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「あなたが目指すタロティストスプレッド(うささん作)」でタロットとの付き合い方を読む!(リーディング例8名分付き)

あなたにとってのタロット、また目指すべきタロティストの姿を読み解くためのスプレッドをご紹介します。うささんの作です。

タロットから得られる力、タロットと向き合う方向性を見てみましょう!


スプレッドのやり方

あなたが目指すたろティスト

あなたが目指すタロティスト
1.私にとってタロットとは?
2.私がまだ知らないタロットの力
3.目指すべきタロティストの姿


サンプルリーディング

twitterでやってくださった方、何人かのケースを読んでいきます(ツイキャスで話したことを簡単にまとめています)。

1.私にとってタロットとは?:ソードの7(まだ知らない知や情報を授けてくれる存在)
2.私がまだ知らないタロットの力:ワンドの6(自身や評価を作り出してくれる力)
3.目指すべきタロティストの姿:カップの6(感情交流を重視するタロティスト)

ソード、ワンド、カップとスートがばらけていてバランスがよさそう。7→6という進行があり、格差から平等への流れが感じられます。それはポジション1、2の「天使と人間」という天地の差がある関係性から、「人魚と人間」が並んで座るカップ6の絵への移行でも示されています。


1.私にとってタロットとは?:ソードの6(情報の相互交流、相談相手)
2.私がまだ知らないタロットの力:力(タロットからもたらされる意志の強さ)
3.目指すべきタロティストの姿:ワンドの4逆(熱意や情熱を固定化させず揺さぶる)

ワンド4ではオベリスクに巻きつく1匹の龍、これが逆位置で否定される。一方、力の絵では杖に巻きつく2匹の蛇。ソード6での「対話」というキーワードと関連付けると、「1人では独りよがりになりがちだが、タロットとの対話によって意志の強さが強化される」と読めます。

さっきのりゅうのなみださんはポジション1にソード7が出ていたのに対し、こちらはソード6。7はタロットから一方的に知恵が与えられる図式でしたが、6だと相互交流で相談している、という違い。人によってタロットがどういうものかに違いがあると見えてきました。


1.私にとってタロットとは?:カップのペイジ逆(感情的幼さから卒業させてくれるもの)
2.私がまだ知らないタロットの力:ペンタクルのエース逆(物質世界から脱出する力)
3.目指すべきタロティストの姿:ソードの5(異論、反論を作り出し今までの考え方に反発するタロティスト)

ペイジは幼い成長段階を表し、そのスートについて素直ですが自分でその力を維持したり使いこなしたりはできない(絵で見るとカップを逆さに持っていて、感情である水を垂れ流している)。逆位置なのでそれを卒業させてくれるタロット。物質的世界のルールに従わない異論を作り出すタロティストへ。

ソード5の絵の人物みたいにパンクなタロティストへ!


1.私にとってタロットとは?:ペンタクルの9(豊かさへ突き進む)
2.私がまだ知らないタロットの力:カップの7逆(非現実的なビジョンや感情をなだめる力)
3.目指すべきタロティストの姿:ワンドの9逆(根性でやらない、無理しないタロティスト)

カップ7は海(みんなの感情)があるのにそっちとは反対方向へ流れる水流に意識が向かう海の中の人物。逆位置なので海の水を見直すか、水流の方向性を正しく整えることができる力。

ペンタクル9はたくさんのハーブを扱う人物の絵、ハーブは具体的な効能がわかっており、それにしたがって使えば体調に具体的な影響を与えてくれるもの。タロットもハーブのように具体的な「使える」ツールとして扱い、無理をしないタロティストを目指す。


1.私にとってタロットとは?:ペンタクルのペイジ(具体的な実行力への入門。育てられる側)
2.私がまだ知らないタロットの力:ペンタクルのクイーン(育てる側の力)
3.目指すべきタロティストの姿:魔術師(ペイジをクイーンに育てるために、ペンタクル以外のスートのエネルギーもなんでも使いこなすタロティスト)

ヌさんのときはポジション1にペイジ逆でしたが、こちらは正位置。具体的な成果を出すために素直に入門した新人さんの姿勢、これから育っていく向上心。クイーンはそれを育てる姿勢。タロットによって私は育てられ、またタロットを使うことでなにかを育てていける。ペンタクルなので実感や体感が重要。

魔術師は大アルカナなので、手元にあるペンタクル以外の要素も投入しながら、ペンタクルを育てていく。


オールリバースなので引き直しをおすすめします。詳しくはこちらの記事を!

