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テレワークゆり物語 (70)北海道教育委員会 委員 として

北海道教育委員会 教育委員として、自分は何ができたのか。

2012年10月30日から2020年10月29日まで、私は北海道教育委員会 教育委員として、北海道の教育活動にかかわることができた。8年の任期を全うしてとの退任から1年が過ぎ、あらためて、思いを馳せる。

幼いころから「先生になりたかった」私にとって、神様が下さった奇跡の贈り物だ。いただいたからには、世の中に返さなくてはいけない。そう思って、がむしゃらに頑張った8年間だった。

教育委員になって一番感じたこと。
想像していた以上に、教育現場は、ICT活用が遅れている。

北海道に限ったことではない。しかし、日本の北にあり、広大な地域を持つ北海道こそ、ICT教育が進むべきではないか。

教育委員になった時点で、北海道はICTを活用した授業、遠隔授業の実証などには、国の補助を受け、いくつもの事業に取り組んでいた。しかし、残念ながら、まだまだ挑戦レベルで、現場に浸透するにはまだまだ時間がかかる状況だった。

また、「ICT導入」の目標値が「実物投影機」の設置数。参考書やノートをモニターに表示しての授業を「ICT教育」と言われたときは、頭がクラクラしたのを覚えている。

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パソコンやインターネットのおかげで、ここまで歩んでこれた自分が、教育の場でやるべきことは、これしかない。そう決意した。

最初に、ICT教育に関して、やりたいことを5つ決めた。

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特に「遠隔授業(オンライン授業)」の質の向上と、どこからでも通学できるネット上の「場所」にこだわった「バーチャル教室」(最近はクラウド教室と呼んでいる)は、私の夢でもある。

前者の「オンライン授業」は、コロナ禍において、多くの学校が、多くの先生方が苦労しつつも実施された。課題は多いかもしれないが、大きな前進である。このまま戻らないでほしい。

一方、後者の「クラウド教室」は、まだまだこれからだ。テレワークで注目されている「バーチャルオフィス」。それを「教育」でも活用したい。そして、いつか、どこからでも通える「クラウド学校」にまで、進化してほしい。

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そんな自分の教育への無謀な思いは、教育委員の任期を終えても続いていて、YouTubeの「テレワークマネジメント 教育関連リスト」で随時情報発信してきた。

中でも思いの深いのは、教育委員退任前夜に発信した動画。突然思い立ち、北海道の先生方に「ICT教育」の最初の一歩を踏み出していただけたらという思いを込めた。


とはいえ、自分が「北海道教育委員会 委員」として、何をできたのか。やっぱり、答えは出ない。

ただ、教育委員として得ることができた知識・経験を活かし、自分なりに、自分流に、これからも教育にかかわっていきたい。

今さらですが、北海道教育委員会に、心から、感謝です。

※冒頭の写真は、Facebookアルバム「北海道教育委員として」の写真の抜粋。140以上の記録は、以下からどうぞ。

北海道教育委員会 委員としての田澤由利の活動の記録です。

Posted by Yuri Tazawa on Tuesday, October 22, 2013


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