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牡牛座15度「頭をしゃれたシルクハットで覆い、寒さに逆らって着込み、男が嵐へ勇敢に立ち向かう」 #サビアンシンボルのタロットワーク

シルクハットは洗練された紳士の持ち物で、その人の社会的立場や能力の高さも示しています。嵐と対決するにはめかしすぎた服装とも言えますが、シルクハットに象徴される能力や立場に裏付けられた自信によって、勇敢さが生まれているようです。

14度の浜辺で貝を探して遊んでいた子供たちの姿から一転して、力強さがみなぎる劇的なイメージです。13度ポーターが、今度は自分が荷物を持たせる側へ出世した姿とも見れます。ポーターの限界までの頑張りと、浜辺の子供たちのリラックス、その両方の経験をした人は持続的でより強力な働きができるようになりました。シルクハットの男は12度のウィンドウショッピングで欲しかったものをついに手に入れた姿かもしれませんが、同時に浜辺の貝を拾う素朴な喜びも知っています。

ルディアは「社会的野心によって引き起こされた危機に対処する勇気」としています。嵐は社会的野心が呼びよせた危機です。でも同時に、牡牛座がこれまで何度か対処してきた「自然の危機」の象徴でもあるように見えます。6度「橋」、8度「ソリ」では過酷な自然環境を人間の力で乗り越え、備えてきました。ここでは実用的な橋やソリではなく、洗練された文化の産物であるシルクハットがそれに立ち向かいます。9度「クリスマスツリー」でも非実用的なツリーが心を温めてくれましたが、シルクハットはただ心を温めるだけではなく、実際の危機に立ち向かう力を与えています。

5度「開いた墓」で豊かさを失った人を、10度「看護師」では助けられるようになりました。15度ではそもそも5度的な喪失に人々が陥らないよう、危機と意欲的に戦う姿が見られます。

15度はサインの力がピークに達する度数です。様々なプロセスや経験を経て、牡牛座は自然界に対しても、社会的野心に対しても、その力を極めるまでに成長しました。

スプレッド

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1.男
2.シルクハット
3.嵐

男は危機を受け入れ乗り越える意欲を示します。シルクハットはその勇気を与えてくれるもの、危機を乗り越えるためにできている準備を。嵐は社会的野心によって引き起こされた危機、あるいは内面にある危機と読みます。(横位置のカードは逆位置を取りません)

リーディング結果

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1.男:ペンタクルエース
2.シルクハット:カップ10
3.嵐:魔術師逆

ペンタエースの男、物質的なはじまりを生み出すことで危機に対処する意欲。

カップ10のシルクハット、エモーショナルなコミュニティの力を頭にかぶっている。コミュニティから得られる勇気、そしてそのコミュニティはすでに準備ができているもの。ビーチの絵だから14度で貝を拾っていた子供たちも思い出されます。

魔術師逆の嵐、個人の意志を弱める嵐。この嵐を前にしては、人ひとりの意欲や意志など無に等しい、という脅威。

1正位置と1逆位置の戦いと言えます。1という存在のはじまりを消沈させようとする嵐。大アルカナ1逆に立ち向かう男は小アルカナ、形成は不利ですが、10の力を借りてそれを乗り越えようとしています。

ペンタエースは牡羊座から牡牛座までのところどころで、フワフワ空中を飛んでいるものとしてばかり登場してきました。ついに地のサイン牡牛座の頂点に立った男として、よくぞ現れてくれた!と感慨深いです。

魔術師は牡羊座1度で海から上がってきた女のカードです。個人の存在が未分化な集合無意識の海から、一人の個として出現した魔術師。その逆位置は再び海の未分化な状態へ個を溶かし取り込もうとする嵐でもあります。

みなさんのカード

本日もみなさまトライありがとうございます!

13度

14度

サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrolorogy」。
このワークについての詳しくはこちら