牡牛座27度「部族の工芸品を通行人に売るネイティブ・アメリカンの老婆」 #サビアンシンボルのタロットワーク
老婆は長い人生を生きてきた部族の工芸品を売っています。購入者は観光客として彼女の部族へ訪れたか、あるいは老婆が自分たちの居住区の外へ売りに出たのか、どちらにしろ外部の人間でしょう。老婆たちの部族の文化的産物が外に向けて販売されています。
老婆は自分個人のアイデンティティを証明する彼女オリジナルの品ではなく、文化全体のアイデンティティを表現する工芸品を売っています。集団の文化へ穏やかに順応した個人が、伝統に忠実であることによって自分の存在を正当なものとし、個人的な平和と満足を得ています。
26度のスペインの伊達男は、セレナーデという伝統文化を使って個人的な愛や欲求を表現していました。老婆も伝統文化を使っているのは同様ですが、それは個人の愛を親密な人へ伝えるためではなく、部族全体の文化を外の社会へ表現するためです。
ネイティブ・アメリカンは24度でも戦士として登場しました。戦士は23度宝石店で一極集中を起こした価値を全ての人に開くため戦っていましたが、25度公園でそれが実現し平和が訪れ、26度セレナーデで濃密に文化を使うことを覚え、今度はそれを個人的な愛や欲求を越えた外側の世界へ持ち出し売り込もうとします。
スプレッド
1.老婆
2.工芸品
3.通行人
老婆は個人の主張ではなく、文化や伝統への忠実さ、順応によって存在を正当化し、平和と満足を得ています。工芸品はその文化や伝統、外の社会へ売り出される技術の成果です。通行人はそれを売り込まれている外側の社会と読みます。
リーディング結果
1.老婆:ソード7逆
2.工芸品:ペンタ5
3.通行人:悪魔
ソード7逆の老婆、部族の秘密の知恵を公開している。部族の中でだけ伝えられてきた知恵や技術を、部族内だけで隠し持たずにオープンにしていく。24度戦士の「全ての人に価値を開く」という姿勢が老婆にも引き継がれているように感じます。
ペンタ5の工芸品。あんまり高い価値のものではなく、チープなもの、あるいは壊れている。「こういう部族の秘密の教えが込められているのよ」といいつつも、モノとしてはちょっとチャチそう。あるいは物質主義を破壊するような精神性が込められた品物のイメージ。
通行人は悪魔。おばあちゃん、買い叩かれてる・・・! これは客の方が一枚上手で、バカ正直に部族の知恵をオープンにしてしまう老婆を利用して工芸品を安く仕入れ、他所で高く売りつけていたりしそう。こうなるとペンタ5という低い価値をつけているのも客側という感じ。
おばあちゃんは商売のやり方をもうちょっと考えた方がいい・・・!
みなさんのカード
今日もみなさまトライありがとうございます! 26度セレナーデのリーディングはどれもこれもおもしろいものばかりでした、さすがベタの力。
26度
↑あるいは仕事ばかり忙しく歌も歌いに来てくれない男(給料日だけ全部のカードが正位置化しそう)。
↑金貨2のセレナーデはデュエットっぽい。
※twitterで引用RTされているのに通知が来ない、みたいな現象が起きており、もし見逃している方がいたらごめんなさい。ハッシュタグ付いてると確実かも。
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」「The Astrology of Personality」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrology」。自分なりの解釈もしています。
このワークについての詳しくはこちら。