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世界で一番簡単なタロットカードの読み方

ここでは「カードのメッセージをあなたのこととして読む」最も簡単な方法をご紹介します。「このカードはこういう意味で・・・」と、解説書を辞書のように使った読み解きは不要です。

カードの持つ「感情」「物語」を使ってカードと対話をします(絵の描かれたカードを使うのがおすすめです)。


どんな人や品物、場所が描かれているか? ただ書き出してみる!

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まずカードをよく見て、何が描かれているかリストアップします。

それがどういう意味を持つのかは考えず、ただ事務的に人物や品物、場所や状況を記述します。レシートの品目明細のように!

例えば、ゾンビタロットの「カップの8」はこういうカードです。

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例)デパート。駐車場にたくさんの車。雷雲。人間の女性一名。ゾンビ8名。女性は茶色いコートとオレンジの帽子ケース、黄色いスーツケースを持っている。黒い帽子、黒いハイヒール、赤いリボン、グレーのスーツ、白い手袋。デパートの方を振り向いている。黄色いピカピカの車。その側の這いつくばった女性ゾンビ、金髪、ピンクの服、右手首から先がない。...etc.

これではまだ占いっぽくもないし、メッセージもありませんね。これは「カードをよく観察する」という準備運動です。カードに慣れてきたら、やらなくてもかまいません。

もしカードの読み方がよくわからなくなったら、いつでも「ただ何が描いてあるのか記述する」に戻って来ましょう! そこから必ず次の道が見えてきます。

カードに描かれたものをただ羅列して記述するのが準備運動!


カードはどんな感情を持っているか?

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絵の中の人物、物、状況、環境は、どのような感情を持っているように見えるでしょうか? 文章にしてみましょう。

例)彼女はこの場所から立ち去りたいように見える。でも後ろを振り返っていて、何か未練があるのかもしれない。

次に、この文章を一人称に書き直します。

一人称とは「私は〜」ではじまるの文章のことです。ここでは「彼女」を「私」に変えればいいですね。

例)私はこの場所から立ち去りたいように見える。でも後ろを振り返っていて、何か未練があるのかもしれない。

これで少し占いっぽいメッセージが見えてきたかもしれません。「うん、これは私の今の状況だ」と思うかもしれないし「これは私ではなく誰々さんのことでは」と感じるかもしれない。あるいはカードの中の別の人物や、状況そのものから感じる感情の方がしっくりくるかもしれません。

もしかしたら、今まで気がついていなかった自分の感情がここに現れてくるのを確認できるでしょう。

カードから感情を読み取り、「私」に当てはめるとメッセージになる!


カードはどんな物語を語るのか?

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カードの絵はどのようなストーリーを示しているのでしょうか? 前後の時間も含めて考えてみましょう。絵に描かれていないものが浮かんだらそれを使っても構いません。

一人一人カードから感じるストーリーは違って当たり前! 思いつくままに物語を探してみましょう。荒唐無稽でOKです。

例)デパートで働いていた女性は平和な日々を送っていた。しかしある日、ゾンビが発生。彼女は倉庫に隠れていたが、ついに彼女以外の人間は全てゾンビになってしまった。
せっかくなので倉庫にあった素敵な服に身を包み、脱出することに。お気に入りの黄色い車も諦めたくないが、ゾンビがいて近づけない。

この文章も一人称に書き直してみます。

例)デパートで働いていた私は平和な日々を送っていた。しかしある日、ゾンビが発生。私は倉庫に隠れていたが、ついに以外の人間は全てゾンビになってしまった。
せっかくなので倉庫にあった素敵な服に身を包み、脱出することに。お気に入りの黄色い車も諦めたくないが、ゾンビがいて近づけない。

この物語は、あなたの現状との共通点を持っているかもしれません。「危険を省みずに取り戻したいもの」があるという示唆、あるいは「もう危ないからそれは諦めてここを立ち去りなさい」というメッセージかもしれません。

カードから生まれる物語を、 自分に当てはめるとメッセージが生まれる!


カードの感情や物語を「私」に当てはめることで、カードとの対話がはじまる

カードを「私」と当てはめることで、カードとあなたの対話が動き出します。カードに向けて「どうしたらその感情を解消できるの?」「どうしたらその物語の状況は解決できるの?」という質問をしたり、カードの感情や物語の中で解決策を探ることが、あなたへのメッセージにもつながるでしょう。

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今回はタロットカードを「描いてあるもの」「感情」「物語」から読み解く方法でした。タロットはそれ以外の様々な観点からもメッセージを発信していますが、それはまたいずれ。


この記事はメアリー・K・グリーア著「21 Ways to Read a Tarot Card」を参考にしています。