テレワークゆり物語 (124)『G1関西 in淡路島』で感じた「ワーケーション」の醍醐味
『G1関西 in 淡路島』という招待制のイベントに参加し、自分がこだわってきた「ワーケーション」のひとつの形が間違っていなかったという確信をもてたので、記録する。
『G1関西 in 淡路島』は、一般社団法人G1が開催する「G1地域会議」のひとつとして、2022年9月23-24日に開催された。
https://g1summit.com/whatG1.html
淡路島は、私にとって3つの意味で行きたい場所だった。
パソナが本社を移転した、地方創生の実践地域
私が住む北見市と「玉ねぎ産地」で競う地域
キティちゃんやドラクエに会えるとTVCMで見た地域
そして、今回の「G1」の前日に開催される「オプショナルツアー」は、
パソナ最高経営責任者の南部靖之氏自らのお話を聞いて、淡路島のさまざまな施設を案内してもらえるという。
これは、行くしかない。
正直、参加費用は安くはない。メインのイベント参加費に、オプショナルツアー、そしてホテル代・・・。社員には「必ず、何かを持って帰る」と約束して申し込んだ。
そして、間違いなく、その価値があった。たくさん得るものがあったが、このnoteでは、あえて「ワーケーション」という視点から報告したい。
ちなみに『G1関西 in 淡路島』では、「ワーケーション」という言葉は使われていないし、テーマでもない。
本来の素晴らしいコンセプトは、以下のホームページをご覧いただきたい。
さて、「ワーケーション」の定義はさまざまであり、決まったものは無い。旅行先でちょこっとパソコンを開いて仕事をするのも「ワーケーション」である。
しかし、私が普及を目指しているワーケーションは、正直、ハードルが高い。
『G1関西 in 淡路島』における前日のオプショナルツアーは、「ワーケーション」における「バケーション」に該当した。
そして、淡路夢舞台国際会議場で開催されたメインイベントは、「ワーク」に該当する。休日の開催ではあるものの、参加者は、企業経営者、政治家・官僚、学者・知識人・文化人、メディア等。新しい知識を得て、新しい人と出会うこと自体が重要な「仕事」なのだ。
『G1関西 in 淡路島』が私の理想の「ワーケーション」であった理由は以下である。
いつもの生活では見れない風景が見れる
今の淡路島は、私が知っていた淡路島ではなかった。パソナの進出により、観光も仕事も雇用も、びっくりするほど変化していた。
「自然の風景」だけであれば、私が住む北海道が勝つだろう。しかし、淡路島の西海岸には、自然はもちろん、キティちゃん、ゴジラ、ドラクエ、ナルト、鬼滅の刃と、全世代が楽しめるキャラクターに会える、他には無い「風景」があった。
いつもの生活では出会えない仲間
『G1関西 in 淡路島』の参加者は約250名。しかも、自分がここに居てもいいのか? こんなに簡単に名刺交換をしてもらえていいのか? と悩むぐらい、普段会えない人たちが、集まっていた。
残念ながら参加者名簿は公開できないが、ぼかし写真で雰囲気だけでも味わっていただきたい。
いつもの生活ではできない体験
今回、さまざまな体験をしたが、私の一番は『禅体験』だった。パソナが運営する禅坊 靖寧。建築家 坂 茂氏の設計による、アンビリーバボーな施設だ。
禅を体験し、木の香りがする宿坊で一晩を過ごす。廊下を雑巾がけして朝のおつとめをし、精進料理をいただく。
自分を見つめなおす、貴重な「はじめての体験」だった。
以前から、ワーケーションの効果を高めるのは、「はじめての体験」を参加者で共有すること、と私は考えていた。
だから、知床ワーケーションでの「流氷の上を歩く体験」北見市ワーケーションでは「カーリングをする体験」など、都市部に住んでいる人がほとんど体験したことの無い企画を実施してきた。
しかし、実際に自分が体験して、その効果を確信した。
もちろん、講演を聴いたり、ディスカッションしたりするのも重要だが、「仲良く」なれるとは限らない。しかし「初めての体験」は、不安も、大変さも、喜びも共有するので、人と人として仲良くなれる。また、その体験を忘れない。再開時には「あの時は楽しかったねぇ」と、また語り合える。
2022年10月半ば、北見市が地方創生施策の一環で「テレワーク合宿 in 北見」を実施する。参加10名程度の少数精鋭型合宿だ。(すでに応募締切済)
淡路島ほどのスケールの大きな「地方創生」は、どこでもできるものではない。しかし、今回の『G1関西 in 淡路島』の参加者としての経験を活かし、地方都市でもできる、こだわりの「ワーケーション」を作り上げていきたい。
※冒頭の写真は、『G1関西 in 淡路島』の翌々日、関西空港から女満別空港へ飛び立つPeach機から、明石海峡大橋と淡路島を撮影したもの。