その上であえてこのカードを読んでいくと・・・

1.私にとってタロットとは?:カップ3逆(心の鎮静化、心のシェイプアップをしてくれるもの)
2.私がまだ知らないタロットの力:ワンド9逆(無理、無茶、根性や気力でなんとかしよう、をやめさせてくれる力)
3.目指すべきタロティストの姿:ワンド6逆(人からの評価に振り回されないタロティスト)

それぞれのカードは、なにかを取り除いていく方向にエネルギーが働いています。心の盛り上がり(カップ3)、根性や気力による粘り強さ(ワンド9)、人からの評価によって自分を作る姿勢(ワンド6)、をそれぞれ取り除く。しかし取り除かれた結果、なにが残るかはここから読み取ることは難しく、そのために引き直しが有効です。


1.私にとってタロットとは?:吊られた男逆(地に足をつけてくれ、現実離れしていくのを防いでくれる)
2.私がまだ知らないタロットの力:カップ2逆(他者の感情に振り回されるのをやめさせてくれる力)
3.目指すべきタロティストの姿:カップナイト(積極的に心のエネルギーで他者に働きかける姿勢)

カップ2が正位置で働いているとき、吊られた男も連動して正位置になりそうです。つまり他者との感情交流でお互い影響を与え合うとき、この方はその関係の中で浮世離れしてしまう可能性がある。タロットはそれを防いでくれる。

しかしカップナイトがいるので、カップ(感情)を否定するのではなく、2の数字を否定する、という方向性へ向かうのがよさそう。自分と相手の感情で綱引き合戦するのではなく、自分から強い感情表現をして相手に影響を与える。そして自分は他者の感情から影響で心を左右されない、というタロティスト。

ナイトは左の2枚に背を向け右へ走って行こうとしているので、左2枚のカードはもう終わったテーマ、過去のものという印象が強い。


1.私にとってタロットとは?:ソードペイジ逆(知的な力の未熟さから卒業)
2.私がまだ知らないタロットの力:ソード9(人に与えられる知識や知恵ではなく、自分で考えていく力)
3.目指すべきタロティストの姿:カップペイジ(素直な心を持ったタロティスト)

ペイジは幼稚さや未熟さからの卒業、と他の方のところでも書きました。ソードペイジは好奇心があって「あれもこれも知りたい!」と情報収集には長けているが、それを使ってなにかをするというところまでは至っていない。タロットによってその段階を卒業し、ソード9の「ひたすら自分で考える力」が与えられる。

しかし目指すべきなのはカップペイジ。ソード9の思考力に裏打ちされているが、決してタロット博士みたいになるのではなく心の若々しさや柔軟性、素直さを持ったタロティストへ。


その他のヒント

うささんからいただいたコメントです。

ポジション2と3は現在は正逆が反対になっている可能性があるのかも?と思いました。

ポジション2「私がまだ知らないタロットの力」は、今はまだ知らないので上下逆転(正なら逆、逆なら正に)している可能性がある、という読み方ですね。

またポジション3は「目指すべき」姿なので現在はまだ実現していない姿、とすると、これも逆転しているかもしれない。

同様にポジション1は上下逆転させて「タロットに出会う前の私」の姿、と読むこともできそうです。


ツイキャスをやりました

今回のサンプルリーディングは、ツイキャスで取り上げさせていただいた方々のものです。今回の記事で書いたことも、もうちょっとしっかり詳しく話しています。

twitterでハッシュタグを付けて投稿していただき、ツイキャスでそれをルーレットで選んでリーディングしています。

どんな様子か見たい方は100倍速のこの動画をどうぞ。無音です。


おわりに

この3枚を、「タロットから得られたもの/これから得られるもの/タロットによってなれる自分」という3つの段階として読んでもいいのではないかと思いました。

それぞれの方が独自のスタイルでタロットと向き合い、そこから力を得ている、ということがよくわかりました。このスプレッドから「私だけのタロットとの向き合い方」を読み取ってみてください!


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今回のスプレッドはTAZNのタロットサークルにて、「私とタロット」というテーマでうささんが作ってくれたスプレッドです。サークルでは他にもいろいろな活動が行われています。


これまでに紹介した、いろいろな方の作ったスプレッドはこちらのマガジンにまとめてあります。