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テレワークゆり物語 (129)生駒山上遊園地の『飛行塔』は東洋一なのか?
「生駒山上遊園地」がTwitterのトレンドに入った。(2022.10.17)
トレンド入りした理由は、NHKの朝ドラ『舞いあがれ』で、父親役の高橋克典がヒロインの舞(まい)に「生駒山の遊園地行こ。そこで飛行機乗ろ」と言ったからだ。
翌日18日の放送では、「生駒山上遊園地」の飛行塔が登場するだろうと期待したが、仕事の都合で行けなくなった。ネットでは残念な声が相次いだ。が、今週の予告に「父と舞が山の上から平野を見下ろす」シーンがあったので、きっと放送されるだろう。
さて、生駒で生まれ育った私にとっては、「生駒山上遊園地」は、一番身近な遊園地。何度も遊びに行った思い出の場所だ。
特に「飛行塔」には思い入れがある。飛行塔自体の高さは、40mほどだが、標高642mの生駒山山頂にあるので、本当の飛行機に乗っているかのように、大阪と奈良の大パノラマが楽しめる。夜は、素晴らしい夜景が見渡せる。
しかし、私には、この「飛行塔」に関して、四半世紀に渡る『謎』がある。
この機会に解いておこうと「迷探偵ゆりりん」が、奮起した。
生駒山上遊園地の「飛行塔」は、東洋一なのか?
幼い頃、飛行塔の看板に『東洋一の飛行塔』という記載があった。「すごいなぁ」と感激した記憶がある。しかし、子どもたちを遊園地に連れていく時代になると、その看板は消えていた。
今から四半世紀前の1997年夏、子どもたちを連れて、夜間営業の遊園地に行った際の日記に、『謎』の記録が残っている。
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(当時はブログは無かった)
1929年(昭和4年)に開園した生駒遊園地は、93年の歴史がある。ネットで「飛行塔」を調べると、第二次世界大戦で金属類回収令が出る中、「防空監視所」として利用するた、解体を免れたとある。
第二次世界大戦中、園内では金属類回収令(鉄材供出)によって大型遊具が解体搬出されたが、飛行塔については防空監視所として海軍航空隊が利用したため、ゴンドラやエレベーターなどの撤去にとどまって塔体は解体を免れた。その後も繰り返し改修が行われているが、塔基礎と塔体は2014年現在も開園当時のままで、日本国内に現存する大型遊具では最も古いものである。
飛行塔は近鉄生駒鋼索線と共に2021年(令和3年)9月28日に土木学会選奨土木遺産に認定された
戦争という時代を乗り越えてきた、日本で最も古い大型遊具なのである。
が、目的の「東洋一」という記述はどこにもない。私の幻だったのか?
ちなみに、私の日記にあった「ここ」は、以下である。
当時、登場して間もないデジタルカメラ(QV-10)にしては、よく頑張った。
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迷探偵ゆりりんは簡単にはあきらめない。
探索の結果、産経新聞の記事について書かれているブログ記事を見つけた。
(あっ、知り合いの鉄田さんのブログやん。笑)
ブログで紹介されている新聞記事には、「そこに当時東洋一の飛行塔を設置した」と書かれている。
今から84年前、近畿日本鉄道は生駒山頂(642メートル)に遊園地を開園し、そこに当時東洋一の飛行塔を設置した。この飛行塔は今も現役で、日本最古の大型遊戯機械としてその雄姿を誇る。
つまり、「東洋一」で無くなったから看板が撤去されたということか。
しかし、私の疑問は残る。
「東洋」とはどこを指すのか? アジア諸国?
何が一番なのか? 高さ? 古さ? 設置されている標高?
どこのどんな「飛行塔」に「東洋一」を奪われたのか?
迷探偵ゆりりんの好奇心は尽きない。
※冒頭の写真は、生駒山上遊園地へいざなうケーブルカー、ミケ(桜と一緒)とブル(ミケの社内から)と、飛行塔。これまた、日本最初の営業用ケーブルカーとか。生駒ってすごい。