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新宿の街で韻を探して100個踏む
突然すみません、聞いてください。
私はラップが好きでよく聞いているのですが、ラップの中でもわかりやすくカッコいい技術として「韻」というものがあります。
韻は、母音が同じ言葉を連ねて発音することで、耳障りの良さを生み出します。
例として以下の歌詞では「勝者」「強者」「乗車」「ような」「ろうが」「そうや」といったワードで韻を踏んでいます。
I wanna be a 勝者 wanna be a 強者
まだ見ぬ高みへ駆け込み乗車
花火のようなさだめだろうが
我が身果てるまでやりきれそうや
”かつて天才だった俺たちへ / CreepyNuts”より引用
とにかくたくさん踏んだらいいというものでもありませんが、韻を踏むことはラッパーにとって快感なのです。
俺も、踏みたい…。
この閉塞感のある世界で、外に飛び出して、韻を踏みたい…!
最後には集めた韻で曲を作りたい!
よし!!!!
今回はこれをやっていきます。
韻を踏むターゲットの言葉は「オモコロ」にします。
(この記事はバーグハンバーグバーグの運営するメディア「オモコロ」の記事募集賞レースに応募するため)
この記事では以下のことをやっていきます。
早速、韻が踏める言葉集めに行ってきます!
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どうも初めまして。この記事を書いているtayutaという者です。
tayuta:会社員。
HIPHOPの表記に厳しく、ヒップホップやHIP-HOPを見ると肘がムズムズする。
そして今回撮影を担当してくれたのがこちらの友人。
カメラマン:tayutaの同僚。
カメラマンの歴史はこの男の登場以前、以降に分けられる。
この二人のゆるふわ韻探し珍道中、開始です!
「それじゃあ行こうか」
ーちょっと待って。マジで今日は街で「おおおお」の韻を探すだけ?それ以外に説明とか…
「そうだよ。まあ歩こうよ。何とかなるって」
「レッツ、ゴー!」
ー不安だ…。
目に映るものはなるべく多い方がいいでしょう。
まずはこの世の欲望を詰め込んだ街、歌舞伎町へと歩みを進めることにしました。
「とりあえず朝の歌舞伎町に行けば何かあると思うんだよね。死ぬほどいい天気だし」
ー確かに、あの猥雑な街なら何かはあるか
「ん?」
「あれはもしや?」
「TOHOシネマズ!踏んでんじゃん!!!」
ーそんなに喜ぶことか?
「これは我々にとって大きな一歩よ」
「TOHOシネマズ in 東京 現在ロードショー進行中」
ーここぞとばかりに踏んでやがる
これはかなり幸先の良いスタートですね。
この調子でドンドン踏んでいきましょう!
「今の俺にはわかる。確実にこの辺りにある。大都会の第六感」
ー探してない韻も踏むんだ。ダルいなこいつ
「ほらもうあった」
ーちょっとわかんないけど、何?
「ボコボコ ボロボロの道路」
ー酷すぎないか?
「韻は韻なんで。曲には使わないかもしれないけど」
ーこれがこの先も続くんですか?
「そうじゃないと信じたいな」
ー反省はしてるんだね
その後も歌舞伎町を歩き回ったものの、めぼしい韻は見つけることができませんでした。
次の場所に移りましょう。(朝とはいえ歌舞伎町は怖い)
「そういえば一箇所行っておくべき場所があったかも」
ーと、いいますと?
「オトコの娘の、お店」
ーできれば一人で行ってくれ
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再び新宿を歩き、韻を探します。
「広告にあったりしないかな〜、とか思ってたけど、結構ないもんだね」
ー確かにね
ーそういえば方針には曲に使う素材?を集めたり、ラッパーっぽい格好を目指すって書いてあったけど、それはどうするの?
「そう!それもやらなきゃ!まずは素材の話だけど、HIPHOPにはサンプリングという文化があって、レコードなんかの音源を利用して曲を作るんだよ。だからレコードを買いにいきましょう」
レコードショップが入っているALTAに向かいます。
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「眩しすぎやしないか?」
ー輝いてるよ。とっても
新宿ALTAは6階。HMVにやってきました。
ここで素敵なレコードを探しましょう。
ー良いやつ買えた?
「見てくださいよ」
ーこれはなんか踏んでるの?大物アーティストとか?子供の心を表しているとか?
「いや、踏んでない。てかお前めちゃくちゃ踏むな、びっくりしちゃった」
ーじゃあ何で買ったの?このアーティストのファン?
「いや、ジャケットが面白すぎて即購入した。曲もまともに聞いてない」
ー必死に踏めるものを探せよ
「裏面は揺れてる反対側だぜ。COOLだろ?」
ーオーオオ〜ってこと?
「お前はボケるな。ブレるから」
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レコードをゲットしたので、駅の近くで再び作戦を練ります。
「次はどこ行こうかな〜」
ーあの〜。そこそこお腹空いたんだけども
「はぁ、なるほど。君にしては良い案だね。そろそろ昼食にしよう。何か食べたいものは?」
ー俺の大切さをもっと意識してほしいな。特に食べたいものはないよ
「了解。ちょうど食べたいものがあるんだ」
「どれが良い?」
ーマジかこいつ、こういうことするんだ…争っても仕方がないな。その3択ならロコモコがいい
「よし行こうか。店も調べてあるんだ」
新宿ルミネエスト内のハワイアン料理店「MOKUOLA」にやってきました。
異国情緒あふれる、素敵なお店です。
席についてメニューを確認。
ロコモコは…?
