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ミクストガールズ―VTuberとしての深化とアイドルとしての進化―

(※見出し画像は公式X(旧Twitter)より引用させていただいています。グループのチャンネル登録者総数が100万人を達成したとのこと。おめでとうございます!)

今回は久しぶりにミクストガールズについての記事を。前回が2024年の10月だったので、思ったよりも期間が空きました。その間にもミクストガールズは個人として、グループとして両方の面で成長を見せています。主にどんなことがあったのかを中心に、個人的な感想などを述べていければ。

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狭く深く、よりピンポイントにフォーカスを向けた活動へ

まず触れておきたいのは配信時間の自由化。これは前回ミクストガールズについて書いた時にも触れていますが(下の記事参照)、これはまだ自由化する前に書いた記事の為、実際に体験してみての感想は書けていませんでした。今回はその辺りから書いていきます。

端的に説明すると、活動初期のミクストガールズは、メンバーが1日に3人、それぞれ1時間ずつを担当し、毎日20時から23時までリレー配信をするというスタイルをとっていました。これは個人的に凄く画期的なスタイルと感じていて、配信終わりに次の配信を担当するメンバーの紹介をすることで自然とリレー終了まで継続して視聴する環境が整えられており、ミクストガールズがどんなグループでどんなメンバーがいるのかを浸透させるのに大きな役割を果たしたと言えます。今後、新規のVTuberグループはこの形を模倣していけばいいのではと思うほど。

元々ミクストガールズのグループの方針として、“箱推しを推奨する”というものがあります。このリレー配信も、配信に不慣れなメンバーが慣れるための準備期間でありながら、それと同時に特定の1人だけでなく、メンバー全員を知ってもらい、ひいてはグループ全体を推してもらう、そういう狙いがあったのではないかと考えます。

配信時間自由化でそれぞれの個性が爆発!

ただし、このリレー配信は配信時間が1時間に限定されるため、どうしても大掛かりな企画は出来ないという縛りがありました。その為、メンバー・リスナー共々どこか悶々とした思いを抱いていたのも事実です。そんな中で配信時間がついに自由化され、これによってメンバーの活動はより個性的に、それぞれの色が出るものとなったのです。

ミクストガールズはアイドルという括りではありますが、全員が常に歌配信ばかり行っているわけではありません。むしろ、お話しするのが好きだったり、ゲームをするのが好きだったりと十人十色で、いわゆる“VTuber的な活動”も重視しています。

それだけに彼女たちへの入り口は様々で、この配信時間の自由化でメンバーがやりたかったゲームを実況したり、大掛かりな企画配信をしたりする中で、さらに多くのリスナーを獲得することが出来ました。これはとても大きなことであると言えるでしょう。

さらにメンバー個々人にフォーカスが当たる出来事と言えばメンバーシップの解禁も挙げられます。

メンバーシップが解禁されたことで、これまで以上に既存のリスナーに向けてよりコアな活動をすることが出来るようになり、関係性としてはさらに深いものになったと言えます。これが今回のタイトルにある“VTuberとしての深化”であり、メンバーそれぞれが1人のVTuberとして自分なりにマネジメントし、思い思いの活動をした結果、初期はどちらかというと“広く
浅く”リスナーを獲得していたミクストガールズが活動を経るにつれて“狭く深く”、よりリスナーと親密な関係を形成できています。グループの中の1人ではなく、一人前のVTuberとして成長しつつある姿と言えるでしょう。

個人の成長がアイドルとしての進化へと繋がる

もちろん、個人の活動ばかりを重視して、グループとしての活動を蔑ろにしたり、既存のリスナー向けの活動ばかりで更なるリスナーの獲得に動けていないかと言えば、そういったことはありません。

定期的に公式チャンネルで行われるコラボ配信では、メンバーが協力して様々な企画に挑戦する姿を見ることが出来ますし、メンバーの誕生日にはグループ全員でお祝い配信も行います。個人にフォーカスを当てた活動スタイルにはなってきているものの、グループとしての活動もしっかりと行えている。その辺りのバランスは凄くいいと思います。ミクストガールズのチャンネル登録者数をそれぞれ見たときに、一番登録が多いのが公式チャンネルというのもうまく公式が存在感を出し、グループとしての姿を印象づけられている証左なのではないかと思いますね。

