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「KY歴」2023/07/18(火)の日記


・コロッケ……。

・croquette……。

・コロッケ3、グラニュー王国の謎……。




・バンドの練習があり、ゼミが終わった後も部室に残っていた。ボードゲームをしたりする。楽しいのか楽しくないのかよく分からない。私はその群れに溶け込めない。人付き合いが壊滅的に苦手なので、その場にいるだけで本当に苦痛。

・後輩の一人が誕生日だったため、その催しを後輩の学年がみんな集まってすることとなり練習は通常通り行われず、グダグダとしていた。後日練習を追加する結果にはなったが、みんなはまあまあできたと思っているらしい。私は正直完成度が低すぎると思ってはいるが、ボーカルの分際なので黙っている。

・付き合いが悪いと言われたら困るので、別段急いでいるわけではないし群れと一緒に帰る。その間何も話さない。ノリがわからないから。同い年の連中がいたが、そっちの方が何なら話しづらいしノリもついていけない。少し前に書いた説教をされた軍もいるし何かと気まずいのもあるが、それを抜きにしても本当に誰一人として話しかけてこない。話しかけ待ちというわけではなく私は話したくないので話さないだけなのだが、それにしても会話のターンが回ってこない。

・生きているのか死んでいるのか、今のところ分からない。今ここで私が声を発したら、みんなはちゃんと私の声が聞こえるのだろうか。別に話したくもないなと思っているから聞こえなくてもいいし話しもしないが、それくらい私の存在感は闇に紛れた。

・私の知らないところで話が進み、誕生日を祝う後輩組とは別に、私と同学年組が別の店で飲むらしいと途中で気づいた。もちろん帰途に着いてからこの時点までに、私は一回たりとも声をかけられていないし、事前に話されていたなんてことも全くない。意地というわけではなく、ここで変に私も行くのかという確認を取ったら、また空気を読めていないと思われるかもしれないと、脳が沸騰しそうなほど考え込んでしまう。

・誕生日祝い組と同学年の人が一人私と同学年組の群れにいたのだが、彼は誘われていたが終電が早く帰らないといけないらしい。私は誘われてもいないし、この時点までも声すらかけられていないから歓迎などされるわけがない。別れを惜しまれる彼と、空気同然の私のコントラストは、残念ながら全て田舎の闇の中に溶けて見えない。

・考えた。「空気の読めないヤツ」のレッテルを貼られて早10年以上、伊達に人生を棒に振ってきたわけではないと信じながら頭を奮わす。すると、私が想定していた道よりかなり前段階で彼と別の道に分かれたので思わず「そっちの店に行くの?」と聞いてしまった。するとうち一人が返事をした。私はどうやらちゃんと存在していたらしいことが分かったが、返事の時に私に向けられた表情は私の見る限りではかなり苦いというか、端的に言えば嫌そうな顔にしか見えなかった。言い方もあったのかもしれない。私には前科があるので「人間以下のゴミムシをせっかく空気として扱っていたのに、存在感出しやがって、一緒にいきたいわけがない」と言われているようにしか思えなかった。

・自意識過剰は私の脳を強烈に蝕み、強制的に思考を停止させる。気づけば金魚の糞のように彼らの群れについていき、居酒屋の前にいた。完全に帰るタイミングを見失った。こうなったらもう強行手段だが、ちゃんと話は通じるのだから確認をするのだ。ちゃんと話して確認さえすればいいのだ。

・私を抜いて盛り上がっている群れの声にかき消され、私の練習後で掠れた声は届かなかった。もう店に入る。雰囲気もタイミング的にも限界だ。私はもう声は届かないと判断して、全員が店に入っただろうタイミングでサッと帰った。これが自分流最大の空気読みだ。もう知らん。

・最悪の気分に浸りながら、暗すぎて行き先すら不明瞭な田舎道を歩く。気分は最悪に落ち込み、まるで闇が心内を体現してくれているようだった。図らずも、脳内で神聖かまってちゃんのマイスリー全部ゆめが流れ始める。「今僕は最高に落ち込んでいます」から始まる歌詞、勝手に思い浮かんだのにぴったりの曲だった。

・駅に着いたころ、うち一人からLINEが入っていることに気づく。「帰ったん?」10分前だった。もう20分は歩いている。単純計算で、私の不在に気づいてから10分経ってから送ってきたのだ。私ははっきりと「お呼びじゃないと思って」と返した。それから約1時間経って「えーなんか言えよー」「勝手に決めんなよー」と返って来た。終ぞ「戻ってきて」とは言われなかったし、「お呼びじゃない」は否定されなかった。便宜上とりあえずで送ってやったとしか思えない。私は一応謝った後「誘われていないので行かない方がいいと思った」としっかり記述して返信した。返信は未だない。

・私はどうすればよかった?最大限の努力をもってして同世代と後輩と接し、練習も本気で取り組み、余計なコメントはしないようにしゃべることも我慢して、私を入れてできない話とかもあるだろうと気を遣って帰ったにも関わらず咎められ、私はどうすれば正解だった?これまで人の信頼を失墜させてきた私にこれだけの精神的苦痛という報いを受けさせることができたという、これが正解だったのか?

・もう今度こそ、本当に人と関わることができないかもしれないと思った。孤独に生きて、孤独のまま死んでいくのが人の常だと信じてきたが、それがこの今だとさえ感じ、神聖かまってちゃんの曲さえなければ、道路か線路に身を投げていた未来だって存在した。ひとつも寄り添ってくれるものさえなければ。

・家に帰っても、いつも通り冷たくあしらわれるだけ。いくら料理を褒めても、日頃の感謝を口に出して伝えていても、私にかけられる言葉はいつだって冷たく、日頃の不摂生を咎める言葉しか出てこない。夜も遅かったので、帰った時に頼むからみんな寝ていてくれと思ったが、そういう時に限ってみんなして起きていて、テレビを観ながら爆笑しているのだ。

・私はこれを書くことで、別に「かわいそうだね」とか「ひどいね」とかを求めているわけでも「こうしたらいいんじゃない?」とか「私ならこうするよ!」を求めているわけではない。いや、確かに求めてはいるのだが、今それを受け取ったとて正しく受理などできるわけがない。だから今は「こういうどうしようもなくかわいそうなクズ人間も世の中にはいるんだなあ」と思いながら、できれば見世物芸をみるかのように手を叩いて爆笑してほしいのだ。そうすればいくらか気分が楽だ。客観視した時に「そんなに重くなかったのかもな」と楽になれる気がする。




・ある意味体力を使ったので、鰻丼はかなり嬉しかったし美味しかった。


おやすみなさ〜い……

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