「ロコモコあるね。注文しよう」
ー俺はサーロインステーキにするね
注:この日の食事代は筆者が全て払うことになっている
ーすいませーん!!!ロコモコとサーロインステーキひとつずつお願いします!!!!!!!!!!!!!!!
「…。」
数分後、ソースのいい香りを纏って熱々のプレートに乗ったロコモコが届きました。
たまごも半熟のツヤツヤでめちゃくちゃ美味しそう!
「いただきま〜す!!」
「ごちそうさま!!!!!!ソースがほんのりと甘く、ハンバーグにぴったり。ポテトもサクサクしててちょうどいいアクセントになってた!」
ーよろしゅうおあがり
ちなみにこちらはカメラマンのサーロインステーキ。お前はサムズアップするな。
ー柔らかくてうまい。
せめて感想はもっとくれよ。
「いや〜、美味しかったね。お腹いっぱい。続きをやろうか」
ーまたぶらぶら歩いて韻を探すの?
「ふぁ〜〜。あ?うん。そうしよう」
「右の道に行こうか。まだ行ってないし」
ーいや、俺は左がいいと思うな
「あ、そう?まあいいか」
「こっち側ってあんまり行ったことないな〜」
「お前はなんか知ってるところある?」
「あれ?何してるの?はよはよ」
ーああすまん
「この頃外に出れてなかったけど、そこそこ人いるね」
ーそうだね、俺も買い物とかもあんまりできてないよ
ーあっ!!!!
「ん??」
ーモコモコ!!!!!!!!!!!!!!!
「急にどうした。そんなにテンションMAXで」
ー御所望の韻だろうが!アディダスだし!!!
「はぁ。まあ使えたら使うよ。次探そう」
「なかなか使えそうな韻って少ないな〜」
「さっき飲食店行ったから次は雑貨屋とかがいいかもね」
「ボウリングとかダーツとか、遊べるところもいいね」
「聞いてる?」
ーあ、うん
「なんか、俺のこと撮ってなくない?」
ーいや
「ちょっと撮ったやつ見せて」
ーえ、あ、ちょっと
「あれ、こいつ」
「おい!!!!カメラマンが我を出すんじゃないよ!!!!!!!!!」
ーあ〜!!!!!!うるせぇな!!!!!
ーそもそもテメェが適当すぎんだよ!!
ー予定もなしにフラフラ歩いて!!!!!
ー聞いてるのか!!!!!!!!!
「…。」
ー聞いてるのかって聞いてるんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!
/グイっ\
「それあり??」
ーああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
/ミシミシ…\
「何で??」
ーおおおおおおおおおああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!
「オーケーわかった、ちゃんとやる。ちょうど本物のラッパーっぽさを出すためにキャップを買おうと思ってたんだ」
ーあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「やかましいなぁ、調べるから待ちな」
ーあれ?
ーロック画面「おのののか」じゃね〜か!!!
ーこいつ、やってんな!!!!
/スッ\
ーホーム画面はちょっとHな「おのののか」じゃね〜か!
注:あまりにもHであるため画像加工を施しています
ー韻欲しさにこんなことにまで手を染めやがって。恥ずかしくないのか!
「恥ずかしいよ。街中でHなおのののかを開陳することになったからな」
/グググ…\
「何で毎回盗るの?」
ーガミガミガミガミ
「おこごとはやめてくれ」
ーのび太しか使わない言い回し
「行きましょう、ニューエラ」
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一度友情が崩れかけましたが、何とか説得に成功。
ラッパーっぽさを増していくため、いかついキャップを買いましょう。
あらあらtayutaくん、フードが「ベロン」ってなってます。かわいいですね。
到着しました。
「店員さん、すいません、この中で一番ラッパーみてぇなキャップをください」
店員さん「あ、じゃあこれですかね〜」
「それください!!」
ー早いな
店員さん「ありがとうございました〜」
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「どうよ」
ー似合うけど、おもろい
「さらに韻探しに雰囲気が出るね、ラストスパート頑張ろう!」
ーよっしゃ!やったるで!
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その後も
韻探しは
続き
二人の
仲も
深まったのだった
「やっぱりオトコの娘の店行かね?」
ー勝手にしてくれ
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どうも!ポモドーロを食べながら失礼します。
新宿で集めた韻を形にするべく、心を込めて作詞と作曲を行いました。
道中で買ったレコードもPCに取り込み、アレンジしていきます。
テーマは「2020年の気持ちの変遷とこの記事を書くにあたって」にしました。
レコーディングも行い、完成!!!
それではお聞きください。
この記事の集大成、タイトルは「一念発起」です。
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いかがでしたか?
最後にこの記事の主題を確認しましょう!大丈夫ですか??気になってますか?
何個韻は踏めたのでしょうか!?
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