牡牛座16度「伝統知識に生徒たちの興味を引くことができない老教師」 #サビアンシンボルのタロットワーク
過去から積み上げられてきた伝統的な知識は、何度も繰り返されてきた危機に対処することはできますが、新しい存在の出現には答えを持っていません。古い概念では理解不可能な新しい生徒たちの出現により、老教師はこれまでの知識を否定していくことになります。
15度のシルクハットの男は、2度から始まった「嵐」のような自然災害に対応する力を身に付けていましたが、ここではその力への疑念が生まれます。自分の力に本当の確証を得るためには、過去の知識を創造的に否定していくことが必要です。自分が一度空っぽになるまで「これではない!」と繰り返していく度数です。
自分の身につけた力を、他者へ伝達することでコミュニティそのものを強化しなければならない、という意識が生まれたものの、力があるからこそただ頑固にそれを押し付けてしまう姿とも言えそうです。老教師は生徒たちの無関心から、もう一度自分の力や知識を見直す時に来ているようです。
スプレッド
1.伝統知識
2.老教師
3.生徒たち
伝統知識はこれまで危機に対処するために使ってきた力や知恵です。しかし新しい存在状態である生徒たちについて、真の答えを持っていません。
老教師は伝統知識を生徒たちに伝えようとして失敗します。そして伝統知識を「これではない!」と否定します。これは教師にとって挫折ですが、創造的な挫折です。
リーディング結果
1.伝統知識:ソードナイト
2.老教師:戦車
3.生徒たち:ワンド6逆
ソードナイトの伝統知識、古い知識を発信する強い姿勢は、新しい存在の状態に真の答えを持たない。コートカードなので老教師の昔の姿、と見てもいいかもしれません。自分の知性で周囲に影響を与えるべく、激しく発言していく姿勢。
戦車の老教師。積極的に押し出していく。生徒に対する一方的な押し付け。一歩も引かない。
ワンド6逆の生徒たち。戦車によって一方的に押し付けられていて、自分たちの存在を評価されていないと感じている。存在そのものを無視されている、というような。生徒たちは自分たちの存在を認めてもらう必要がある。
ナイトや戦車は一方通行的で、古い知識を生徒たちに押し付けますが、それでは新しい存在を理解することはできません。老教師は戦車の勢いで生徒に教えていましたが、今度は同じ勢いで伝統知識を否定します。ソードナイトvs戦車の激しい戦いの様相になってきました。しかし大アルカナである老教師の方が影響力が強く、古い知識に打ち勝つでしょう。ソードの示す「知」のレベルだけではない、より大きなエネルギーが老教師にはあります。
みなさんのカード
このワークは実際にカードを引いてみると、一連のサビアンシンボルの成長プロセスをそのまま「体験」しながら進んでいけるんだな〜という実感があります。同じサビアンでありながら、人によりそれぞれ独自の体験になっているのがおもしろいです。今日もみなさまありがとうございます。
15度
(↑最後の方のはやり方がよくわからなかったので読めませんでした)
13度
14度
●サビアンシンボルをタロットワークにできるなら、他のあらゆるシンボルもそうできるよな・・・と考えていくといろいろ思いつくのですが、今はサビアンに手一杯でなかなか手出しできません。少し余裕が出てきたらいろいろな発展をさせていきたいです。シンボルから作られたスプレッドにカードを引くことで、そのシンボルを自分独自の「体験」として実感できる。ただシンボルを眺めたり、読んだりする以上のことができるはずです。
サビアンシンボルからタロットのスプレッドやワークを作っています。「そのサビアンシンボルの意味を探る」のではなく、「その度数におけるその人の発達の状態」を読み解く取り組みです。しかし個人の発達状態を通じてサビアンシンボルの元型を透かし見ることもできるかもしれません。
参考にしているのはサビアン研究会での学びと、ルディア「An Astrological Mandala」、ジョーンズ「The Sabian Symbol In Astrolorogy」。
このワークについての詳しくはこちら。