クラスの共有課題リストに苦労した話

ことのあらまし


事の発端は,学校のクラスで課題リストを共有することになり,私が制作更新担当になったことが始まりです。

そんな事やったことないので,いろいろな方法を模索しながら良い物を作ろうとしてみました。その四苦八苦の流れを記しておこうかなと。備忘録です。良ければ参考にしてください。(ならない)

前提

私の学校ではMicrosoft365を全学生に配っており,全員が等しく,TeamsやOfficeソフトウェア,その他,そのコンテンツにアクセスできるものとします。

要件

こういう共有する物を作る上で考えなければいけない点がいくつかあります。

1, 更新が簡単であること

更新者である私が,リストを更新しないことにはリストを共有している意味がありません。更新を滞らせないように,飽きないためにも,面倒くさがらないためにも,簡単に更新ができるようにしないといけません。

2, 閲覧が簡単であること

せっかく作ったリストも,簡単に見ることができなければ,クラスのみんなは見ようとしません。最近の学生はめんどくさいのが嫌いです。(お前も大概やぞ)
見てくれないとなると,やる気が出てこなくなって,リストの更新が滞る原因にもなります。

あしあと

ここからは実際に私が運用を試した記録を書いていきます。

1, Excel

更新の簡単さ: ★☆☆☆☆
閲覧の簡単さ: ★★★★☆

まずはTeams上で簡単に閲覧ができるExcelで共有シートを作って更新するスタイルを考えました。
やり方は簡単で,Teamsの共有ファイルの中にワークシートを置いておくだけ。更新はそのワークシートを書き換えていきます。

<メリット>
ワークシートを自分で作るので,書きたいことを自分でカスタマイズできます。提出期限だけでなく課題が出された日付まで書きたいとか,ニッチな需要には簡単に応えることができます。

<デメリット>
あくまでExcelのワークシートなので,終わったタスクの削除とか,順番の並び替えとかは所詮Excelって感じの操作感になります。課題を割り込ませたいとか思ったときには,操作がとてもめんどくさくなります。

2, Planner

更新の簡単さ: ★★★☆☆
閲覧の簡単さ: ★★☆☆☆

次に考えたのは,Teamsの機能にもなっている「Microsoft Planner」を使う方法です。

Plannerを使えば、Teamsのタブに追加できる他、別途アカウント登録などをしなくとも学校配布アカウントで全員が等しくアクセスでき、もともとタスク管理アプリケーションとして作られているので用途にも則しています。

<メリット>
TeamsのタブにPlannerを追加でき、Teamsアプリ上で閲覧ができるので、導入のハードルが低いです。

<デメリット>
Teamsのアプリ上で動作させると、どうも少し挙動が不安定になります。(2023年1月現在の話です。)
タスクの登録も、PCからだと挙動が不安定になりやすく、更新する時に抵抗感を感じます。
また、アクセス権の細かな設定ができないため、リストを見たいだけの人でも編集が出来てしまい、場合によっては不便になり得ました。

3, TickTick

更新の簡単さ: ★★★★★
閲覧の簡単さ: ★★★★☆

最後に、現在運用中の「TickTick」です。
代表的なタスク管理アプリのひとつで、マルチプラットフォームに対応していることが強みのアプリでもあります。
リストの共有機能も備えており、チームでのタスク管理にも使えるアプリです。

<メリット>
洗練されたUIを持っているので、タスクの更新が非常に簡単です。
スマホアプリからでも、Webからでも、PCアプリからでも、簡単にリストを更新できます。
また、Plannerでは出来なかったユーザー毎のアクセス権の設定もできます。コメントのみ可能だったり、完全に閲覧のみの設定にすることもできます。

<デメリット>
無料版だと機能の制限が多いです。特に共有リストで痛い制限が、共有できるユーザーの数ですが、共有用のユーザーをひとつ作って、その共有したユーザーのアカウントでログインするなど対応で十分に運用できると思います。

まとめ

現状、クラスの共有課題リストは「TickTick」を使ったものに落ち着きました。
TickTickは、共有ももちろん、普通のタスク管理アプリとしても優れているアプリです。皆さんも、プロジェクト進行や個人のタスク管理などに、「TickTick」を使ってみてはいかがですか?

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