるものでは無いかもしれませんが、された側はしっかりと覚えているもので、貰った分、何かをしてあげようと考えるはず。こうした関係性は、アイドルとしてあるべき姿なのではないかと思いますね。

そして次に書くのはアイドルとして最も大事な歌を含めたパフォーマンスについて。

雪白キャルさんの話し声はやや高めで、ベースとしてはそれを活かした女性らしいかわいらしい歌唱が魅力。アイドルと聴いて想像するであろうパブリックイメージに近い歌声を聴くことが出来ると思います。

ただ、個人的に好きなのが少し切なめな曲を歌うときの声。これが普段の話し声やそこから来る歌声とは違って、ギャップのあるものになっています。

特にそれが伝わりやすいのが同じミクストメンバーの成海なるみミャオさんとのコラボカバーである「噓じゃない」。

このカバーにおいて雪白キャルさんはいつものイメージを変えるような歌声を聴かせてくれました。

まず、1番のAメロとBメロでは成海ミャオさんと交互にソロパートを繰り返す形となりますが、ここでは息を多めに含んだ優しい歌声。包み込むような優しさは、包容力を感じさせます。サビに入ると、後半でキャルさんが登場。これまでとは違った凛とした歌声に。吸った息を一気に吐き出しながら歌っているような真っ直ぐな力強さは聴く人の心に強く印象に残ります。

2番は疑似ラップパートのような形になりますが、ここでは成海ミャオさんとの掛け合いに。ハモりを入れながら展開していき、変化が加えられます。

そこから2番のサビになり、それが終わるともう一度ラップパート。しかしここでは掛け合いではなくミャオさんがソロで歌います。個人的にはここが面白い。「噓じゃない」の原曲はずっと真夜中でいいのに。のACAねさんが1人で歌う曲だけに、2人で歌う際の歌詞分けはある程度自由が利きます。ただ、普通ならここのラップパートもその前と同じく掛け合いにしたくなるところですが、そこを敢えてミャオさんのソロにしたのが英断。結果、この後のCメロを歌うキャルさんの高貴で神秘的な歌声がより際立ちます。

ラスサビの前のCメロは一度引いて見せることで最後の盛り上がりをより強調する役割がありますが、ここでのキャルさんの切なさがとてもいい。思わずハッとさせられるような、心臓をキュッと掴まれるような、そんな感覚に陥ります。ここがこのカバーの最大の聴きどころであると言えますね。

そこからのラストは、直前の潮が引いたようなキャルさんの歌唱から一気に波が押し寄せるような力強いもの。1番のサビがそれぞれのソロパート→ユニゾンだったのに対して、ラスサビはユニゾンからのソロパート、そして最後の“それしか言えない”というフレーズで再びユニゾンへという構成に。盛り上がりを最高潮に持っていきつつ、最後に心地良い余韻を残します。アウトロが無く、歌声と同時に終わる形の曲だけに、最後の展開は非常に重要ですが、素晴らしい形に纏まっています。完成度の高いカバーであると言えるでしょう。

また、今回は雪白キャルさんピックアップなのであまり触れていませんが、相方を務めた成海ミャオさんの高音もとても綺麗。この2人はミクストでも特に高音に強みを持っていると思うので、選曲とずばりハマっています。色々なことがバッチリと組み合わさって出来た作品であり、ミクストの可能性を感じました。

生歌には自信が無いと言いながら…

そんな雪白キャルさんですが、実は歌唱力にそこまで自信があるわけではないらしく、活動開始直後は「歌配信はその内…」と濁す形にしていました。

しかし、7月30日についに歌枠を“解禁”してからは定期的に行っていて、今後に期待を抱かせてくれます。生歌に関しては、場数を踏んでいない関係から、緊張を感じる場面もありますが、それでも配信が進むにつれていい歌声を聴かせてくれる印象。前述の「噓じゃない」を生歌で歌ったこともありますが、遜色なく歌えていました。

歌ってみたの場合、録音なのでフレーズごとに分けて歌うことが出来たり、MIXによって調整が利いたりする為、もしかしたらそこでの歌声が最高到達点であり、生歌だと及ばないのかなと思っていましたが、予想はいい意味で裏切られました。アイドルとしての才能はそのキャラクター性だけでなく、パフォーマンス面にもあるのだなと再認識させられましたね。今後、歌枠を通してパフォーマンスを披露する機会が増え、場慣れすることでさらに素晴らしい歌声を聴かせてくれることに期待します。

日々成長するアイドルだからこそ

アイドルの形にも様々あり、最近はキレのあるダンスや激しく踊っていてもブレない歌声など、高いパフォーマンス力で人気を獲得しているグループが増えている印象ですが、少し前の48グループ全盛期には、決して完ぺきではない娘達の成長物語を応援するという形も多く見られました。

それは決して言い訳の言葉ではなく、日ごとに成長していく姿はファンとしては感涙もの。目標を達成した際に得られるカタルシスは相当なものでしょう。

バーチャルアイドルであってもそれは同じで、むしろ、日々配信という形で密に接し、ファンから「ここがよかったよ」という声をリアルタイムで受け取ることが出来るVtuberの場合、より顕著。アイドルとファンが互いに声を掛け合い、成長していくドラマを、目標まで紡いでいくのです。

ミクストガールズの目標は東京ドームでのライブイベント。そこに至るまでは雪白キャルさんも含めてまだまだ成長すべきことは多々あります。それでも様々な課題を克服し、目標に到達する為に努力する姿はたくさんのファンの心を掴むでしょう。来たるその日まで、応援し続ける。ミクストはそれに値するグループであると言えます。ぜひ、今回紹介した雪白キャルさんを入り口に、彼女たちの成長物語を覗いてみて欲しいです。

今後のミクストは…

ミクストの直近の活動としては、今回紹介した「噓じゃない」のように、メンバーを2人ずつに分けてのカバー曲を連続投稿していて、しっかりとアイドルらしい展開を見せています。8月末には2曲目となる全体でのカバー曲も投稿されるそうです。

配信面ではミクスト専用のマイクラサーバーの開設でコラボが活発化することが予想され、そちらでも盛り上がりが見られそう。さらには初となるグッズの販売も決定しているなど、話題に事欠きません。

今から見始めるとしても十二分に楽しめると思うので、要注目です。


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