テレワークゆり物語 (54)福田達夫衆議院議員とテレワーク
「田澤さん、何か手を回したでしょう?」
ご縁があって、2回目の首相官邸に導いてくださった、福田達夫衆議院議員から、ひさしぶりにお電話をいただいた、第一声がこれ。
「はっ? 何のことですか?」
「僕、自民党のテレワークの委員会の事務局次長やることになったんだよ。これってさあ、どう考えても、田澤さんの仕業だよね?」
「いやいや、私には、そんな力はございません。」
なんて、冗談まじりの会話をしたのが、2014年の春。
どなたが、どう動かれて、こうなったかは、まったくわからないし、身に覚えもまったくないが(笑)、私はなんてラッキーなのだろう。
常に民間の声に耳を傾け、新しいことを熱心に勉強し、何事にも真摯に取り組む福田先生がテレワークに関わっていただけたら、百人力だ。
2014年、自民党内に「テレワーク推進特命委員会」が発足した。
国会議員の方々が集まり、関連省庁のキーパーソンも出席する、さまざまな有識者や企業による勉強会や議論がものすごいスピードで開催された。
2014年5月、『良質なテレワークの普及・活用に向けて-より豊かなライフサイクル/より効率的な企業経営の実現に向けて-』という報告書が、
当時の菅義偉 官房長官に手渡された。
しかし、福田衆議院議員のテレワークへの関わりは、これで終わらなかった。
2年後、自民党「テレワーク推進特命委員会」が再び動きだした。福田衆議院議員は、『事務局長』である。
2016年5月 自由民主党 テレワーク推進特命委員会は、国に「テレワークを活用した効率的で多様な働き方の実現に向けて」を提出した。
ここには、「テレワークの定義」が明記されていた。
この定義が持つ重要な意味については、あらためて説明したい。
そして、コロナ禍を経た、2021年5月。
自民党「ポストコロナ時代におけるテレワーク推進小委員会」から、テレワークに関する提言が、加藤官房長官に手渡された。
「多様な働き方と企業の成長を実現する良質なテレワークの推進に向けて」
ここには、「ポストコロナ時代を見据えた「新しい働き方のコンセプト」としてテレワークを推進する」と明記されている。
ここにも、福田達夫衆議院議員が関わってくださっているのが、冒頭の写真でわかる。三度目の感謝である。
※冒頭の写真は、3度目のテレワーク提言提出の様子。福田衆議院議員は左端。(自民党HPより)