極北の大地と幻の魚〜道北イトウ遠征釣行〜4日目
2024年10月中旬 北海道猿払村
この日は若潮、干潮が朝5時。飛行機の時間の関係で、釣りができるのはどんなに引っ張っても9時までと考えていた。レンタカーを給油して返却したり、荷物もまとめねばならない。猿払村から紋別空港までは3時間近くかかるのだ。
4時間のみの短時間勝負
早朝は前日にイトウを釣ったポイントに入った。今回の滞在中、魚っ気(不思議な言葉だ)が明確にあったのはここぐらいで、なおかつ、イトウらしい魚影を見たのもここ、実際に釣れたのも、隣で釣れたのを見たのもここ。風向きは向かい風だったが、早朝は強く吹かない予報だった。
5時前、土手に立ってみると、そよ風程度。前日と同じような条件。なおかつ、タイドグラフを見ると潮はしっかり上げる。海から入ってくるイトウにも期待できるのではないか。いい感じ。
5時過ぎに川へ入ると、1人だけ。その後、続々とほかのアングラーも川に入ってくる。やはりみんな考えていることは同じなのか、早めにきた人は下流へ入る人が多かった。
しかし、まったくアタリなし。小魚はいるのだが、イトウの気配はあまりない。大きな魚がジャンプしたが、1回きり。
やっかいな藻も、大量に流れているわけではなく、多少引っかかる程度。ルアーは十分アクションする。条件は悪くないだろう。
釣れる雰囲気なし
しかし、ダメだ。言語化しづらい感覚的な部分になってしまうが、圧倒的に前日の方が「雰囲気」がよかった。
少し別の足場も試してみたが、泥が深く、立ち込みづらい。どんどんシューズが泥に入っていってしまう。歩くたびにかなりの泥が舞うのもよくなさそうだ。
しばらくすると、向かい風が強くなってきた。たまらず左岸へ。こっちは追い風だ。
その後、8時55分まで強風の中ロッドを振り続けた。SNSで見かけるヒメマスやレインボーの記事も気になりつつ、イトウとの泥仕合いに終始した初の道北遠征は幕を閉じた。
次来たときはメーターオーバーのイトウと対峙したい。「いつか」なんて言っていても、その「いつか」がなかなか来ないことは40年近い人生でよくわかった。来年、必ずまた北海道に行こう。
荷物について
帰りは羽田から最寄り駅までバス移動、自宅まではタクシーに乗ることにして熊スプレー以外ほぼすべての荷物を飛行機に持ち込んだ。しかし、重量超過で2,500円支払うことになった。駅から自宅までのタクシー代は1,000円。これなら熊スプレーと一緒にヤマトで送った方が楽で、金額的にも大差なかったかもしれない。