また、先ほど挙げたメンバー個人のVTuberとしての深化もグループ全体の進化に繋がっています。

実はミクストガールズは、アイドルでありながら歌枠を避けていたメンバーが数人いました。これには自分の歌に自信が無いなど様々な理由があったようですが、メンバーシップ解禁によってここにも大きな変化が見られています。

メンバーシップでは加入した方のみが視聴できるメンバーシップ限定配信というものがあります。これは普段のオープンな配信とは違い、ある程度閉じられた空間で配信することが出来るんですね。そこでこれまで歌枠が出来ていなかったメンバーがまずは限定配信から歌配信に挑戦し、自信をつけることが出来るようになりました。段階を踏んでいくことでやがてオープンな配信でも歌枠を行い、歌のスキルアップ、さらにいつでも自分のパフォーマンスを出せるパーソナリティを育むことが出来るでしょう。メンバーシップ限定配信によって1つクッションを挟むことが出来、一皮むけるきっかけを作られたのは大きいです。

続々と公開されるオリジナル曲、カバー動画

そしていよいよアイドルとしてのメイン活動、音楽について。

ミクストガールズは実働でまだおよそ半年しか経過していませんが、それにも関わらず、オリジナル曲を2曲、さらにカバー動画も複数投稿しています。オリジナル曲の内の1曲、「虚像」はアニメタイアップもしており、加速度的に活躍の場を広げる様は圧巻。VTuberとして、そしてアイドルとして、両面で活躍を見られるのはファンとしては嬉しいところです。

2曲目のオリジナル曲、「虚像」について軽く触れておくと、疾走感のあるメロディとダークな世界観が魅力。これまでとは違った印象を抱かせる曲となっています。

構成としては渚沢シチさん、空奏イトさんをツインボーカルに見立てた2+6と言えるような形。1曲目のオリジナル曲である「Shooting Star」が均等にソロパートが割り振られていたのに比べると、また違った聴き心地となります。様々な面で“違い”を印象づけられるのはグループとしての幅を感じます。

ちなみに既に3曲目のオリジナル曲も告知されており、こちらのアーカイブの終盤で少しだけ聴くことも出来ます。なんと次はラップ系の曲で、またこれまでの2曲と違った印象のものになりそう。活動を続けるごとに成長し、色々な表情を見せてくれるミクストガールズにはどんどん期待が膨らみます。個人の力がグループの力となり、より大きな存在へと昇華していく姿は多くの人を惹きつけるでしょう。

最後に

今回は久しぶりにミクストガールズについての記事を書きました。ミクストガールズの場合、僅かな期間でたくさんの話題を提供してくれるので、追いかけていて本当に楽しい。それぞれの活動がボリュームアップした結果、初期と比べると箱推しするのにも難しさを感じますが、それもまた嬉しい悲鳴です。知ってもらう入り口が増えた分、リスナーの総数もそれに呼応して増えており、まずVTuberとしての彼女たちを知った後にアイドルの姿を知る、という形も多くなるでしょう。様々な形で知名度を広げていってほしいものです。

ちなみに、いつも私が書いていることに“ミクストガールズは運営さんのマネジメントがうまい”という文言があります。この印象は今でも変わっておらず、グループ運営のロードマップを描き、それに沿って活動していく様は安心感があります。これからもきっと刺激的な毎日を提供してくれるという信頼も抱いています。ただ、最近感じるのはメンバーもそれにおんぶにだっこではなく、自分たちでよりミクストガールズの知名度を広げ、リスナーを楽しませるにはどうすればいいか積極的に考えているなということです。

例えば配信の企画はもちろん、配信時間をガラッと変えてみたり、避けていたジャンルのゲームに挑戦したりと、これまで届かなかった人に向けて自分をアピールしていっているところは好印象。きっとそれがたくさんの人にミクストガールズを知ってもらうことに繋がるはずです。

メンバーがギラギラと熱意高く活動し、追いかけ甲斐のあるアイドルグループ「ミクストガールズ」。勢いがあるのはそれだけの理由があります。2024年は内向きの活動が多かったのに対し、2025年は対外的な活動も増やしていきたいと語っている彼女たちの今後の歩みにも注目です。

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