牡牛座14度「浜辺にて、水際で貝を手探りしながら遊ぶ子供たち」 #サビアンシンボルのタロットワーク
波打ち際は陸と海の境界線で、海は無意識の世界、陸は意識の世界を示しています。子供たちはその両方にまたがるボーダーにいて、意識的な目的を持った「貝探し」と、無意識的な「遊び」を同時に行うことで心を満たしています。
前の度数の「重い荷物を運ぶポーター」からすると突然脱力したようなシンボルです。働きすぎ、頑張りすぎはいつまでも続くものではなく、どうやってその力を抜くか、リラックスをするのかが問題になっています。
さっきこういうツイートをしたのですが、前の度数からの流れで見るとこんなイメージ。
牡牛座13度からの14度、極限のハードワークで心も体もズタズタになり通勤電車に乗ったものの気付いたら海にいて「私は貝になりたい・・・」と貝を探しているうちに楽しくなってきて子供に還る「海に来るつもりじゃなかった」度数(入水して消えてしまおう、まではいかない水際)
また別の見方をすると、「庭の花に水をやる女性(11度)」と「ポーター(13度)」の「カップル(12度)」の間に生まれた子供が遊んでいる光景にも見えます。ここでは自分の手で庭の花を育てるのでも、社会の中で見つけた野心のために限界まで頑張るのでもなく、ただ砂浜に落ちている自然物を集めることに喜びが感じられています。貝はシンプルに「自然の中にあらかじめある、きれいだから集めたい」楽しいものです。そうした無邪気な喜びの中で活力が再活性化されていきます。
スプレッド
1.子供たち
2.貝
子供たちは半分は意識的、もう半分は無意識的に、自然でシンプルな喜びのために貝を探しています。貝はそれを探して拾い集めることでエネルギーを再活性化させてくれる喜びの対象です。例によって横位置のカードは逆位置を取りません。
リーディング結果
1.子供たち:ソードキング
2.貝:愚者
ソードキング、子供じゃない・・・。おじいちゃんが子供のように遊んでいる。無意識的にも意識的にも、高い知性を発揮し、人にものを教える能力も持っている。貝の種類や名前を全部言えそう。あるいは貝の研究者が、貝を研究するため探しつつ、そこにシンプルな喜びも感じている。
貝は愚者。こっちの方が子供のような無邪気さ! 貝はなんにも考えていません。キングはいくら知性が高くてもこの貝と会話できないし、キングの知識は貝にとって無意味です。でもだからこそ、キングは愚者貝と触れ合うことで活力が再活性するようです。自分の能力や立場に対する責任を貝には感じなくてもいい。
13度で荷物としてソードクイーンがいたので、このソードキングと対のように見えます。ソードのコートカード的な負担について、愚者貝は一度ニュートラルにしてくれるのかもしれません。
そういえばバカ貝ってのもありましたね。愚者貝で思い出しました。
みなさんのカード
本日もみなさまトライありがとうございます! いつも見ていて楽しいです。
13度
↑あるいは体重の10倍の荷物を持っちゃった感じ・・・
ワークそのものへのご感想もありがとうございます!
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrolorogy」。
このワークについての詳しくはこちら。