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テレワークゆり物語 (110) 安倍晋三 元総理とテレワーク

「総理という仕事は、"はじめて"でできるものではない。私がもう一度、総理になれたら、日本のためにより良い仕事ができるはずです。」

今から13年前の2009年のこと。ご縁があり、安倍晋三元総理がいらっしゃる小さな会合に参加する機会をいただいた。

2006年、第1次安倍晋三内閣における所信表明に「テレワーク」という言葉がはじめて入った

そして2007年、日本で初めて、国の施策として、「
テレワーク人口アクションプランが策定された。

残念ながら、第1次安倍晋三内閣は1年と短命だったが、私がその会合に参加した理由は、「テレワーク推進」のお礼を伝えたかったからだ。

だから、冒頭の安倍元総理の言葉に、正直、驚いた。一度、総理を辞任した人が、また総理になる。ずっと昔の総理大臣でいたようだが、最近は聞いたことが無い。
しかも、政権交代により、自由民主党は野党の時代。目の前にいらっしゃる「元総理」が、また総理になるなんて考えられなかった。

しかし、2012年、第2次安倍晋三内閣が発足し、「元総理」は、有言実行で「総理」に戻られた。

ちょうど初めての「テレワーク書籍」を出版することになった私は、強引ともいえる形で総理にお会いし、「本を推薦いただきたい」と無茶なお願いをする。しかし、安倍総理は「いいですよ」とおっしゃり、前代未聞の『現役総理推薦本』が実現した。

7年以上続いた第2次安倍晋三内閣では、「働き方改革」の重要要素として、テレワークを推進してくださった。

今の日本のテレワークがあるのは、安倍晋三元総理のおかげである。

第2次安倍晋三内閣を終えられてから、いつか、またお礼をお伝えできる日が来ることを願っていた。

しかし、2022年7月8日。私の故郷でもある奈良県で、信じられないとが起こった。ただただ、悲しくて、悔しい。

自分にできるのは、これからも、日本の「テレワーク」をしっかり推し進めていくことしかない。

安倍晋三元総理、本当にありがとうございました。
そして、心からご冥福をお祈りいたします。

#冒頭の写真は、2009年の会合のときの秘蔵写真。はじめて公開。


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