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テレワークゆり物語 (191)孫のお見送りにちょっとドイツまで
海外から帰省していた娘と孫を、ドイツまで見送りに行ってきました。
その経緯をまとめました。
生後11か月という大変な時期に帰省した理由
年末年始、ジュネーブに住む長女が日本に帰ってきた。私の母が亡くなった時以来、2年ぶりである。
前回は悲しみの中でのひとり帰国だったが、今度は違う。
夫はもちろん、新しく家族になった11ヶ月の男の子と一緒だ。
ヨーロッパ・日本間は、飛行機で13時間以上。
しかも直行便が無いので、ヨーロッパのどこかで乗り継ぐ必要がある。
パパも一緒とはいえ、11ヶ月の男児を連れての帰国は、とにかく大変だ。
歩き始めたばかりで、動き回りたくてしかたがない。オムツもとれていないし、思うようにいかないと大きな声でギャン泣きする。
この時期は避けたほうがいいという意見もあるが、長女は少しでも早く、息子を連れて帰国したい理由があった。
長女の子を楽しみにしていた母(彼女の祖母)は、この子を授かる前に他界してしまった。
父(彼女の祖父)は、はじめての男の子の誕生に大喜び。
娘の私も、三人の孫も女の子だったので、やっと仲間?ができた感じなのだろう。毎日のように「会いたい」を繰り返してした。
私は「子守り」で半年前に孫に会いにいったが、高齢の父はもちろん、妹たちも「はじめて会う」ことを心から楽しみにしていたのだ。
パパの仕事で帰りの飛行機がワンオペに
ところが秋頃、長女から連絡が入った。
パパの仕事(ジュネーブ)が、正月休みが元旦だけになったというのだ。
パパは1月2日と3日は、日本でテレワークをして、4日に先にジュネーブに戻ることに。長女は、ひとりで11か月男児を連れて帰らなくてはいけなくなった。
大人2人がいても大変な、11か月男児を連れての長時間フライト。長女は不安でいっぱい・・・
ここは「ばば」が頑張るしかないと一念発起した。
1番マイルが少なくて済むドイツまで送ろう!
とはいえ、ヨーロッパへの往復フライトは数十万円。さすがにそれは厳しすぎる。
そうだ、コロナ禍で使えずに残っていたマイルで行こう!
日本からジュネーブまでの直行便はない。
ヨーロッパのどこまで送るか。調べてみると・・・
1番少ないマイルで行けるのは…ドイツだ!
初ドイツである。ビールとウィンナーが目に浮かんだ。とはいえ、目的は「お見送り」。とんぼ返りする決意だった。
しかし長女から「せっかくだから、一緒にドイツを楽しもう」との嬉しい提案。正月明けの三連休があるので、仕事への影響も最小限にできる。
やったー!! 娘と孫と、ドイツを楽しめる~!!
かくして、「ドイツへ孫のお見送りワーケーション」というとんでも企画が決定した。
今回の旅の目的は3つ
成田での前泊含め、奈良の実家からドイツの宿まで、ドアtoドアで4泊6日 。
ドイツで過ごすのは2日間だけだ。
(時差ぼけの)赤ちゃんを連れての滞在。まともな観光はできないだろう。
それでも、目的は必要だ。自分なりに3つの目標設定をした。
カリーブルストを、食べたい!
私の愛車ビートルの本社があるドイツ。
フォルクスワーゲンの本社工場を見学しようと調べていたら、工場の食堂で爆売れしているカリープルストなるモノがあることが判明。
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さすがに工場まで行けないが、本場ドイツで食したい!
上空からオーロラを見たい!
秋にヨーロッパへ出張した友人が、上空からオーロラが見れたと、すごい写真を送ってくれた。
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私も見たい、見たい、見たい!
時差ボケせずに日本に戻りたい
ドイツと日本の時差は8時間。ほとんど昼夜逆転である。
しかし日本に帰った翌日は、普通に仕事を入れている。
社長として「時差ボケで仕事にならない」なんて恥ずかしいことはしたくない。ドイツでも日本時間で過ごして、時差ボケなしで日本に戻るのだ。
家族にも社員にも、迷惑は最小限に
自分のことばかり考えていてはいけない。
旅行中は、リモート介護
父の介護で二地域居住中の身。
留守の間は、次女がヘルプしてくれるものの、毎日ではない。
ここは「リモート介護」時代のノウハウを駆使(?)して乗り切る。
日本時間で毎朝7時、時差に左右されず、父に「おはよう」と顔を見せ、その日の予定や薬を飲んだか、困ったことがないかを確認する。
飛行機内からの「テレワーク」
今回は三連休のおかげで、ドイツ滞在日程は、日本も休日。
日本の業務時間中は、私は移動の飛行機の中となる。
さすがにWeb会議はできないが、機内Wi-Fiがつながっていれば、社員とやりとりはできる。
今回のプライベート旅で、社員への迷惑を最小限にすべく頑張るのだ。
さてさて、この無謀な旅の結果はいかに。つづく・・・
※冒頭の画像は、1月9日、田澤由利が個人のFacebookに投稿したもの